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【ルワンダと日本をお洒落でつなぐ】ありたい姿を描き、サービスを際立たせる-女性社長コラム#5

女性社長.net編集部です。
女性社長コラムでは、女性社長.net会員様に執筆していただいたコラムをお届けしていきます。

【この記事はこんな方におすすめ】
・発展途上国での取り組み・ビジネスに関心がある方
・自社ブランドの立ち上げを考えており、コンセプト設定やプロジェクトスタートに不安を感じている方
・こんなことができたら…と想いはあるが、事業立ち上げに一歩を踏み出せないでいる方

第5弾となる「女性社長コラム」は、ルワンダと日本をつなぎ、おしゃれをわかちあうブランド「Dress for Two」日本代表の岡本望さんに執筆いただきました。岡本さんは女性社長.netが企画運営する女性社長のためのアワード「J300アワード」の2019年度受賞者でもあります。今回は、岡本さんに、ブランド開始~コンセプト決定、プロジェクト始動に関するコラムを執筆いただきました。

それでは、どうぞ !



2018年、私はルワンダに住む大学時代の友人・山田美緒とともに、アフリカ布を使ったファッションブランドDress for Twoを立ち上げました。

1枚6ヤードもする大判のアフリカ布(キテンゲ)を半分に分け、それぞれの布でアイテムをひとつずつ作り、一方を日本の、もう一方をルワンダのシングルマザーに販売する「はんぶんこさん」の取り組みを行っています。

ずっと考えていたからこそ掴んだ
立ち上げのきっかけ

きっかけは山田からの提案でした。

「のぞみちゃん、アフリカ布ってめっちゃ可愛いねんけど、一枚が大きすぎるねん。この布をはんぶんこしてルワンダと日本の両方の女性がHAPPYになることやってみない? チャリティじゃなくてビジネスで」

山田の提案は、ずっと私が考えていた想いを形にできるものだと直感的に感じました。
だからこそ、できるかできないか、うまくいくかいかないか、そんなことを考えるより早く、「やる!」と答えていました。

ルワンダ側代表の山田美緒さんと

ありたい姿を描くからこそ、
他社と異なるサービスの特徴が生まれる

当時の私がよく考えていたことは、

  • 発展途上国と先進国。経済力に差があるから、一方が一方の支援に頼る構図が多いけれど、それ以外の形でお互いを元気にできる方法はないか。

  • 自分で自分を大事にし、幸せにできる女性はやがて周りの人たちも勇気づけられる存在になれるはず。私もそうありたいし、その仲間を増やしたい。

  • 幸せって誰かとわかちあったほうがもっと豊か。

そんな、自分の幸せに責任を持ちながら、その幸せを周りとシェアし合える世界を作りたいというものでした。

私たちの思いを込めたDress for Twoのコンセプトは
「ひとつの布を二つの国ではんぶんこ。喜びをわかちあい、人を繋げる」です。

私たちの事業の特徴は、制作したアイテムをルワンダの女性に無償で提供するのではなく、販売する点にあります。これは、現地の女性たちに、支援を待つだけの弱い存在だと自分のことを思ってほしくなかったからです。

「私には私を幸せにする力がある」

自分の好きなものを選ぶ力が自分にあるということを経験してほしいからです。

知識ゼロからのスタート。
「背中で伝えられる母親でありたい」

コンセプトと私が大事にしたい想いは明確になっていても、実際にプロジェクトを動かし始めると、わかんない! どうしたらいい? の連続でした。

そもそも、私は縫製に関する知識が一切ありませんでした。ネットショップも作ったことがなくマーケティングなんて全然知らないゼロの状態からのスタートだったのです。

不安になること、投げ出しそうになることもありましたが、そのたびに
「やってみたいことがあれば挑戦しよう」
「失敗を恐れずに取り組むことで得られるものがある」
と自分を鼓舞してきました。

これは、日ごろ私が自分の子どもたちに伝えていること
挑戦を恐れない姿勢を背中で伝えられる母親でありたいと思っていたのです。

わかんない! どうしたらいい? が出てくるたび、本を読み漁り、周りの人に教えてもらったり、必死で解決策を探しました。人の紹介で頂いたご縁から問題が解決したこともあります。
一歩一歩、歩みを進め、今ではルワンダで縫製の職業訓練校もスタートさせ、百貨店の催事にも出店させていただくようになりました。

ルワンダと日本。いずれの社会にもあるさまざまな制約を乗り越え、それでもなお自分で自分を幸せにすることができる女性が増えるように…。
Dress for Twoはドレスづくりを通し、女性が自分らしく人生を楽しむ生き方を応援したいと思っています。


最後に:自分を元気にする言葉

編集部:岡本さんより、ご自身を元気にする言葉を2つ、いただきましたので紹介します。

これでいいのだ!

バカボンのパパの決め台詞です。私にとっては完璧主義になりすぎて動けなくなる時、肩に力が入りすぎてからまわるときに使う呪文です。

どうしたい?

自分自身にどうしたいのか尋ねて、自己対話を深めます。だれかの正解を追いかけるのではなく、私の人生を愛でていくための言葉です。

【岡本さんプロフィール】
奄美大島出身。大学時代のフラメンコ仲間とともにDress for Twoを立ち上げ。日本・ルワンダを世界で一つのお洒落でつなぐ。1枚の布から2着のオーダードレスが生まれ、日本とルワンダでシェア。 現地スラム街での雇用も創出。おしゃれすることをきっかけに、ジェンダーギャップに関する意識をHAPPYに変えていくことや、国と国との不平等をわかちあうことで変えていくことを目指す。2019年度J300アワード特別賞受賞。

Dress for Two HP(https://nozomiko-amami.amebaownd.com/

女性社長.netよりひとこと

岡本さん、お忙しい中、コラム執筆をありがとうございました。

岡本さんと編集部のご縁は、2019年のJ300アワード。福岡で開催するセミナーにご参加いただき、”J300アンバサダー”推薦のもと福岡代表としてノミネートさせていただいたことが始まりでした。その後いくつかのイベントや大学授業の講師として講演をご依頼。岡本さんのお話しからはいつもプラスのエネルギーを頂いています。今回のコラムでも、岡本さんのエネルギーを感じつつ、ありたい姿を描き、形にしてきた過程がわかり、ますます応援したい気持ちを募らせた編集部でした。

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