じょさんしONLINE『新たなはじまり』
はじめまして。
じょさんしONLINE代表の杉浦加菜子です。
「世界のどこにいても安心して妊娠・出産・育児できる社会のために更なる全力を尽くしたい!」
そう新たに決意し、2019年1月に1人で創業した「じょさんしONLINE」をこの度法人化する事となりました。設立する会社の名前は
株式会社じょさんしGLOBAL Inc.
ここに至るまでに、右も左もわからない私たちをサポートくださった全ての皆様と、共に描く未来に突き進んでくれているメンバー全員に大きな感謝を申し上げます。ありがとうございます!
法人化に伴い、改めてなぜ創業するまでに至ったのか
私たちはどんな世界を目指しているのかをお伝えさせてください。
創業の思い~オランダでの出来事~
私がなぜ事業を立ち上げたのか。
その理由は8年前にさかのぼります。
助産師として働いたのち、日本で出産。
その長女が0歳9か月の時、夫の転勤でオランダに行きました。
楽しみだけで意気揚々と未知の国オランダに旅経ちました。
でも実際に、初めての国で知り合いもいない場所で育児が始まると、毎日が不安と孤独でした。
子育ての相談をしても、文化の違いで見当違いの反応が返ってきて余計不安になったり
母国語で簡単に伝えれることも伝えれずもどかしさを感じたり
夫は慣れない海外勤務でいそがしく、誰にも相談できる事もなく一日が過ぎる日々
日に日にストレスを感じるようになり、毎日2-3時間、日本に住む母にスカイプをして過ごしていました。
日本から一歩外に出たら、
「大海原にポーンて投げ込まれて、はい。あとは自力で何とかしてね。」
そう言われているような気分で過ごしていました。
母国語で文化背景をわかっている人に相談したい。
様々な理由で、必要な情報やサポートが得られず人生で一度きりの出来事が、不安や孤独に陥ることを何とかしたい。
陥ったとしても、受け止めてくれる場所や人がほしい。
そう思うようになりました。
もうひとつ、創業に至った大きな理由があります。
それは、次女の妊娠・出産の時に、自分自身の出産であり人生の一大イベントにも関わらず、「社会の風潮」という大きな壁が目の前に立ちはだかり、自らの意志で選択することができなかったのです。
出産に限らず、自分の意志で選び、決めていく事で自信をもち、安心し、幸せに自分らしく生きていく事ができます。
どれだけ必要なサポートがあっても、その時の不安な気持ちが軽減しても、自分の意志で選ぶことができず、選んだとしてもそれが尊重されなければ、いつまで経っても自分自身の選択に自信が持てず不安の連鎖に陥ってしまいます。
気付いてしまった課題
「妊産婦死亡の理由1位が自死」
「産後うつ」
「虐待」
医療で救える命が世界トップレベルの日本にもかかわらず
自ら命を落としてしまう方が多くいるというのが、残念ながら今の日本の現状です。
悲しすぎるし無念すぎます。
この背景は複雑で理由はひとつではないのですが、
例として、引っ越しなど環境の変化、24時間予期せぬ育児、育児不安、ホルモンの変化、睡眠不足などがあります。
また、
他のみんなも上手に育児している。
できていないのは自分だけなのではないか。
人に頼らず、できる限り自分で何とかしなくては。
と頑張りすぎてしまったり、
SNSなどでの情報が溢れすぎていて、
何が自分たちにとって必要な情報なのか。
自分たちの場合はどうしたらいいのかわからない。
そんなことが多く起こっています。
このようなことは、全ての女性に当てはまるのです。
そして最近では男性も同じく「産後うつ」を発症していることがわかっています。
ひとりひとりと社会へのアプローチ
私自身の経験と社会の課題から、まずは「世界のどこにいても、どんな状況でも安心して妊娠出産育児できる社会」にしていく必要があると強く感じました。
そのために3つの視点が大切です。
① ひとりひとりにとって必要な正しい情報にアクセスできる事
② ひとりひとり感じ方や悩みも異なるので、個別性のある相談ができる事
③ ひとりひとりの個人が選択したことが尊重され、
みんなで支えあえる社会にしていくこと
私は助産師です。
助産師というと、出産の時に病院にいる人。と思われがちですが、実は日本の「助産師」とは、出産の現場だけでなく、女性の一生に寄り添っていく看護資格も持つ職業です。
そんな助産師だからこそ、妊娠や育児の正しい情報提供や個別性のある相談が行えます。
そして、海外などに住む場合や、外出が困難な場合、地域のサポートが何らかの理由で受けれない場合などに、オンラインであれば、自宅で気軽に相談することができ、必要な時には地域のサポートにつなげていく事ができます。
男性育休も義務化され、働きながら育児をする事が当たり前になり、「産後うつ」が女性だけの問題ではなくなっている今、企業としても社会としても一人一人の異なるニーズに対応できる体制を作っていく事が求められていきます。
じょさんしONLINEができること
個人のニーズ。社会に求められているニーズ。
この2つのニーズがじょさんしONLINEができる事です。
主なサービス内容は
① 妊産婦さんの多様なニーズに応える30種類以上のオンライン講座
② 世界のどこからでも24時間365日繋がることができるオンライン相談
③ 心身ともに健康に過ごし働くことができるための
法人・団体への福利厚生サービス
このサービスを世界6か国にいる日本人助産師14名と、アドバイザーの精神科DRと助産師と共に展開しています。
助産師のほとんどが、海外在住経験や、海外での勤務経験があり、多胎育児や不妊治療など様々な経験を背景にもっています。
また、日本語、英語、フランス語、ドイツ語など多言語での対応も可能です。
じょさんしGLOBAL Inc. が目指す未来
ひとりひとり、違う価値観、違う考え、違う人生です。
私たちが生まれてくるとき、誰ひとりとして同じ生まれ方をする赤ちゃんはいません。それぞれに個性があり、それぞれ意志のある赤ちゃんです。
そのひとりひとりの違いが尊重され、必要なサポートを得ることができ、
妊娠出産育児に関わらず、
当たり前の幸せを誰もが感じながら生きていけるような未来を描き、引き続き邁進してまいります!
2021年6月15日
株式会社じょさんしGLOBAL Inc.
代表取締役/助産師 杉浦加菜子
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