見出し画像

不透明な時代だからこそ「万機公論に決すべし!」ありきではダメなんです。

価値判断基準に磨きをかける「自己研鑽」こそが大事です。


「広く会議を興し万機公論に決すべし」とは、五箇条の御誓文の最初に記された言葉です。

「広く人材を集めて会議を開き議論を行い、大切なことはすべて公正な意見によって決めましょう」という意味ですが、これは明治天皇が示した明治政府の基本方針です。

すなわち、国としての進むべき基本方針を示す条文ですね。

時は明治元年3月14日。1868年、今から156年前の出来事です。

大昔の出来事なのか、僅か156年前の出来事なのか、それは捉える時間軸によって異なるものです。

地球の歴史46億年では瞬間の出来事だし、現代社会を生きる我々から見れば大昔の出来事でしかありません。あっ、少なくても私はそのような感覚ですね。苦笑

さて、「広く会議を興し万機公論に決すべし」とは現代社会でも良く用いられる言葉ですが、それだけ原理原則、というか民主主義においては不変の真理なのでしょう。

でも、その一方ではポピュリズム、大衆迎合だけでは上手くいかないことも歴史が証明しています。特に現代社会においてはネットにおいて世論が形成される側面もありますし、それが必ずしも正しい情報に基づくものではないことも問題視されています。

まぁ、明治という時代の始まりは大変革のタイミングでもあったので、その拠り所となる「五箇條の御誓文」は価値あるものだったと思います。

でも今は令和の時代です。大昔とは違います。

もちろん「万機公論に決すべし!」は大切な視点だと思います。

しかし、私は企業経営もそうですが、不透明な時代、現代社会という荒波を乗り切ることはできないんじゃないかと思っています。

時には会議をやってる場合ではない事態もあるでしょうし、その瞬間に決めなければならないこともあるでしょう。時には批判覚悟で押し切る強いリーダーシップも必要でしょう。

だからこそ、価値判断基準を統一しておくことです。・・なるべくね。

「この事態をどう判断すべきか?あの人ならどう対処するだろうか?」そんな感じで。

そうそう、だから価値判断基準を統一するための会議、日頃からのミーティングは大事なんですよね。


おまけの一枚は、のんびりと出来た機内で撮った一枚です。まぁ、私はいつも通路側なんですが、この日は窓側席に誰もいなかったので、上空からの写真撮影三昧でしたよ。笑

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?