裏金と不記載の違いが良く分かりませんね。
シンプルかつ明瞭会計がマストなり!
私が企業人であればこそ、この言葉の違いに拘ってしまうのかも知れません。
「裏金と不記載」
例えば不記載。不記載とは「記載を忘れていた、記載モレがあった」ということなんでしょうか?
これが企業であれば、税務調査官は即座に過少申告を指摘し、場合によっては重加算税を課すことになります。
いや、企業においては記載モレではなく、記載ミスとなるんです。
記載モレではなく記載ミス。これは企業会計が採用している複式簿記にあります。売上や原価といった損益計算書だけではなく、未収金や現預金といった貸借対照表、この二つの表の複式だということです。
よって入金の記載モレがあれば、未収金が残ったままの状態となるんです。いわゆる異常発見のポカヨケが働くんです。
従って、企業会計においては記載モレではなく記載ミスとなるんです。
正しくは「売上代金として入金された金額を売掛金や未収金という勘定科目で正しく処理されていない」ということであり、これがまさに「記載ミス」ということです。
企業会計の複式簿記であればこそ、記載モレ(不記載)はありません。そう、複式簿記では悪意なき不記載は勘定科目ミス、記載ミスでしかありません。
悪意があれば別ですが。
よって、例えば仮受金という勘定科目間違いで処理されていれば、それを売掛金や未収金という勘定科目に修正するのみです。
そこで一つの問題提起です。
政治資金収支報告書は複式簿記ではなく「単式簿記」であるということです。
要はバランスシート、損益と資産・負債残高の増減との整合性チェックがないので、入金を簡単にごまかすことができるということです。
だからこそ、「裏金隠しではなく正式には不記載。政治資金収支報告書に載せることが出来ていなかった。訂正して載せました」という見解には異を唱える人も多いのでしょう。
もちろん単式簿記であるが故に、単純な記載モレ(不記載)もあると思います。
でも、裏金と不記載の違い、分かりずらいですが・・要は悪意ある不記載が裏金作りということなんでしょう。
だからこそ、大切なことはヒューマンエラーをチェックする仕組みだと思います。
例えば、政治資金収支報告書も複式簿記としたらどうなんでしょうか?そして、企業と同じように税務調査対象とすれば良いのでは?と思いますけど。
はい、私なりの一つの政治資金規制法の改善案ですよ。
もしかしたら私が知らないだけで、より厳しいチェックシステムもあるのかも知れませんけどね。
いずれにしても政治資金規正法、そして政治はもっと分かりやすくした方が良いですよ。ほんとね。
おまけの写真は大牟田・清風荘での朝食紹介。やっぱり朝食は元気の源ですからね。