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ダブスコ健忘禄

   ~億トレへの夢の階段は、絶望の岸壁につながっていたのか~


9月16日金曜日に(6619)ダブルスコープが場中にS安を付け、翌週の火曜水曜と寄らずのの3連S安。 (月曜は祝日で相場は休み)
そして今日は値幅4倍の日、まさか自分が値幅4倍を信用3000株握って体験するとは思わなかったが、初値1469から高値1749、終値1550と3日ぶりに寄り少しほっとした。 (寄らすための値幅4倍だから当たり前か・・・・)
高値はトンピンさんが救済のために上げてとの情報もある。この1週間は難破船の船首に縛り付けられ嵐の中を後悔しているようであった。
連続S安の売れに売れない3日間(休みを入れると6日間)を過ごし、株の恐ろしさを改めて知った。
今後の戒めと反省、そして今後トレードに真摯に向き合うためにこの経験を残す。

いつもどの銘柄に入ればいいか決められなかった。 自分でスクリーニングもできないし、知っている大型株は値動き少なし。 過去に触ったことのあるカナモトやイオンを触ったりしていたがうまみに欠ける。

Twitterや株サイトをサーフィンしながら、美味しそうな情報を探していた。
Twitter見ていると、ほんとに上手い人がいる。 PFを堂々と公開している人、含み益が何千万もある人。 そんな人の仲間入りをしたかった。

そんなある日、TwitterでO氏のツイートを見てフォローした。 100万円チャレンジで3億程口座を増やしていた頃だ。 彼のツイートを毎日追った。 あっという間に資産10億になった。 彼のカビューを見てPFを調べた。 ダブルスコープ、ブイキューブ、郵船など、楽天もあった。 楽天は含み損だったが。 彼曰くエンタメ枠。
それでも桁が大きかった。 何千万円の含み損。 彼はトレードを逐一ツイートしていた。 買いのタイミングや損切の潔さ。 見ている方が気持ちよかった。 マネできれば、と思った。
そんな彼のPFで一番多かったのがダブルスコープだった。 Twitterでもこの銘柄をよく見た。 自分でも調べた。 韓国人の社長。 日本に会社があるのは、韓国に工場を作るときに韓国の外国企業の優遇インセンティブを使うため。 EVの電池に使われるフィルター製造に特許を持ち優位性がある(過去に日本企業から特許侵害で告訴された)など。

5月12日の1Qがよく株価は上がった。 決算前から注目していたが決算マタギが怖くてまだ買っていなかった。 入りたかった。 押し目を待った。

そしてついに買った。 6月1日信用1000株@1110。 ・・・思惑通り株価は上がった。 8日に1000株@1440追加。 ・・・また上がった。 そして13日に1000株@1472追加。 一つの銘柄を3000株も買うなんて初めてだった。 リスクがあるかな、と脳裏をよぎったが、他の人はもっと多く買っていた。

23日24日に一旦利確155万円。 と2000株は買戻し。 1銘柄で155万円の利益は初めてで実現損益の数字を見て息をのんだ。 やったー。

28日に信用1000株@2181追加。 明日から信用買の増担が分かっていた。 高いかと迷ったが理由のない自信があった。信用3000株持ち。不安はなかった。このままガチホしようと考えた。 どこまで上がるか気になったが、とりあえず155万円利益を確保したので心に余裕ができた。 自分が成功への階段を上っていることを確信した。

7月1日からチャートが崩れ株価は下がり始めたが、Twitter見ていると、まだ余裕だった。 O氏のカビューからも消されていないし、Twitterの株クラには安心感が漂っていた。

7月27日韓国子会社のIPOが延期される報道があり、場中にS安を付けたが、「前向きな延期である」と会社から場中にIRが出てリバった。 リバる5分足を見てこれは大相場になると期待が持てた。

株価は上がっていった。 会社からのIRも刺激になった。 毎週木曜日はいいニュースやIRがリリースされた。

8月の2Qも躊躇なく決算マタギした。 予想通りの好決算で株価は上がった。

スマフォの評価損益額を見て、ニヤついていた。 毎日増えていった。 1日で20万円上がっても驚かなくなった。 Twitterでもみんな喜んでいた。 煽りとは感じなかった。 今から思うと冷静になっていなかった。 その時は自分の銘柄選びが良かった、株ってこんなもんだろうって自信がついていた。ただのイナゴなのに・・・・。

韓国人の社長っていうのが気にはなっていた。 私の働いていた会社と韓国の会社が設備メーカーの紹介で技術提携をしていた。 10年ほど仕事を通して韓国人とは付き合いがあった。 最後の二年間はメキシコに海外合弁工場を造るために韓国人2名と私がメキシコモンテレイに赴任をしていた。 韓国人の性格はその時に分かっているつもりだった。 外面をよくするために見栄を張る。 まだ取引がなくても将来取引をしたい会社はパンフレットに載せる。 事業計画も希望値ばかりを織り込み、優良企業と思わせる。 ダブルスコープもそんな感じも少しあるなって思っていた。
韓国経済の雲行きが怪しいのもニュースで読み取れていた。 ウォン安、コスダック株安、通貨スワップしないと外貨準備高がなくなる。。。 アジア通貨危機の再来が起こっても不思議ではない雰囲気に近づいているかと思っていた。

だからもっと慎重になるべきであった。

逆指値も入れた日もあったが、日中のボラが100円以上もあると狩られる心配があった。 狩られて置いて行かれる心配があり、逆指値はやめてしまった。

毎週のようにIRかニュースが発表された。 海外子会社のWCPのIPOも期待していた。 Twitterの株クラたちはみんなポジティブだった。 〇〇スコープのアカが増殖して、怪しいアカを見つけては叩き出した。 Twitterが盛り上がるのが面白く、仕事中でもスマフォを覗いていた。

9月14日にIRがリリースされた。 「新規ビジネスに関するお知らせ」内容は関連子会社のWCPが、欧州での EV 用バッテリーのサプライチェーン構築の正式要請を受けて10月から協議に入る。 というものだった。 一読して「なんで10月からの協議を今リリースするの?」と頭をよぎったが、Twitterでは、国策扱いで盛り上がっていた。 韓国人の見栄のIRなんだろうな、ぐらいにしか思わなかったが、今になって考えると15日からの公募価格決定が上手くいかなくて、明日にでも公表されるネガティブ情報を少しでも和らげようと韓国人は悪知恵を働かせたのではないか。

でも、公募価格決定で、3500。 IPOで4000。 中計発表で4500。 3Qで5000と株価が上がることが頭に刷り込まれていて、どんな情報でも良い方向へ考えてしまうお花畑脳になっていた。 14日の終値は2912であった。

その日の夜に夢を見た。 夢など見てもいつも覚えていないのにその日だけは覚えていた。 自転車がパンクする夢だった。 なんとなく嫌な気分になりネットで夢の意味を調べた。 「自分ではどうすることもできない不幸がくる。三日は気を付けて」交通事故にでも巻き込まれるのか? 気を付けないといけないな。 ・・・今から考えればダブルスコープの暴落なのかもしれない。 そこまで連想できればと悔やんでいる。

出口タイミングを考えていなかったわけではない。公募価格決定、株価35000。それかIPO初値を確認してから・中計かで。3Qまで。
公募価格決定のタイミングで少し下がるかもと思っていたので、注目していた。もしもその前に3500超えたら利確しようかとも考えていた。

翌15日は前日のIRを受けて、株価は3175迄上昇した。 しかし午後には韓国のネットニュースで「IPOの公募価格が会社の希望する金額8万~10万ウォンでは高すぎるので、64000ウォンまで下がるように調整している」という記事が出た。 Twitterで誰かがその記事を取り上げたが、韓国語なので分からない。 でもすぐに翻訳された記事が投稿された。 「そうだよね。韓国の経済は落ち込んでいるからIPOしても値が付かないかもしれない」「いやEV関連はこれからの花形産業だから」頭の中ではネガティブ情報を打ち消そうとしていた。 Twitterでも弱気のツイートは少なかった。 「飛ばしの記事ではないか」なんて人もいた。 会社からのIRを待っていた。

そして運命の16日金曜日、株価は軟調であったが、前場は持ちこたえていた。 会社からIRもリリースされた「韓国における子会社上場に関する一部報道について」内容はまだ決まったものではありません。 安心しようとする自分がいた。 M氏がツイートした「魚の頭と尻尾はくれてやれ」利確したサインであった。 M氏のことは知り合いからどんな人か聞いていた。 名古屋の億トレ、参考にすべき人であった。 昼休み12時30分前の板を見た。 値が上がっていた。 なんだいい情報が出たかもしれない。 探した。O氏は100万株買ったツイートを見た。 安心した。 これで大丈夫。 1時ごろに板をみると下がり始めていたが、疑っていなかった。 ダブルスコープは上がるものと信じていた。
 Twitterをチラ見した。 誰かがツイートした「だめだS安いくぞ」すぐに板を見たが張り付いた後であった。

16日金曜日S安2479、20日火曜日S安1979、21日水曜日S安1579。

もしも、3000株@3150で利確できていれば、331万円。 6月の利確分も合わせると、486万円の利益になったはず(取らぬ狸の皮算用)
6月に利確した155万円が全て吹き飛んだ。

16日の夕方からTwitterが荒れた。 ホルダーが多くて驚いた。 信用も多い。 日がたつにつれて追証や金策のツイートもタケノコのように出てきた。 PTSやChi-Xで逃げれた人もいたが、少数であろう。 損をした人の金額やいくらで買ったかの数字をみて、自分はましな方か、と資金管理の重要性を改めて感じた。

幸いなことにINのタイミングが早くて、損失にはなっていない。今でも信用3000株を握っている。さてこの後どうなるか?世界的な市場が弱くなっている。このままズルズル下がるのか・・・・。

今回負債を抱えなかったことは、不幸中の幸い、神様の気まぐれ、それとも次に来る暴落の踊り場。

まだ株を続けて大泣きする日が来るかもしれないが、回避するための勉強と努力を惜しまないように。。。。とこの健忘禄を記しました。

読んでくれた方、ありがとうございます。よろしければ感想を聞かせてください。


やいやい、今日は9月26日月曜日、S安明けて2日目、今日からリバと思いきや下がった。しかも信用1000株@1445でイン。後場に投げる。−8万。バカだった。終値1319(−231)。
どこまで下げるのか・・・ひょっとして1000円以下!

9月27日寄り付きで3000分投げ。@1409。
損失額、見ていない。



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