小生おじさん選手権〜幻のりんご〜

小生、都内の某青果市場の仲卸に勤務している。主にレストランや料亭のシェフを相手に仕入れた青果を仕入れて販売している。
今日、日本の長野の限られた地域でしか栽培しておらず、そのほとんどが地元の人の手に渡っていて流通しない、幻のりんご「ブラムリー」を某有名レストランのシェフに託す事ができた。
このりんごを手に入れるために何度も現地に足を運んだ。
少しでもいいから売ってくださいと生産者や現地のJAに頭を下げてきた。
しかし「東京の奴に売るもんはねぇ」の一言でいつも返されてしまっていた。
しかし小生は諦めなかった。
強いパンチのある味のりんごは「ブラムリー」しかないのだ。
どうしても託したいシェフがいるのだ。
ある日、数少ない生産者の中でも一番歳上のリーダー(市場用語では部会長と呼ぶ)にやっと会える機会があった。
その頃、まだコロナ禍であった為、名刺を渡す際に「シュッ…」と5点ラジオのアルコールスプレーを手に振りかけてから名刺を渡した。
すると部会長はアルコールスプレーを見て「君も5点フレンズなのかい?」と聞いてきた。
「サイレントリスナーですがね」と小生が苦笑いで答えると、
「私もだよ」と2人で笑いあった。これが部会長との最初の会話。
そんなひょんな事がきっかけで部会長と打ち解ける事ができ、
やっと少し分けてもらえる事ができたのだ。
長くこの仕事をしていると、色々な出会いがある。
珍しい青果物を探しに、随分と色々な産地を訪ねたものだ。
5点フレンズの部会長との出会いも
小生の市場人生の中で忘れられない出会いになるだろう。
小生、5点ラジオが繋いでくれたこの出会いを大切にしたいと思う。
VAJAさん、しょうちゃんさんにもぜひ都内の某有名レストランで幻のりんご「ブラムリー」を使ったアップルパイを食べていただきたいものだ。

#小生おじさん選手権
#5点ラジオ  


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