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5分で分かるグリーンファイナンス

皆様こんにちは!
今、もっともDXとサーキュラーエコノミーに熱い男、健一です!
私は産業廃棄物やリサイクルを中心とした事業会社出身で、この産業にDXをもたらすべく、廃棄物業界向けの配車システム「JOMYAKU」を手がける会社にジョインしました。
今回は、5分でわかるグリーンファイナンス、と題してまとめていきます。

世界各国は、2015年に合意されたパリ協定を経て、環境問題にコミットしています。地球温暖化対策や再生可能エネルギーなど、環境分野への取り組みに特化したプロジェクトを、グリーンプロジェクトと呼びます。

そのグリーンプロジェクト推進にあたり必要な資金の調達方法を、グリーンファイナンスと呼びます。
グリーンファイナンスの種類は、大きく3つあります。
①グリーンボンド(債券)
②グリーンローン(融資)
③グリーンファンド(投資)
それぞれ見ていきましょう。

①グリーンボンド(債券)

「グリーンボンド」とは、グリーンプロジェクトに投資する目的で国や自治体が公債、民間企業が社債を発行する場合のその債券(ボンド)を指し、グリーンファイナンスの大半が該当します。

環境省は「グリーンボンド発行促進プラットフォーム」のウェブサイトを運営し、その国内外の発行実績やその内訳を公表しています。世界のグリーンボンド発行総額は2013年には110億米ドルでしたが、2018年は1,685億米ドルで、5年で15.3倍という急成長をみせています。

投資家は、グリーンボンドを発行する団体を通して、特定のグリーンプロジェクトに出資するという形態を取ります。

▼国内企業等によるグリーンボンドの発行実績

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グリーンファイナンスポータル 環境省より引用

②グリーンローン(融資)

「グリーンローン」とは、企業や地方自治体等が、国内外のグリーンプロジェクトに要する資金を調達するために用いる融資をグリーンローンと呼びます。
貸し手が、グリーンボンドは不特定多数、グリーンローンは金融機関、という違いがあります。
グリーンローンの使途は厳しく限定されており、融資後にもレポーティングによる管理が必要になります。
管理内容は、グリーンローンが使われたプロジェクトリスト、各プロジェクトの概要やそれぞれの資金額、期待される効果などの情報です。

▼国内におけるサステナビリティ・リンク・ローン組成額の推移

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グリーンファイナンスポータル 環境省より引用

③グリーンファンド(投資)

「グリーンファンド」とは、環境省が所管する「地域脱炭素投資促進ファンド事業」により設置された基金を活用した投資ファンドを指します。
背景から記載すると、温室効果ガスの大幅削減や脱炭素社会の創出には長期スパンで実行しなければいけない、かつ巨額の追加投資が必要になります。
そこで、民間資金をグリーンプロジェクトに呼び込むために設立されました。
一般社団法人グリーンファイナンス推進機構がグリーンファンドの運営を担っており、5年間で30件以上の出資実績があります。

まとめ

グリーンファイナンスを活用した、環境投資は世界・日本ともに加速している状況です。環境分野に積極的な姿勢を見せない企業や自治体には、資金が入ってこない状況になりつつあります。
今後、東京証券取引市場の最上位にあたるプライム市場では、気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD)提言と同等の情報開示が求められるため、CO2排出量の削減が経営戦略で重要な位置付けになっていきます。
大企業に限らず、サプライチェーンで繋がっている中小企業にもCO2の削減が求められてくるため、上記のグリーンファイナンスを活用する動きが活発になりそうです。

参照

グリーンファイナンスポータル 環境省
環境省 YouTube
一般社団法人グリーンファイナンス推進機構

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