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イタくないハンドメイドを目指そうと思ったワケ

注:あくまでも、十数年前の話です。

部屋を片付けていたら、懐かしいバッグが出てきました。
もう十数年も前に作ったバッグ。
下の子が幼稚園に入り、ようやく自分の時間が少しでき始めた頃。
久しぶりに何か作りたいな、と思い、ミシンを出してきて、
子供が生まれて以来初めて自分用に作ったのがこのバッグ。
(子供の幼稚園バッグやリュックなどは作っておりました。)

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可愛いと思うのは自分だけ?

可愛くないですか~?
その頃、子供が小さかったからか、いただきものはタオルが多く、とりあえず何かを作りたい欲求を満たすのには、わざわざ生地を買いに行く必要もない、手元にあるタオルがちょうど良かったのです。
また、その頃、とても流行っていたのが、ディオールのトロッターラインのパイル地バッグ。(写真JADORE DIOR より)

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今見ても可愛いですね!コロンとしたフォルムにパイルの柔らかい印象。
赤ちゃんや小さなお子様がいらっしゃる方にピッタリ。
このイメージで、いただいたタオルをチョキチョキ裁断して、タオルの両端のブラウンを開口部に持ってきて、CELINE のロゴもわかる位置に配置。内布はキルティングにして、ファスナーを付けてトートバッグを作りました!

表面。

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裏面。

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ファスナー。

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可愛くないですか~?
それなりにできてまあまあ満足。
タオル地だから、ハンカチなくてもこれで拭けるし(実際はそんなことしませんでしたが)汚れても洗えるし、とっても便利なバッグができた(^^)ということで、ルンルン気分で幼稚園の送り迎えの時に使い始めました。

また、これがプチマイブームになり、残っているタオルで同じように作って知人にプレゼントしました。
これは当時の写真。ピンクのセリーヌ可愛い~。
(写真が不鮮明ですみません。何せ古いので、当時のプリント写真しか残ってませんでした。)

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こちらは、バーバリー。

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おかげさまで、喜んでいただけましたよ。

しかし、、、、、

ハンドメイドはイタい?

幼稚園の送り迎えに使い出してから数日後、いつものように公園でお友達と遊んでいた時、ちょっと先輩のママ友からこんなことを言われました。

「まあ!これ、自分で作ったの?どうして?普通に買えるでしょうに。」
この言葉の真意おわかりになりますか?

お金を出せば普通にブランド品を買えるでしょうに、なぜブランドもののタオルなんかでバッグをチクチク手作りしているの?(まるで、買えないから、自分でブランド品の模倣品を作っているみたいよ。)

が~ん・・・・・

そ、そうなのね。よそ様には、私がブランド品を買えないから、ブランドタオルでバッグを作ってお茶を濁している惨めなイタい人、に見えてるのね・・・。

愕然としました。そんなふうに思われるとは一切想像せず。何なら、可愛いね~、と褒めてもらえるくらいに思ってました。

なんと、自分の浅はかなこと・・・。(もちろん、褒めてくれた人が大部分です。)

まあ、その先輩ママ友はとってもサバサバしている方。
私がハンドメイド自体が好きなこと、自分でデザインして何かを作り出すことが好きなこと(どうやって攻めようか、と攻略を練ることが好き)、別にブランド品に執着したわけではないこと
を話すと、
「そうなのね~。私はハンドメイド全然しないからよくわからないわ~。失礼なこと言っちゃってごめんね。」と。

ハンドメイドをしない人にとっては、私のした事は、ただただ不思議だったのでしょうね。

何でも話せる仲の良いママ友ですから、その後の関係も良好でしたのでご心配なく(^^)。
(その後も、私は平然とバッグを使いましたよ。)

と、こんなことがあったので、自分では可愛いと思っても、ブランド絡みのものは絶対作るまい、とその時決心いたしました。
目次に、ハンドメイドはイタい?と書きましたが、厳密に言えば、ブランド絡みのハンドメイドはイタい?、ということですね。

でも、彼女の一言は、とても考えさせられるものでした。
もし、完璧な仕上がりだったら、
「あら?セリーヌで、こんなバッグ出してたっけ?」って言ってもらえたのかもしれない、と。
私はその時、既製品にしか見えないような、完成度の高いバッグを作る!ことを目標にしました。

著作権ギリギリ

この話には、後日談がありまして、セリーヌのピンクバージョンをプレゼントした方のご主人が、実は税関関係のお仕事をしていて、当時の担当が、ブランドのコピー品!
「これ、著作権ギリギリ。厳密には違法でしょ。」

と、教育的指導を受けました(笑)。

まあ、そうですよね。ブランド側は、タオルでバッグを作っていいなんて、認めてないでしょうし。
でも、販売しているわけではないし、個人で楽しんでいるだけだから許して~(^^;)
(こちらのご夫婦とも関係は良好ですので、ご心配なく。)

ということで、いろいろ曰く付きのバッグです(笑)。
でも、この一件があったからこそ私は、(その後、自称バッグクリエイターを名乗るわけですが、)クリエイターとしてのスタンスが築けたのではないかと思うのです。

今は、当時より著作権に関してますます厳しくなっていますよね。
自分が発信する側になると、より切実に感じます。
十数年の私は、いろいろと未熟者でした・・・。

皆様、くれぐれも著作権に関してはご注意下さいね。





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