プロ野球背番号の話(閑話休題)1番
閑話休題
現在「プロ野球背番号の話7番」を執筆中ですが、公私ともに多忙に加え内容的にも「どこから手をつければ…」という状況でちょっと行き詰まってしまったため、気分転換で一回別の話を挟んでみます。もちろん同じシリーズですので、「背番号」に関する話ではありますが。
「もし自分が背番号を着けるなら?」
先日、友人と集まったときにちょっとそういう話題になって、友人の一人が「ファンチームのレジェンド選手」の背番号を挙げたので、「ほう、そういうものか」と思いました。そういえば、草野球チームに参加している友人も同じように「ファンチームの好きな選手」の背番号を着けているので、「自分の好きな選手と同じ背番号を着けること」というのはとても自然なことなのだと再認識した次第です。
初めてもらった番号
こんなコラムを書き始めるくらいなので、ボクはいわゆる「背番号」というものに人並み以上のあこがれと強いこだわりがあります。背番号と言うか、「出席番号」にもこだわりがあったくらいです(まぁこれは選べませんが)。
ボクが生まれて初めてもらった番号は、記憶では幼稚園の出席番号「13」番でした。小学校では一年生のときに「10」番だったのですが、単なる五十音順だったにもかかわらず、不思議とそれ以降この二つの番号が出席番号だとしっくりきました。
出席番号は誰でももらえますが、選ばれたものしかもらえない「背番号」という意味で初めてもらった番号は中学のバスケットボール部における「10」番です。実はそこにはあまり思い入れがなく、三年生引退後にもらった「5」番のほうが嬉しかったのですが、実際のところ当時バスケットボールの世界では1~3番は欠番(審判のハンドサインと混同するため)となっていたので、事実上の「2」番と言えます。
野球についてはトラウマしかなく
話を野球に戻すと、小学生のころからプロ野球ファンではありましたが、実際のプレイとなると持ち前のぷっつり切れた運動神経のため、周りから爪弾きにされ続けました。町内行事で地区対抗のソフトボール大会があり、ユニフォームもありました。もちろん上手い子は低学年から出ていますが、六年生なら誰でも出られるという触れ込みだったにもかかわらず、「お前は下手だから練習に来るな」と言われそのままフェイドアウトさせられたのは苦い思い出です。息子を通じて少年野球に関わることで大幅に見直すことが出来たのは幸いでしたが、それまでの人生で「野球少年」と「サッカー少年」(これも似たような理由ですが)は見ると虫唾が走るほど嫌いでした。
時は流れ大学浪人時代、予備校の親善ソフトボール大会のメンバー集めに高校時代の同期に誘われました。上記のような経緯があったので、「試合に出られるなら参加する」という条件を出して初期メンバーとして加わったのですが、自分の知らないところでメンバーが知らないうちに増え、気づいたらレギュラーから外され、あげく試合当日は自分の打席の直前で時間切れ。それ以外にもいろいろ含むところがあったので、ちょうどその後夏休みになったタイミングでその同期と絶縁しました。
そのトラウマを解消したく、大学入学後に同じサークルの同期が新たに立ち上げるという軟式野球チームに、創設メンバーとして参加しました。「空いている番号から好きな背番号を選べ」と言われたので、「一桁では何が空いている?」と聞くと、「1と4」と返ってきたので僭越ながら「1」と即答しました。こうして降ってわいたように背番号「1」をいただいてしまったわけですが、やはり運動神経がぷっつり切れていることには変わらず。経験者中心のチームでは浮いてしまい、試合にもほとんど出られず、誘ってくれたキャプテン以外の人脈もなかったことから、不本意ながらフェイドアウトという形になりました。
そんな自分が……となると
ここで最初の話題に戻るのですが、例えば「ファンチームの好きな選手」と言われても、どちらかと言えば「箱推し」なので、どの選手が好きと言うのはあまりありません。ホークスの場合、門田博光というレジェンドがいますが、彼は背番号を頻繁に変えることでも有名で「27」→「44」→「60」(南海)→「78」(オリックス)→「53」(ダイエー)という遍歴です。じゃあ、「門田と言えば何番?」と言われてもそれは「人それぞれ」ですよね? それに「27といえば吉永」「44なら岸川」「60は山之内」……というように別の名前も出てきてしまいます。
無理やり考えると、たぶん自分がピッチャーをすることはないので「投手向きの番号」はあまり触手が伸びません。具体的には「11~21」ですかね。あとキャッチャーもやりたくないので「22」「27」あたりも避けます。
もちろん一桁番号へのあこがれはありますが、たぶん体格や守備位置的に似合わない番号もあると思います。例えば、好きな番号なのですが背番号「2」「7」は多分似合いません。あと「5」「6」「8」もいい番号ですが、あまりしっくりこないです(バスケの「5」は実質「2」という認識のため)。「3」はやはり「あの方」の印象が強いので、自分が着けるのは少々(いやかなり?)抵抗があります。そうなると、残るは「1」「4」「9」と「10」ですね。「10」は人生で縁深く、しっくりくる数字の一つなのですが、「キャプテン番号」になることもあり、場所によってはつけるのに勇気が要る番号でもあります。「1」は大学時代のリベンジ、「4」「9」は助っ人外国人イメージですね。
それ以外だったら、本名にちなんで「24」かその逆の「42」がいいです。あと「44」はいいと思うけど、「49」はあまり似合わない気がします。なんとなくですが。
こうしてみると、結構いわゆる「忌み番」好きですね……。
閑話休題の今後
自分個人の話はたぶんこれが最初で最後になると思いますが、今後も連載に行き詰まったらこういう形で「プロ野球背番号に関係のあるようなないような」話を挟んでいけたらと思います。
それでは今度こそ、「7番」でお会いしましょう。
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