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いぼ痔、肛門狭窄症の手術(その2)

 前回の投稿の続きになります。それでは、肛門狭窄症の手術前日から当日に行ったことを紹介します。

前日

 手術後は当然肛門が痛くなるので、その後にいずれやってくる便意をなるべく送らせるため、手術前に大腸が洗浄された状態にします。前日の夜は胃腸に残りにくい食事(素うどん)にして、就寝前に下剤(プルゼニド錠12mg✕2)を飲みました。

当日

 昨日に飲んだ下剤の効果もあり、起床後すぐに便意を感じ、2回トイレにいきました。そして、8時になると、医師から言われていた腸洗浄が始まります。

 内視鏡検査でも使われるらしいのですが、「経口腸管洗浄剤モビプレップ 244.212g」という液体下剤を2時間かけて飲んでいきました。液体下剤は水で2Lに希釈して飲用するのですが、味はスポーツ飲料に塩気を足した感じです。まずくはないですが、美味しくもない感じです。

 この下剤の効果は絶大で、私はトイレに計16回行く羽目になりました。おかげで、最終的には液体しか出ない状態になりました。これで準備は万全となりました。

病院に着いてから手術後まで

 病院に到着後、まずはX線で腰付近の写真を撮影されました。これは手術時に「仙骨硬膜外麻酔」を行うのですが、どこに注射するのかを確認するそうです。また、下剤で失われた水分を補強するためと、乳酸リンゲル液を点滴されました。

 その後、うつ伏せになり尾てい骨付近に麻酔を注射されました。ベッドで20分程度仰向けになり麻酔の効果が現れるまで待ちます。私の場合、なぜか麻酔が右半身にしか効いておらず、さらにもう一度麻酔を注射され、ようやく手術となりました。

 手術が始まる直前に恐らく点滴で、睡眠を伴う麻酔が投与され、気がついたときには手術が終わっており、ベッド上で意識が戻りました。

 意識が戻った時点で、肛門には鈍い痛みがあり、麻酔の効果が切れていくにつれ、痛みが増していきました。日帰り手術とはいうものの、とても歩いて帰れそうにありません。しかし、予めこうなることを予想していた私は、妻に車で迎えにきてもらい、帰路についたのでした。

手術後の経過

 手術が終わったその後、痛み止め2種類(ロキソプロフェントアラセット配合錠)と抗菌剤、酸化マグネシウム錠、注入軟膏が処方されました。痛みがとにかくキツイので、夕食ともに早速痛み止めを服用し、その日はすぐに就寝しました。しかし、およそ6時間後のAM3時、痛みが目が覚めました。痛い・・・。すぐに痛み止めを飲み、痛みが落ち着くまで悶え、1時間後にはなんとか痛みが治まり、また就寝しました。

 そして、朝になりましたが、また段々と痛みがやってきたので、すぐに痛み止めを飲んで、経過観察のため再び病院へ行きました。医師に患部を診てもらい、無事に手術が終わったことを報告されました。ついでに、「痛いのはしょうがない。そういうものだから。頑張ってね」と、医師から明るく言われました。

 手術してしまったものは、もうどうしようもありません。しょうがないかと諦めて家路につきました。

 では、肝心の手術の結果の体感ですが、明らかに便が出しやくすくなりました。少しいきむだけで簡単に出るようになりました。これはかなり感動します。

 ただ、今はそれよりも術後の痛みです。肛門が広くなったとはいえ、便の際に傷に当たるせいなのか、非常に痛い。まさに悶絶とはこのことです。

 トイレが終わった後は毎回痛みで動けなくなります。こんなことがトイレの度に続くのかと、憂鬱な気分になりました。

 こんなことが続き、それから1週間。まだ痛みは残り、患部から血と混ざった謎の体液が滲み出てきますがが、先週に比べれば痛みや血の量も落ち着いてきました。自分では見えないのですが、手術で使ったとみられる縫合糸のクズがときたま取れてきます。

 さらに1週間後、痛み止めのトアラセットはやめることができ、ロキソニンだけでも過ごせるようになりました。まだ微妙に血はでてきますが、痛むことはほぼありません。そして手術から1ヶ月後には血も完全に止まり、自転車にも乗れるほど回復しました。便の出しやすさも改善された状態が続いています。

 肛門の悩みからようやく開放され、2022年はまだまだ普通どおりの日常ではありませんが、肛門に関しては普段の生活を取り戻しました。痔で悩んでいる皆さん。手術で必ず良くなるので、外出しにくい今のうちに検討してみてください。






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