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私のポータブル音楽環境(その1) SHANLING USB-DAC UA2

 iPhone 11、iPad ProでApple Musicを楽しむため、ポータブルタイプのUSB-DAC SHANLING(シャンリン)製USB-DAC UA2を購入しました。

 本体には3.5 mmシングル端子以外に2.5 mmバランス端子が備わっています。接続ケーブルは交換可能な構造であり、USB-C to CケーブルとUSB−C to lightningケーブルが付属しています。

接続端子(左が3.5 mm、右が2.5 mm)

はじめに

 少し前の話題になりますが、Appleは2021年5月17日にApple MusicにおけるDolby Atmosによる「空間オーディオ」、さらにカタログ全体がロスレスオーディオになることを発表しました。そして、2021年6月にApple Musicのサブスク登録者は追加費用なしで利用可能になりました。

 これまでの私は聞きたい曲をiTunes Music Storeで購入して聴くことがメインでしたが、このサービス開始を機にApple Musicのサブスクに登録しました。毎月3~5曲程度の音楽を購入していたので、これまでに比べて損することもなさそうと思い決意しました。 私が持っているApple Musicを再生可能な機器はiPhone 11とiPad Proになります。音楽を高音質で聞けることになったのですが、自宅にある音響機器はBluetooth接続可能なテレビ用SONY製サウンドバーと、AirPods Proだけでそした。サウンドバーは空間オーディオは非対応で、コーデックもロスレスには対応していません。また、AirPods Proは空間オーディオに対応しましたがコンテンツが少なく、現段階ではさほど楽しむことができませんでした。対応コーデックはAACのみで、ロスレスのコーデックには非対応です。

 せっかくロスレス音源はあるのに、その能力は活かせずじまい。ということで、iPhone 11とiPad Proで気軽にロスレスを楽しむため、その環境を整備することにしました。

ちなみに
 Apple Musicではサンプリングレートが48 kHzまでの音源を「ロスレス」、48 kHzから192 kHzの音源を「ハイレゾロスレス」と呼んでいます。分かりにくいのが、「High-Res(ハイレゾ)」です。以前からハイレゾ対応機器はありましたが、定義がApple Musicのハイレゾロスレスとは異なります。一般社団法人 日本オーディオ協会では「96 kHz/ 24 bitのFLACやWAVに対応」または、「DSD 2.8 MHz/ 5.6 MHzの再生」をハイレゾの定義としているようです。 とはいえ、結局のところ、CDスペック以上であればよいので、「サンプリングレートが44.1 kHz以上かつ量子化ビット数が24 bit以上」の音源がハイレゾと考えるようです。

USB-DAC

 iPhone 11はLightning、iPad ProはUSB-Cの接続端子しかありません。イヤホンでよく使用される3.5 mmヘッドフォンジャックを挿すには変換アダプタが必要です。ただ、変換アダプタはロスレスの周波数に非対応のものもあることから、どうせ買うならと、ロスレスの周波数帯に対応するUSB-DACを購入することにしました。

USB DACとは
 DACは「Digital to Analog Converter」の略称での略で、信号をデジタルからアナログに変換する機器を意味しています。CDはアナログをデジタルに変換して記録してあり、再生時にはデジタルからアナログに変換して出力しています。このデジタルアナログ変換に使われる機器がDACです。それがUSBで繋げられるためUSB-DACとなります。

 USB-DACには大きく分けて3種類が存在します。

  • ポータブル型(バスパワー)

  • ポータブル型(バッテリー内蔵)

  • 据え置き型

 どれを選ぶのかは、音質や利便性などに応じて変わると思います。音質を重視するのであれば、一般的には据え置き型になります。据え置き型は多機能で、広範囲の周波数に対応する機器が多いです。ただ、基本的にサイズが大きいため、持ち運ぶことは想定していません。そのため、デスクトップPCなど使用する場所が決まっている場合に選ぶことになると思います。そうなると私の使い方とは一致しません。

 バッテリー内蔵型は据え置き型に次いで高音質を出力できるものが多いです。また、持ち歩くことを前提としているため、携帯することも可能です。ただ、一方でバッテリーに充電されていないと音楽を聴くことができません。音楽を聴くためだけに、iPhoneやiPad本体と別に充電しておく必要があるのは、非常に面倒です。また、バッテリーを内蔵しているため、重量もそこそこあります。

 バスパワー型は小さい機器が多く、バッテリーも必要としないため、携帯性は申し分ありません。ただし、出力が小さいことから、音質や音量については据え置き型より低くなる場合が多いです。

 私の場合、音楽鑑賞は外出時がメインです。そのため、携帯性が優れることが最優先です。となると、ポータブル型(バスパワー)一択です。音質については不利な点はあると思いますが、外出先で雑音が存在する中、音質の僅かな差異に気づくほど、自分の耳が優れているとは思いません。
 ポータブル型も様々な製品はありましたが、iOSで使用可能な機器が意外と少なく、最終的に候補として挙がったのは、実際に購入したSHANLING製USB-DAC UA2と、Lotoo製PAW S1(後継機種が出ており、今は購入できないようです。)でした。

 ともにハイレゾを聴くための能力は満たしていたため、使い方とコスパ(12,760円)を考えて私はUA2に決めました。UA2は動作中は再生曲のサンプリングレートを色で表すLEDランプが点灯するとのことです。

 とにかく、これでロスレスを聴く環境は整った!と思いきや、実は3.5 mm接続の有線イヤホンが自宅にはどこを探してもありませんでした。過去の記憶を呼び起こすと、AirPods Proを導入後に便利になり、これまで持っていた有線イヤホンをすべて処分していたのでした。 というわけで、次はイヤホン探しの作業が始まったのでした。(その2に続く・・・)

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