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いぼ痔、肛門狭窄症の手術(その1)

 突然ですが、皆さんは痔になったことがありますか?恥ずかしさから公言する人は少ないのと思うのですが、意外とこれで悩んでいる人は多いようです。私はこれまで2度の痔の手術を受けました。最近、手術をしたのは2021年11月のことだったのですが、せっかくなので備忘録として、また今後手術を受ける人への参考として、1度目、2度目の手術のことを記録に残しておきたいと思います。

2度目の手術(2021年11月)の経緯

 私は普段からお腹が痛くなりやすい体質で、トイレに行く回数が多く、何度も便をするうちに、血が出ることがしばしばありました。しかし、5ヶ月ほど前から、トイレで用を足す度に、出血だけでなく、鈍い痛みが残るようになりました。そこで、医師に診察してもらったところ、典型的な切れ痔とのことでした。ここまでは予想の範囲内でした。しかし、それに加えて、肛門が狭くなっている症状があるよ、との診察結果。

 肛門が狭いために、便を出すためにいきむ時に通常よりも力が加わり、肛門が切れやすくなっているようです。医師から明確な病名は告げられませんでしたが、調べてみると「肛門狭窄症」が当てはまりそうです。確かに当時の便が非常に細く、便も出づらい状態でした。

 診察後、医師からは酸化マグネシウム錠ヘモポリゾン注入軟膏が処方されました。酸化マグネシウムは経口摂取により便を柔らかく、さらに注入軟膏で排便がスムーズに進むように処置していました。薬を使用している期間は、痛みがなくなるのですが、薬がなくなり使用を止めてしばらくすると、症状がぶり返すことを繰り返していました。

 通院を続けるのも手間ですし、いつまでも薬に頼るのも嫌だったので、根本的に解決したいことを医師に尋ねました。すると医師からは「手術しかないけど、どうする?」とのこと。
 私の返答は即断で「受けます。」ここで即答できたのは、私は以前にも痔の手術を経験済みであり、大きな抵抗がなかったことと、以前の手術の際、当時は気にしてなかった後遺症のことが思い浮かんでいたのでした。

いぼ痔の手術(2003年7月頃)

 まだ中学生であった15歳の頃、大便時において肛門からまれに柔らかい何かが飛び出てくることを自覚していました。当時はインターネットもなく情報を入手できなかったことや、肛門のことなど恥ずかしくて周りに聞くこともできなった思春期の私は、何の症状なのかよく分からず過ごしていました。そして、大学生になる頃には、便をするたびに肛門から毎回飛び出てくる症状が出ていました。

 「明らかにおかしい・・・、まさか癌とか?」と、不安になった私は、その頃にはようやく普及していたインターネットで色々と調べてみると、最も当てはまる症状は「いぼ痔」。

え・・・?痔?

 当時、知識もなかった私は、は中年のおじさん、おばさんがなる症状と思っていました。中学生の頃に発症するものなの?と、疑心暗鬼の状態ではあったことと、診断は受けていなけど痔ならまあいいかとそのまま放置していました。

 しかし、23歳の大学院生1年の頃には就職活動も始まり、当時に症状が極度に悪化。毎回の便とともに血が出るのはもちろん、便の後はひどい痛みで半日は動けなくなるほどでした。就職活動中で新幹線で移動することもありましたが、移動中も座っていられないほど。

 にっちもさっちもいかなくなった私は、就職活動の終了とともに、地域で有名だった肛門科の病院に駆け込みました。不安な気持ちはありつつも、医師の診断を待つと、その結果は「いぼ痔」。

 やっぱりいぼ痔だったのね、と心の中では、大病じゃなくてよかったと、若干ホッとする私。一方で、既にその治療法について調査していていた私は、恐る恐る医師の先生に尋ねました。

「治療するには手術ですかね。」

 すると医師からは「薬じゃ治らないから、それしかないね。結構切るから2週間の入院だね。来週には内視鏡検査して、1週後には手術できるけど。」

(2週間も入院・・・?でも痛いし。)では、それでお願いします。

 そうして、私の人生で初めての手術が決まったのでした。

 手術当日は朝に浣腸を行い、腸を洗浄しました。その後、下半身麻酔を受けて、意識のある中で、手術が始まりました。自分では様子が見えないのですが、下半身で何かされている感覚はあります。そして痔を切除したあと、医師から「これが君のいぼ痔だよ。大きかったね〜。」と、手術中に切除後のいぼを見せられました。

 気分的にそれどころじゃないんだけど・・・ともかく、手術は無事に終わりました。

いぼ痔の手術後から退院まで(当時の記憶)

 手術後は麻酔が残った状態で、病室に運ばれました。感覚が徐々に戻るとともに、激痛が襲ってきます。また、その激痛が戻ってきた状態で、尿道に管を通されました。それは下半身麻酔のせいで、自力が尿を出せなくなるので、挿管することで膀胱に溜まった尿を出してやる必要があるとのこと。その挿管もまあ痛い。

 痛み止めは飲んでいるものの、痛みがひどく、手術当日の夜は痛みで寝ることができませんでした。翌日になりようやく痛みが引いてきて、なんとか眠ることができました。

 手術の翌日から、術後の肛門を戻すという目的もあるのか、通常通り食事も始まります。食事があるということは、そうです、便意もやってきます。最初の便では、肛門通過時にものすごい痛み。大便後も痛みが残り、1時間程度は悶えることに。

 また、入院中は1日に一回診察があるのですが、その際に医師に言われたこと、「痔の手術後は、放置すると肛門が狭くなるので、頑張って広げないとね。

 肛門を広げる??どうやって?

 診察の際に、明らかに肛門よりも太いと思われる棒を、肛門に挿されてグリグリされます。挿されている間だけではありますが、これがまた激痛。そのあと言われたのが、「肛門が狭くなると便が出づらくなって大変だからね。

 そうです。その時はその治療を入院の2週間中行われ、無事に退院したのですが、どうやら肛門は広がりきってなかったようです。そのときの後遺症が、20年経った今になって痛みの症状になって現れたのでした。

 時は戻り2021年11月。この続きは次回にアップします。

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