大哺乳類展3 3/31
〜わけてつなげて大行進 Mammals 3
The Parade of life〜
以下、公式から引用↓
今回のテーマは「分類(=わける)」と「系統(=つなぐ)」。
見た目や内部の特徴、DNAなどをもとにグループ分けし、それらの関係性をつなぎあわせることで浮かび上がってくる哺乳類の不思議に迫ります。
(引用終)
※盛大にネタバレしてるから、これから展示を見にいく予定のある人は読まないことをお勧めします。営業妨害になっちゃう。
行かないけど内容を知りたい人向けの参考レポです。
6/16まで開催だから、都内に住んでいたり、東京行く予定のある方はぜひ行ってみてください!
感想:面白かった!!!
めぐさん目的で行ったから
下調べせずに行ったんだけど、普通に面白かった!哺乳類の一員として申し訳ないです。
2010年の第一弾が
「陸のなかまたち、海のなかまたち」
2019年の第二弾が「生存戦略」
をテーマにして開催されてきたこの哺乳類展。
サブタイトルの"大行進"の名に違わぬ
圧倒的な標本数。その数500点以上。
貴重な標本とともに、難しくはあるけど見やすく、丁寧に作られた企画展で、知識のない私でも楽しめました!
展示の目玉となっている剥製群があるのですが
これを語る上で外せないのが
ワトソン・T・ヨシモトさん。
恥ずかしながら全然存じ上げなかったのですが
ハワイの日系二世の実業家で、建築業界で名を馳せつつ、世界的に有名な狩猟家でもあったそう。
自身で世界を旅し、ハンティングし
38年間で集められた大型哺乳類群412点
を含む多数の標本を"ヨシモト・コレクション"と呼んでいて、今回もその中から約50点ほどを展示されているそうです。
(詳細はこちら)
※国立科学博物館HP ヨシモト・コレクション
https://www.kahaku.go.jp/research/db/zoology/yoshimoto/index.html
この説明、展示の最後の最後にひっそり掲示されてるんですが
最初に教えて!!!
自分で"大型"哺乳類を狩猟してそれを400点以上集めてた人だよ??只者じゃないじゃん??
ハンティングしたやつどれだったのー!?とか
めっちゃ気になるじゃん!
もっとヨシモトさんのこと教えてよ!!
地下鉄の通路のポスター的に飾らないでさ!笑
剥製群の展示コーナーを過ぎると
戻れないから、最後の展示見た後にもっかい見たかったな、と、、、
あ、本題に入ります←
めぐさんことシロナガスクジラさん(逆)と
大塚明夫さんことハリテンレックさん(逆)を目当てに行ったのですが。
お二人の登場は全てモニターで
展示の各ポイントとなる場所にいらっしゃいました。
1.展示スタート地点 1分くらい?
本日の展示の導入
2.「分類の手がかり」 1分くらい
3.「鯨偶蹄目(げいぐうていもく)」 1分15秒
4.「大陸に隔てられた哺乳類」1分20秒
(「食肉目」1分 ※音声なし映像のみ)
5.「見た目に騙されるな!」1分30秒
収斂進化(しゅうれんしんか)など
大塚ハリテンレック君が結構突拍子もないことを言うけど、優しく対応する林原クジラ。
めぐさんは今回、母なる海というか、落ち着き目のトーンで、お母さんのような、最近聞いてなかった系のゆったりとした声。
少しだけ声優口演のエドナに近いけど、もっと穏やかでずっしりした感じ。
直近がヒミコだったから「ちょっと振り幅すげえなこの方」と思いながら、冒頭のモニターだけで10回くらい観て、案内のスタッフさんに変な顔されたよね(笑)
大塚さんのハリテンレックはなんか、あんまり聞いたことのない(というか私の知らない)声で
ハリテンレックのビジュアルに合ってた!笑
次元大介・刃衛・横溝警部・黒ひげみたいな声のイメージはすっと出てくるけど、
「こんな声も出るのすげえ」と思ってまたモニターを凝視←早く進め。
大塚さんも作品数多くて追えてない方のうちの一人だから、ちゃんと観たいなぁ。
めぐさん達の声が聴ける時間は1分×5くらいだからあっという間。
せっかくこのお二人だからもっと色々解説してる声聞きたかったな…
各モニターから離れるのがもったいなくて
『私も哺乳類なんで解説してもらえませんかね?』とか危うくスタッフさんに言いそうになったよね←黙れ
めぐさんがいる展示だからか、日頃は博物館系は真面目に文字を読まない私でも、今回は隅々まで見ました(笑)
ほぼ全ての文字に目を通しながらじっくり見て、お土産コーナーまで通ってトータル2時間くらい。
自分のペースで進めるから、早く通ろうと思えば調整できる。人は多いけどぎゅうぎゅうではない。
※禁止マークが付いていない展示は撮影OK。
ただしフラッシュ撮影禁止。動画撮影禁止。
基本的に映像モニターに禁止マークがついてた。
※以下、撮影、掲載許可を得たもの↓
![](https://assets.st-note.com/img/1711913925690-G4eaCYnqSh.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1711909369167-hx2tqwhdRs.jpg?width=1200)
入口横にある。
10:00時点で大と中は半分以上埋まってて
残り10もないくらい。
大のサイズが約80×40×50cm 中が横幅30cmくらい
ロッカーはここ以外だと、上野公園駅構内と
駅の改札そばに有人の預かり所もあった
![](https://assets.st-note.com/img/1711909990134-20Y3zf4Zo6.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1711909990806-HWOna0wnhE.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1711910147151-1TLZz0CfD0.jpg?width=1200)
めぐさん、1分間に2回の拍動で大丈夫?
※めぐさんではない
![](https://assets.st-note.com/img/1711910507129-0Pus3ArZUL.jpg?width=1200)
展示の全体像というか。
この色のとおり、関係性の違うグループごとに
標本を使って解説してあった
![](https://assets.st-note.com/img/1711910507162-ZcxExMUbaj.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1711910509524-NjK8TLVbL4.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1711910735355-ftyIdQdt5Y.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1711909992671-alfOEbEqg5.jpg?width=1200)
大行進コーナーの一部。
とても載せきれない、すごい数だったけど
みんなここで写真を撮ってて、小さいお子たちは大興奮。
(この後のお土産特設コーナーは
賑わってはいたけど、そんなにレジが混むとかはなくて、スムーズに出口まで行けた。
特設コーナー以外に、国立科学博物館全体のお土産店もあって、哺乳類展を出た後のエスカレーターを降ったところにありました。)
展示の内容は剥製以外に
骨格標本や液浸標本(所謂ホルマリン漬け)などいろんな形で各コーナーで使われていて
内臓系苦手な人もいるかもだけど
立体で見たほうが捉えやすかったり、骨にしてしまうと全然見た目の違う動物がほぼ同じ形をしているのがわかって、グループ化されているのに納得できたり、と面白かった。
あと、大学の専攻が生物系であろう、ガチ勢カップルなどの会話聞いて勉強させてもらったり(笑)
読んだり見たり聞いたりであっという間の2時間でしたー
お土産店の手前、特別展のラストに向かう廊下の途中に
大哺乳類展の歴史やワトソン・T・ヨシモトさんの紹介パネルが。
![](https://assets.st-note.com/img/1711911212433-qSYTvrnwbo.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1711911209679-QcLEtAoW7J.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1711911239445-73ajnbpZTw.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1711930718639-KAXtjgnZM2.jpg?width=1200)
ラストに監修者である国立科学博物館の研究者のお二方のインタビュー動画が流れていたんですが
私、この映像で仰った発言にグッとくるものがありまして。
(以下概略)
『哺乳類の研究はし尽くされたと思われているが、未知の問題は山積み。
それをどうしていくかは次世代の手の中にある』
『分類は、好奇心を満たすもの。
博物館の根幹は「分類学と系統学」。
"相手を知り自分を知る"ことを目指している』
何か、科学のことを仰っているのにすごく文学的というか趣を感じるというか。
こんなに情報や技術が出尽くした雰囲気のある
今の世の中で、正直哺乳類の研究で分からないことなんてないんじゃないか、と思っていました。
でも展示を見る中で印象的だったのは
ほぼどの展示パネルの解説でも
「…と考えられている。」
「…と思われる。」みたいな仮説的な言い方だったこと。
パネルを読むと
20世紀に遺伝子レベルの解析ができるようになってから解析の精度が上がり、より客観的なデータが揃うようになってきたけど
「それをどんなふうに使っていくか」の手技的な部分はまだ確立されていない。
あくまで優秀なツールの一つに過ぎない、ということなのだそう。
この先の研究で今の常識が覆ることがまだまだあるかもしれない。
謙虚に、過去からの研究を積み重ねて、次の世代に渡して、を繰り返すリレーが途方もなくてただただすごいなと。※語彙力
展示のラストのめぐさんクジラママと大塚ハリテンレック君が
「全然似てないのにルーツを探ると実は非常に近い性質があった」とか
「見た目が似ているから仲間だと思われていたけど、実は仲間じゃない」とか収斂進化(しゅうれんしんか)の話をしていて
"見た目に騙されるな!"の言葉で展示を締めくくられていました。
監修者の方の発言といい、展示のメッセージといい、何か刺さるものがありました。
うまく表現できないけど。
めぐさんのラジオを聞きはじめてもうすぐ1年になるけど、何かめぐさんの考え方を脳内で音声とともに反芻するうちに
気づきが増えるようになったというか。
こうやって感じたことを文字にするようになるとめぐさんの凄さが分かるんだけど
気づいたその先の表現力が多彩というか、的確に自分の言いたいことを表すのに
ありきたりでなく、それでいて分かりづらくなく、同じ言葉の使い回しでもなく、本当に自分の気持ちをのせた言葉なのが伝わってきて
本当にすごい←語彙力
まだまだ捉えられてないことがたくさんあると思うんだけど
めぐさんをきっかけに、日頃見ない世界や学びに触れられるのはありがたいことですね。
出口を抜けたらめぐさんがお見送りしてくれた。
※だからめぐさんではない。
![](https://assets.st-note.com/img/1711914236575-NOj3eJG1j5.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1711933186450-s1mZtYa4hy.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1711912719005-tAkGlPzoZW.jpg?width=1200)
「シロナガスクジラさんは、地球上に生息する世界最大の動物だよ」などなど書いてあります。
めぐさんって
"世界最大の動物"とか
"最高神"とか
"最強の敵"とか
Top of 〇〇にされがちだよね。
それらのイメージを裏切らない確かな実力とキャリアに反して、ぼけぼけな私生活(笑)
そのギャップが堪らんけどね。
この研究者の皆さまほどには頑張れないけど
スケールの大きい何かをみるとそれだけで刺激になる。
めぐさんに会える日を楽しみに目の前の生活をまた頑張ろ。
(公式HP)
会期 2024年3月16日(土)~6月16日(日)
休館日:月曜日、5月7日(火)
※ただし3月25日(月)、4月1日(月)、4月29日(月・祝)、5月6日(月・振休)、6月10日(月)は開館
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