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藍月なくる 1st LIVEクラリムステラで「これくらいで」を聴いて、「夢と色でできている」も「藍月なくる」も好きで良かったという話

※重要1※ 18禁作品の話題を出しますのでご注意ください。
※重要2※ ゲーム“夢と色でできている”と、藍月なくる 1st LIVE“クラリムステラ”のネタバレが含まれますのでご注意ください。
※重要3※ 文章を書くのが得意ではないので読みにくかったり、誤字脱字があるかもしれません。そうなっていましたら、申し訳ありません。


※本編1行目から、ゲーム“夢と色でできている”のネタバレがあります。ご注意ください。※













チリン。
鈴が鳴る。
それは胸の奥底にしまった想い出から響いている。幼き日を閉じ込めた、おもちゃ箱。
懐かしむほど音がする。
近づくにつれて大きくなる。
まるで足音。
チリンチリン。
デコボコの道を歩けば、さらに大きく。
その道が困難であるなら、もっと大きく鳴り響く、青空のように透き通った音色。
あの夏の時間から、ゆっくりと歩み寄る。
仲間たちが再び集まった、あの冬へ。
仲間たちと共にある、この春へと――

「夢と色でできている」より引用

これはかつて存在したゲームブランドfengが発売した18禁恋愛アドベンチャーゲーム「夢と色でできている」のワンシーンです。そして、私にとって忘れることのない「あの曲」のあとに流れるシーンでもあります。



そもそも、「夢と色でできている」とはどういうゲームなのかを説明しますと、


幼い頃、主人公たちはよく集まって遊んでおり、
そのグループを「地球防衛軍」(通称:防衛軍)と名付けた。

その「地球防衛軍」がよく遊んでいた山にあった小屋を「秘密基地」として遊び場にした。

だがある日、主人公が抜けたことで、そのグループは解散になってしまう。

その後、転校する子が現れたりと、仲間達は少しずつ疎遠になっていった。

そして年月が流れ、
主人公が通っている学校に、過去に転校して別れることになった仲間の一人がやって来た。

その仲間との再会をきっかけに、他の仲間達も集結した。

やがて、幼い頃に結成したグループは「防衛部」として立ち上がり、部室が与えられた。

幼い頃、離れ離れになった「防衛軍」は、今度は「防衛部」という部活として復活することとになる。

という導入になっています。そこから、主人公と仲間達が結びつきを深めることで、一人ひとりが悩みや問題を解決していき、自分自身がありたい姿を見出してゆく。過去を見つめ、未来を信じ、子供から大人へと成長する物語です。


世界はかつて僕らだけで叶わない夢は無いとすら思えた秘密基地で遊んでいた幼き日の夏の思い出、運命的な再開を果たした冬、一度離れた絆を取り戻し、子供から大人へと成長を遂げた「防衛軍」の仲間達は、危機を乗り越え、卒業や進級の春へと…




引用元でも出しました作中に登場する「鈴」が何かと言いますと、「防衛軍」の仲間達が幼い頃、夏祭りの露店で購入したもので、「防衛軍」の絆は不滅であることの印として、それぞれの色を各自で持ち歩くことにしたのです。それが年月が流れ、「防衛軍」の再会と共に、各自で持っていた鈴が再び集まるわけです。





以上が「夢と色でできている」に関するお話でした。ここからは藍月なくる 1st LIVE “クラリムステラ” で「これくらいで」が歌われた時の私の話になります。


私の藍月なくる 1st LIVEの感想は以前書かせてもらいましたが、今回は「これくらいで」に焦点を当て、その時の感想よりも詳しく、「夢と色でできている」プレイ済みの者としての感想を、時にゲームの内容に触れながら書いていきたいと思います。


・これくらいで


アアアアアああああああぁぁぁぁああああああああああアアアアアアアアアアぁああアああああああああああああああアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアァァァァァァァァァあああ マジかよぉぉぉ!ドヤベェェェェェェェェェェェェェェぇぇぇぇ
(びっくりしたなぁwいきなり大声出すなよwだから落ち着けってw)


二度と歌われることはないと諦めていたけれども私にとって大切な曲を今、目の前の方が歌っておられる。もう嬉しいという言葉だけでは表現しきれない。実質最前列なので本当に目の前にずっと背中を追ってきたなくるさんがいて、スピーカーもすぐ近くだから大音量の歌が体全身に響き渡る。あまりの嬉しさに膝をつきたくなるが、なくるさんの歌を絶対に聴き漏らすまいと顔を上げ、必死にペンライトを振っていると… うん?…なくるさんが声をつまらせておられる?今までの歌を完璧に歌いこなせていたあのなくるさんが…イヤソンナコトハナカッタデスヨ〜 ほよ〜 


でも私はあの時確かに「夢と色でできている」をプレイした時の思い出が蘇って来たんだ。


この曲はダウンロード販売もサブスク配信もない。収録されたCDは絶版でプレミアがついている。ゲームソングの版権も難しく、ましては18禁、そもそも制作メーカーであるfengは解散している。


もはや曲の存在自体が幻ではないかとすら思えてくる。


もしかしたらなくるさんも曲の存在をお忘れなのかもしれない。


まさかそのような曲が「藍月なくる」さんのワンマンライブで披露されることはないだろう。そう思っていた。


でもそんなことはなかったんだ!!


幻ではなかった。


覚えていていただけていた。


「きっと知らない人も、この歌詞を聴いて、ああ、すごくいいなって思ってくれるだろうなって思ったし、この曲を本当に大事に思ってくれてる人は、私も大事に思っているんだよって返したかった」(クラリムステラ後夜祭でのなくちゃの発言)なくるさんもこの曲を大切に思っていただけていた。


「夢と色でできている」の作中でも出てきた防衛軍が防衛部になったように、活動拠点が秘密基地から部室になったように、「これくらいで」も解散したfengから、今も活動を続けておられる藍月なくるさんへ、姿形を変え、想いが受け継がれていたんだ。

「夢と色でできている」をプレイした時の思い出だけじゃない。藍月なくるさんを知って今まで活動を追ってきた時の思い出も蘇ってきたんだ。


私が藍月なくるさんを知ったのは「夢と色でできている」をプレイした時に聴いた「これくらいで」からだったんだ。それから藍月なくるさんが歌っておられることを知って、歌を聴きくようになった。まだこの時は、数あるお気に入り歌手の1人くらいに思っていたんだが、その後に「FAKE IDOL」を聴いて数あるお気に入り歌手から1番のお気に入り歌手になったんだ。


なくるさんの歌の数々は皆素晴らしく、私の人生はなくるさんの曲に救われ、癒やされてきた。そんな私の人生に彩りを与えた存在、それが藍月なくるさんなんだ。


チリン。

そのとき、私(平滑クラブ)の胸の奥底から「鈴」の音が聞こえたような気がした。


藍月なくるさんを知るきっかけとなった「これくらいで」

もう二度と聴くことはないと、胸の奥底のおもちゃ箱に閉じ込めたあの曲が、びっくり箱のように飛び出して、私のところに帰ってきた。

チリン。
鈴が鳴る。
それは胸の奥底にしまった想い出から響いている。幼き日を閉じ込めた、おもちゃ箱。
懐かしむほど音がする。
近づくにつれて大きくなる。
まるで足音。
チリンチリン。
デコボコの道を歩けば、さらに大きく。
その道が困難であるなら、もっと大きく鳴り響く、青空のように透き通った音色。
あの夏の時間から、ゆっくりと歩み寄る。
仲間たちが再び集まった、あの冬へ。
仲間たちと共にある、この春へと――

「夢と色でできている」より引用

↑この記事冒頭で出てきたこれ、そもそも作中のどこで出てくるかと言いますと、エンディングの後に流れるんです。「夢と色でできている」というゲームはですね、
5人いるヒロインの共通ルート→各ヒロインの個別ルートと各ヒロイン分のアフターストーリー→主人公のエクストラストーリー
の順番で進んで行くんですけど、各ヒロインの個別ルートのエンディングで「これくらいで」が流れ、その後に記事冒頭の引用が流れるんです。(実は少し文章が違ったり、引用が流れないルートも一部あるのですが…これ以上はネタバレに…)


ライブで「これくらいで」を聴いたあの時、私の心と作品が重なったように思えた。


「夢と色でできている」も「藍月なくる」も好きで良かった。


「これくらいで」という名曲に出会えてよかった。


もしも 例えばの話で


あの日 「これくらいで」を聴かったら


こんな今 考えもしませんでした。


そっと積み木を積むように


藍月なくるさんを好きになりました。


今回のライブは私が初めて藍月なくるさんを知った「これくらいで」と、なくるさんに1番衝撃を受けて今まで以上にハマるきっかけとなった「FAKE IDOL」を、感情マシマシであれだけ本気で歌っていただけたことが一番嬉しかったです。曲自体も大切にしていただいていて… 私からすれば「こんな嬉しいことないよ」という気持ちでした。


嬉しい…嬉しいよう…もう幸せです…


幸せってさりげなくあったかいや


「でも曲ってさ、歌詞があって、もしかしてこれ自分のことかもみたいな、自分かもしれないみたいな、曲ってそういう楽しいとこがあるじゃない?」(クラリムステラ後夜祭でのなくちゃの発言)


「これくらいでっていう歌詞が、1stワンマンライブの最後に、みんなに伝えたいっていう想いが本当にぴったりだったの」(クラリムステラ後夜祭でのなくちゃの発言)


私も本当にそう思います。「これくらいで」の歌詞は、「夢と色でできている」の防衛軍の仲間に対する心情を歌詞にした歌でしたが、それだけでなく、なくるさんの辿った活動の軌跡でもあり、みんなに対する感謝のメッセージでもあると思いました。「星屑みたいな無数の未来から見つけてくれてありがとう」の歌詞なんかが特に…


ですので、最後にこれだけは言わせてください。「夢と色でできている」をプレイし、「これくらいで」から藍月なくるさんを知ったなくちゃファンから一言。


「ゲームの為の曲だし、全部自分のものにしたってわけじゃないのは絶対覚えておいてほしいんだけど、」(クラリムステラ後夜祭でのなくちゃの発言)


全部自分のものにしたってわけじゃない←間違いなくそうだと思います!

(※個人の感想です。)


私にとって「これくらいで」は「夢と色でできている」と藍月なくるさんの曲です。防衛軍の活躍も、この曲で藍月なくるさんを知ったことも、ライブで披露されたことも、今は深海のように深い胸の奥底にしまわれた大切な想い出です。今後もゲームの主人公の鈴と同じ「藍色の鈴」として音を鳴らすことでしょう。チリンと。


ありがとう feng。


ありがとう ゲームと曲の制作の関わった全ての方々。


ありがとう 藍月なくるさん。


ありがとう ライブ開催に関わった全ての方々。








 





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