自他は別個にあらず 一体なり ー正心法語より
愛というものを考えるときに 仏説正心法語のこの一句がいつも浮かんできます。
朝晩 読誦奉納している 正心法語ですけれども 日常の用事に気を取られていると内容があまり入ってこない。
やはり、心穏やかに 呼吸を整える静かな時間を意識的に作り出さないと形だけになってしまうような気がします。
以下に紹介した動画では触れられていないフレーズですが
「自他は別個にあらず一体なり」というフレーズが一番好きな言葉です。
この言葉で浮かぶ映像があります。大きな大きな木です。
そして 私は その大木の幹から 伸びる枝々からさらに 分かれた小さな枝の一枚の葉っぱのようです。
自他は 別個にあらずという 言葉を 詠むときに いつも 全ての存在が繋がっているように感じます。他の存在を憎んだり、嫌ったりすることは自分と繋がっている生命を 嫌うことになるのではないかと思うのです。
遠く離れた枝の葉っぱは自分とはかなり違って見えていますけれども 大きな生命体としては繋がっている。私を生かしている力は その遠くに見える存在も生かしている。
肉体に宿ると 個別性が高くなり 個性が強くなりますけれども、霊的な世界ではひとつの生命として一体であるということを告げているように この 「自他は別個にあらず一体なり」という言葉を読誦する毎に感じています。