男女や民族の差を越えた 人間としての判断 ーアレントの霊言を読む

ハンナ・アーレントの霊言を引き続き読んでいきます。

アレント:「シオニズムに反対」「フェミニズムに反対」というように言われているんですよ。
アレント:私にとっては、男女なんかどうでもいいことであって。「何が正しいか」が問題であって、「女性だったら、全部男性と同じにしろ」っていうのは、そんなの、ずいぶん乱暴な議論だと、私は思います。…女性だろうが段背だろうが、知性での議論は一緒ですから。そういう意味のフェミニズムも、甘えがあるというふうに考えるし。
だから、「ユダヤ人か、ユダヤ人じゃないかっていうようなことだけで、「ユダヤ人だから擁護されるべきで、ユダヤ人のことを悪く言ったやつは完全に悪だ」みたいな考え方は、あまりにシンプルすぎて、私はとても乗れないので。もうちょっと「ユニバーサルな人間としての判断」が要る。
同じようなことは、今の朝鮮半島にも言える。「韓国の批判をするやつは許せない」みたいな感じ、日本は、ヘイトスピーチに必ずなるでしょう?韓国を批判したら。
それは、ヘイトスピーチもあるだろうけど、正当な批判もあるはずなので。「全部がヘイトスピーチ」「言ったらヘイトスピーチになる」っていうのは、これはまた、「全体主義」ですよ、一種の。「言論的な全体主義」なので。こういうのはあんまりよろしくないし、中国に対しても同じようなことは言えると思うね。

批判を一切許さないという態度は 言論的な全体主義である

大川隆法総裁に対しては以下のように述べています。

アレント:総裁は自分のやることに反対したら、「信仰に反する。おまえはクビだ!」みたいなことは言わないですよね。そういうやり方ではないですよね。
アレント:ほかの人も感じていると思いますが、総裁の場合は、「年齢とか男女に関係なく、人間としては、同じく幸福になる権利はあるし、考えに違いがあってもいいし」と思っていますから、間違いなく。間違いなく尊重しているはずですから。
アレント:「年が若いから黙っていろ」とか…「女だから黙っていろ」とか「おまえは大学を出ていないから黙ってろ」とかそういうことは言わないでしょう?そんなことは言わない人だから。

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