恵まれた環境という試練

1850年代のフランスで アランカルデイックによる「霊との対話」が収録されています。
2世紀前のフランスの地での 霊界通信を 今のフランスの人たちは知っているでしょうか。

スピリチュアルな世界は一時はブームになりますけれども 自分の人生の問題と 霊的な世界がどう 関わっているのか どう生きたらいいのかというところまで 踏み込んで考えることは あまりなかったような気がします。

霊人との対話を通じて 様々な教訓が得られるのですが、社会的地位も 財産も 美貌も 人に対する優しさも持ち合わせた女性が 36才という若さで亡くなった後の 霊界からのメッセージには 学ぶものが 多くありました。この霊は 霊界でも多くの人のために 神の御業のために働く天使だと思われます。

その言葉を 一部 ご紹介しましょう。

霊界で、わたくしが、いまいる境涯に達するためには、それなりの苦労もあったのです。今回の地上での人生も、あなたがたの目には充分だと思われたかもしれませんが、霊的に見たら、決して合格点を与えられるものではありません。

過去、何度かの転生を通じて、わたくしは、試練と悲惨に満ちた人生を送りましたが⁉️それは、自分の魂を強化し、浄化するために、わたくしが、あえて選んだものです。

わたくしは、幸いにも、そうした人生において勝利を収めましたが、そうした人生よりも、もっともっと危険に満ちた人生が残っていたのです。それが 財産に恵まれ、物質的な面で何の苦労もない生活、すなわち、物質的な困難のいっさいない生活だったのです。

これは、たいへん危険の多い人生です。そうした人生を試みるためには、堕落しないだけの強さを獲得しておく必要がありました。神様は、わたくしのそうした意図をお認めくださり、今回、わたくしに、そうした人生を試させてくださったのです。

他の多くの霊たちも、見せかけだけのきらびやかさに惑わされて、そうした生活を選びとるのですが、残念なことに、ほとんどの霊が、まだ充分に鍛えられていなかったために、経験不足から、物質の誘惑に、見事に負けてしまいました。

わたくしも、かつては地上にて労働者だったことが数多くあるのです。本質としては高貴な女性なのですが、わたくしもまた、額に汗してパン代を稼ぎ、欠乏に耐え、過酷な生存条件を忍んだことがあります。

そうすることによって、わたくしの魂は雄々しく力強いものとなったのです。そうしたことがなければ、たぶん、今回の転生では失敗し、大きく後退したかもしれません。

わたくしと同じように、あなたもまた、財産という試練に直面することになるでしょう。でも、あまり早く財産を持とうとしないでくださいね。

ここで 、お金持ちの人々に申し上げておきたいのですが、真の財産、滅びることのない財産は地上にはありません。どうか、神様がくださった恵みに対して、地上で充分にお返しをなさってください。

この 女性の霊は 生前、恵まれない方々を数多く助けてこられた方です。

こういう霊界からの通信を読むと 共産主義思想や無神論 唯物論が なぜ間違うのか 分かってくるのですが あの世や霊界を信じない人々が増えた世界では こうした霊界からのメッセージも 神の声も届けることが 難しくなります。

旧ソ連の崩壊で 大きな共産主義国家は倒れましたが 14億もの人々が あの世も神も信じず この世の物質的な繁栄だけを善とする独裁政権のもとで 魂を拘束され ています。

「今だけ」「金だけ」「自分だけ」思考が拡がりつつある日本政治もそれに荷担してしまっています。

大きな反作用は来るかもしれませんが、神様は常に見守ってくださることを信じています。信仰は本当に大切なものです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?