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終電で終点まで行ってしまったけど思ったより悪くないかも

もう、こんな時間...

定時で帰れるはずだったのに、上の人間に『明日ゴルフ行くから俺の分まで』ってなんだよ...


そのせいで残業...昨日も今日も...



終電まであと一本しかないし...


最近色々ついてないな...




ーーーー

あぶねぇ...終電逃すとこだった...


終電で車内こんなに人が少ないの珍しいな...


余裕で座れちゃった、。



...



僕が降りる駅まで7駅あるから少し寝ても大丈夫だろう...

それで乗り過ごした時が絶望だが何とかなるだろう...



そう考えながら少しづつまぶたが重くなり気づいたら眠りについてた。



...




...



『次は△△駅』




○:ハッ...!?今どこだ...



ってまだここかよ...こういう時人間って焦るよなぁ。



なんて考えながらもまた目を瞑った

ストン...

○:...ん...?


客観的に見ると寝ているように見える人の隣に甘い香水のような持ち主が隣に座ってきた


○:(いつもに比べると席が空いている状況で隣に座ってくるとこあるのか...)



うっすら目を開けどんな人が隣に座ってきたのかと確認すると





すらっとしたキレイな女性が数分前の自分のように眠っていた


○:(寝るなら尚更隣じゃない方が...)


なんて思ったが仕事の疲れからか睡魔に負け僕も再び眠りについた



...



...


『...ません...もう終点ですよ...』


『起きてくださーい...』


○:んんっ...あっ...!すみません...!


隣に座っていた女性に起こされ目を開けるとその女性の肩に頭を預けている状態だった


○:す...すみません...肩に頭なんて...


?:いいんですよ...ずっと頭グラグラの状態だったので心配になったので"夏鈴"の肩で寝させてあげてただけなので


○:あ...あなたが?!


夏:はい。あとわたしは夏鈴です。


○:は...はぁ...夏鈴さん...。


夏:はいっ!夏鈴です!


夏鈴は名前を呼ばれニッコリとする


○:でも...終点まで乗り過ごすなんて...参ったなぁ


夏:たしかに爆睡でしたもんね


○:夏鈴さんは良かったんですか...?


夏:わたしは二駅前で降りる予定でしたよ?


○:じゃあダメじゃないですか?!


夏:まぁそうなりますよね


○:降りたら良かったのになぜ...?


夏:わたしの肩で寝てる姿が可愛かったので...つい。
 

○:(変わってる人だ...)




...



...




結局電車もないため2人してタクシーで帰ることに



『どこまで行かれますか?』



○:~~の××ってとこまでお願いします



『そこまでね~。お嬢ちゃんは?』



夏:同じところまで


○:え...?


夏:どうされました?


○:いや...夏鈴さんの住所じゃないですよね...?


夏:まだ肩を貸した貸りが帰ってきてなかったのでおうちまで行こうかなと


○:ちょっ...家はちょっと...お金でもなんでもいいんですよ...?なんなら夏鈴さんの家までのタクシー代出しましょうか...?


夏:ん〜。家ついていくがいいな。?


○:その...僕一人暮らしじゃないんで...ちょっと...ねっ?気まづいというか...


夏:ご両親が居られるってこと?ちょうど良かった~


○:(まさか...親に言って説教とか...?ブルブル...)




ーーーー



『料金が~~ね』



○:じゃあちょうどで...




...




○:夏鈴さん...ホントに家まで着いてくるんですね...


夏:もちろんですよ。ほら暑いんで早く行きましょ


○:わ...わかりました...




ガチャッ...



○:た...ただいま...


夏:お...お邪魔します...//


夏鈴さんなんでちょっと恥ずかしいそうにしてるんだ...?


ドタバタ...


?:お兄ちゃんこの人だれ?!


○:そんな玄関まで走って来なくてもいいだろ..."天"


天:で、、だれなのよ?!


○:この人は電車ではじめて会っ...


夏:○○くんとは、お...お付き合いさせてもらってる者です!


○ 天 :えぇっ?、?!



あれ...夏鈴さんに○○って名前言ったっけ...?


天:ママ~!お兄ちゃんが彼女さん連れて帰ってきたよ〜!


ドタバタ...


天は走って両親が居るリビングまで行ってしまった。


○:か...夏鈴さん...付き合ってるって...?


夏:○...○○さんのこと好きになっちゃったから,,,言っちゃった,,,///





○:しょ...初対面のはずじゃ...?


夏:やっぱり気づいてなかったか...


○:...?


夏:ずっと同じ会社で働いていたんだよ?部署は違うけどね


○:えっ...そうだったんですか...


夏:一応同期で同じタイミングで入社したんだけどなぁ...





○:えっ...?!あ、でも確かに入社式で綺麗な方がいるなと思ってたけどあれ夏鈴さんだったのか...?


夏:わ...わたしのこと,,可愛いって思っててくれたんだ...//


○:そりゃ..あの中で一番綺麗な方だったので...



天:お兄ちゃん~!もうパパが寝ちゃってたから『明日ちゃんと報告したら?』ってママが!


○:そ...そう...そうするよ...!


天:あ、!彼女さん初めまして!私山﨑天って言います!


夏:わ...わたしは...藤吉夏鈴です,,,//


天:よかったら今日はもう遅いので泊まって行ってくださいね!ママからのOKも出たので!


夏:じゃ...じゃあお言葉に甘えて...//


○:泊まるのOKしたんだ...


夏:○○くん,,,


○:...ン?


夏:明日ご両親にちゃんと挨拶しようね,,,//




fin.

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