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【ND最終4位 レート1711】 環境メタ型5cシューゲイザー 【デュエプレ】

 こんにちは。ふ〜りん(@hurin_040)と申します。

 今回はUKパンクカップND最終4位レート1711を達成した【5cシューゲイザー】を解説していきます。現環境の結論構築と言っても差し支えない強力なデッキに仕上がっています。
ぜひ最後までお付き合いください。

全編無料です。

〔本記事の凡例〕
《》:カード名
【】:デッキ名


Ⅰ.使用リスト紹介

実は生物の種類が丁度"十種"

 上記がレート1711を達成した時のリストだ。基本的には従来の【青抜き4cシューゲイザー】と同様に《シューゲイザー》から《キリュー》《逆転プリン》を呼び出し一気にリーサルを仕掛ける。どんな対面でも簡単にリーサル条件を押し付けられるのが強みであり、特に最大母数の【シータ&白抜き4cビッグマナ】に対してはこのリーサルが非常に通りやすい。トリガーの強力な【UKパンク】【アガサ天門】などに対しても《エンターテイナー》《オリーブオイル》といったメタカードを絡めることで安全に詰めることが可能である。また【シューゲイザー】が苦手としている【祝門】【ドロマーGイズモ】といった対面にも《パーフェクトリリィ》等を立てることで有利に立ち回れる。
 そしてこれらのメタカードを最低限の採用枚数に抑えつつ高確率で引き込めるのが青を入れる大きなメリットだ。試合中に《ドンドン吸い込むナウ》《フェアリーシャワー》《プロメテウス》といった山札を複数捲るカードを複数回使用するため山札のほぼ全てが公開領域となる。さらにマナゾーンに落ちた5コスト以下のクリーチャーは《シューゲイザー》によっていつでもアクセス可能だ。これらにより状況に応じた的確なメタカードをプレイすることが可能であり、あらゆる対面に対して有利な試合展開に持っていくことが出来る。当然《シューゲイザー》や《キリュー》が引けないという事態に陥る場面も少なく動きに再現性を持たせやすいのも強みである。

Ⅱ.《シューゲイザー》を用いたリーサル率について

 ここでは《シューゲイザー》から《キリュー》《逆転プリン》をプレイした時のリーサル率について話したいと思う。
 まず次の条件下で《シューゲイザー》を召喚した時に「ダイレクトアタックが通る最大確率」を考えてみてほしい。細かい計算は不要で大体こんなもんかなくらいの精度で良い。この問題が想定している対面は【シータビッグマナ】【白抜き4cビッグマナ】である。

【条件】
盤面・・・・・・・・・・お互い何も無し
対面のシールド残数・・・5枚
対面の有効トリガー・・・《ドン吸い》4枚のみ
こちらの手札&マナ・・・《キリュー》2枚、《逆転プリン》2枚
             -以上-







正解は約80%(78.8%)である。
思ったより高いと思われた方も多いのではないだろうか。

 具体的な計算例を示していくが前提条件として使うカードは《キリュー》2枚、《プリン》1枚である。《プリン》2枚目は使わないのか?と疑問を持つ方もいると思うが2枚目を使うと貫通率が著しく低下する(64.5%まで下がる)ため今回の場合使わない方が正解となる。
つまりシールドのブレイク順は
《シューゲイザー》2点→《シューゲイザー》2点→《プリン》1点+《キリュー》1点
となる。このことから「最初の2点がノートリかつ最後の3点が1トリ以内」であることがリーサル条件となる。
この条件を満たす確率を計算してみよう。

初めに厳密な計算例を示す。

非常に煩雑

しかし実践でこの計算をするのは困難である。

そこで簡易的に概算してみようと思う。
まず「最初2点ノートリ率」を概算すると以下のようになる。

この計算だけでおおよそ推測できる

よって「最初2点ノートリ率」は約81%と分かる。
次に「最後3点1トリ以内率」だが、これについては感覚的にほぼ100%のため無視できる。
したがって80%程度と概算できる。

仮に「最後3点1トリ以内率」を概算するとすれば3点全てシールドトリガーのパターンを無視して

と求めるくらいだろうか。
この場合も掛け合わせて80%程度ということが分かるかと思う。

 実はTwitter上でほぼ同じ問題を出題したことがある。その結果がこちらだ。

 このアンケートでは正答率21.9%と4択クイズとしてはかなり低い結果となってしまった。貫通率50~60%と大きく外れた回答も半数近く存在し、それだけ《シューゲイザー》のリーサル率は甘くみられやすいということが分かった。この確率を少なく見積り過ぎるとリーサルを取りに行くべき場面でリーサルを取る択を選択できなくなり勝率に大きな影響を与える。リーサルに向かわず下手にターンを返した結果かえって状況が悪化する場面も少なくないためこの数字は確実に把握しておきたい。

 また本来であれば《ドン吸い》に加えて《オリーブオイル》が1~3枚程度採用されているが、《オリーブオイル》がトリガーした場合であれば《シューゲイザー》から《エンターテイナー》等を呼び出し受ける方面にプラン変更可能であったり、本問題のように《逆転プリン》が2枚あれば継続してリーサルを狙うことも可能だったりと、ある程度無視できる場面が多い。計算が煩雑にならない簡単な問題にしたかったこともあり今回は無視して出題した。

 最後に参考として《シューゲイザー》単体時における《キリュー》《逆転プリン》の枚数毎のリーサル貫通率をまとめた表を置いておく。「《キリュー》1枚の(自滅有)」は「相手の盤面にタップされたクリーチャーが存在し《キリュー》が自滅できる状況」を指す。またシールドトリガーは《ドン吸い》をはじめとした1面除去トリガーしか考慮していない。
 この表を見ると《逆転プリン》2枚を使うより1枚でリーサルを仕掛けた方が高確率で貫通することがより分かりやすいかと思う。

Ⅲ.調整過程

 このデッキを開発するに至った背景、調整過程を記していきます。興味がない方は読み飛ばしてください。

1.【白抜き4cシューゲイザー】との出会い

 話は《シューゲイザー》実装直前まで遡ります。デュエプレ第20弾にて《シューゲイザー》が実装されるということで、紙での活躍を調べていました。そこで発見したのが次のリストです。

リストがオシャレ過ぎる

 ご存知の方も多いと思いますが、2013年度日本一となった【ザビミラシューゲイザー】のリストです。私自身《ザビミラ》というカードが大好きで、紙の【ザビミラキリコ】からデュエプレの【ザビミラ刃】【アナカラーザビミラ】至るまで永く愛用していたこともありこのリストに一目惚れしました。構築の核である《プロメテウス》こそいないものの《母なる大地》《メイ様》《クルメル》といったデュエプレならではの強力なカードも存在していたため十分リペア可能なのではと思い思案しました。

5/29時点 《シューゲイザー》実装直後のリスト

 そして完成したのがこのリストです。新弾直後ということもありそれなりに勝つことはできましたが、とても最終100位に残れるレベルの構築ではありませんでした。この後も様々なカードを試しましたが、どれも形にならないまま《メイ様》がナーフされ第20弾は終わりを迎えました。

2.《プロメテウス》の実装

 そして時は流れ最新第21弾に入ります。この構築の存在も忘れかけていた時、TLに一つのツイートが流れてきました。

 SO.Sさんのこのツイートから【ザビミラシューゲイザー】の存在と《プロメテウス》が実装されていることを思い出し、現在のカードプールで組み直しを図りました。偶然にも【ザビミラシューゲイザー】がTwitter上で密かに話題になり始めたタイミングもこの直後8/7~8/9の間だったと記憶しています。構築し直すにあたり《プロメテウス》が【アナカラーザビミラ】とも好相性な点、《キリュー》と《ヴィルヘルム》が同一色な点に注目し以前構築した【龍野菜t赤アナカラーザビミラ】も参考に組み始めました。

ライオネルカップND最終24位のリスト

 そして完成したのが次のリストです。

8/5時点 チーム内でのみ共有していました

 当初は《ザビミラ》を使うなら《ヤヌス》が必須と考えていたのでADで構築していました。数戦回してみたところ《プロメテウス》により山札を削るペースが早いため《ババン》が弱いこと、《ザビミラ》を投げるタイミングには《シューゲイザー》が盤面にいることが多く《ヤヌス》の優先度が低いことから相対的にNDの方が力を発揮できると考えNDで組み直しました。

8/5時点 《ベルセルク》がアンタップインで面白い

 ND版のリストです。このシーズンは時間がなかったためこのリストはほとんど回すことなく最終日を迎えます。

2.今期マスターまで

 そしてUKパンクCUPに入り本格的に研究を開始しました。回していてまず気になったのは《ザビミラ》のプレイ条件のキツさ、《クルメル》の刺さる対面の少なさでした。《ベルセルク》は山札を削らない《ババン》としてお試しで採用していましたが流石に嘘でした。これらの枠を削り空いた枠に試したいカードを採用していきました。

8/26時点

 上記がNDマスター達成時のリストです。3コス以下の初動を増やし、さらにそれと相性の良い《リュウセイホール》を採用しデッキパワーの底上げを図りました。また《ザビミラ》を削った影響で《大地》の重要度が低下し、連鎖的に《ヴィルヘルム》も減量しています。超次元ゾーンについては《ザビミラ》から滅多に出すことのない《シャンメリー》一式を抜き《リュウセイホール》セットを入れています。《リュウセイホール》本体の枚数を2枚とすることで《勝利ガイアール》や《勝利プリン》の2枚目がなくても出力を保証しているのがこだわりのポイントです。このリストでADもスムーズにマスター到達することができました。

3.《ザビミラ》との別れ

 ここまで散々触れてきた《ザビミラ》ですが、ついに別れの時がやってきます。個人的にかなり思い入れのあるカードでしたが仕方ありません。
《ザビミラ》が弱い理由としては

①《ザビミラ》の理想プレイ条件が厳しすぎて出せるタイミングがかなり限られる。
②《シューゲイザー》だけでも十分勝ち切れる。
③【UKパンク】など刺さる対面でも他のメタカードを利用すればある程度トリガーケアが可能。

といった点が挙げられます。
「《ザビミラ》の理想プレイ条件」とは具体的には

①《シューゲイザー》が盤面にある
②クリーチャーを3体以上破壊できる
③《大地》経由の場合7マナ、素出しの場合8マナ以上余っている

ですが、この条件が非常に厳しく多くの場合満たす前にゲームが終わります。そもそもこの盤面ならトリガー条件でのリーサルが成立しており《シューゲイザー》からのメタクリーチャー召喚でもそれなりの条件で勝つことがきでます。色マナとしても弱いため枠を割いてまで採用する価値はないと判断しました。

8/27時点
《ザビミラ》→《世紀末HDM》

 上記が調整後のリストです。この時は《ザビミラ》を抜いた枠に《世紀末HDM》を採用しています。回していて【祝門】【ドロマーGイズモ】を始めとしたハンデスが非常に厳しかったためロングゲーム時に強いカードとして目をつけました。同じく不利対面の【アガサ天門】にも刺さります。しかし「全体除去+全シールドブレイク」という効果の方向性がややズレており【祝門】に対しては結局トリガー《祝門》を解除できなかったり【ドロマーGイズモ】に対してはリンク後の《Gイズモ》に対して無力だったりとメタカードとしての活躍はイマイチでした。

4.不利対面への対策をどうするか

 ここからは【祝門】【ドロマーGイズモ】等のハンデス対面と【アガサ天門】への対策を詰めるターンに入りました。そして考案したのが次のリストです。

8/29時点
《リュウセイホール》→《フェアリーシャワー》
《世紀末HDM》→《ガレック》

 はじめに《リュウセイホール》を抜きました。強力なカードではありましたが、【祝門】【ドロマーGイズモ】共に《陰謀と計略の手》が採用されていることから満足なアドバンテージを取れることが非常に少なかったです。《プロメテウス》とのコスト被りも気になりました。そして空いた枠に堅実にアドバンテージを稼ぐ《フェアリーシャワー》を採用しています。このカードは《クルメル》の減量により空白となっていた4マナ圏を埋める札、さらに受け札としても非常に強力なカードでした。
 《ガレック》は【祝門】【ドロマーGイズモ】【アガサ天門】全てに共通している「ブロッカー」へのメタとして採用しました。【祝門】【ドロマーGイズモ】の「ブロッカー」は正直おまけ程度ですがハンデス込みで良い線行けるという読みです。結果としては【アガサ天門】にはかなり強いカードでしたが、【祝門】【ドロマーGイズモ】はリソースが豊富なためハンデス効果が完全に焼け石に水でした。

5.白を入れるという発想

 自慢の《ガレック》が不発に終わり、再び《シューゲイザー》から出せるクリーチャーを探している時に気づきます。

「《シューゲイザー》から出す前提なら色に拘らなくていいのでは?」

逆転の発想でした。そして発見します。

神のカード
9/2時点 
《ガレック》→《パーフェクトリリィ》
《大地》+《ヴィル》→《デスゲート》
《ウェディング》in

 《パーフェクトリリィ》は【祝門】【ドロマーGイズモ】両対面に刺さる神のカードでした。除去されない強さはもちろんですが【祝門】に対しては《スターインザラブ》を実質的に封殺、【ドロマーGイズモ】に対してはリンク後の《Gイズモ》《ゼンアク》を寝かせながら打点を通すことができます。【アガサ天門】に対しても《ミルザム》をタップキルしたり《エンターテイナー》のアタック不可効果を永続化したりと悪くない性能を持っています。
 そしてダメ押しとなったのが《地獄門デスゲート》です。特に【アガサ天門】【ドロマーGイズモ】の《アガサ》《Gイズモ》への回答としてブッ刺さります。《アガサ》《Gイズモ》《スターインザラブ》を破壊するついでに《シューゲイザー》を蘇生する動きは一手で戦況をひっくり返すレベルのパワーがあります。
 この2枚のカードにより【祝門】【ドロマーGイズモ】【アガサ天門】どの対面に対しても相性5分程度まで改善できました。両カードともただのメタカードに留まらずある程度汎用札として運用できるのも優秀です。《ヴィルヘルム》は確定除去として必要と考えていましたが《デスゲート》の方が明らかに強いため枠を譲っています。《母なる大地》に頼る必要もなくなり無駄のない構築に近づきました。
 《ウェディング》については《キリュー》《逆転プリン》《ピクシーライフ》との相性を評価して採用していましたが思いの外使う機会がありませんでした。詳しくは「Ⅴ.不採用カード紹介」で述べています。

6.構築の完成へ

9/3時点
《ウェディング》→《卒業プリン》

 レジェタッチ時のリストです。気まぐれで採用した《涙の卒業プリン》が案外強く【UKパンク】【ドロマーGイズモ】を始めとした対面に刺さりました。アタックトリガーでも起動するため《キリュー》《逆転プリン》との相性も良好です。
 《涙の卒業プリン》って誰だっけという方のために画像を置いておきます。

結構強い

 最終的には【ドロマーオラクル】への対策兼汎用札として《パーフェクトマドンナ》に入れ替えています。《ファミリアキナコ》が存在するので本当に対策になっているかと言われると正直疑問ですが、除去コン対策などある程度の汎用札という点も重めに評価して採用しています。

 そしてレート1711最終4位まで盛り切ることができました。紆余曲折ありましたがここに至るまでプラチナ5から合計200戦もかかっておらず【シューゲイザー】というデッキのポテンシャルの高さを再認識しました。 

 次項からは本リストの解説に入っていきます。

Ⅳ.採用カード紹介

1.《神聖麒 シューゲイザー》 4枚

 本構築の主役。このカードを使わない勝ち試合は存在しないと言い切って良い。《キリュー》や《逆転プリン》を投げる動きがメインではあるが《プロメテウス》による後続確保、状況に応じたメタカードの射出などあらゆる状況下において回答を出してくれる最強のカード。
 4枚確定。

2.《鎧亜の咆哮キリュー・ジルヴェス》 4枚

 基本的には《シューゲイザー》本体へのSA付与が主であるが、スレイヤー付与+マナ送り付与による盤面処理能力が非常に強力。相手の盤面に当てて再度《シューゲイザー》から展開する動きは必ず覚えておきたい。このカードもまた使わない勝ち試合はほぼ存在しない。
 4枚確定。

3.《逆転王女プリン》 3枚

 基本的にはこのカードを《シューゲイザー》から呼び出すことで一気にリーサルをかける。リーサル条件がやや複雑となることとマナが減ることから使いこなすのは案外難しい。場合によっては相手のクリーチャーをタップする動きや《パーフェクトリリィ》など《シューゲイザー》以外のアタックトリガー持ちをアンタップするプレイングも必要とされる。
 防御面においては単純なトリガー効果だけでなくガチンコジャッジにも反応するため《刃鬼》からの《鬼丸ヘッド》を低確率で止められる点も評価できる。
 このカードは《シューゲイザー》から1~2枚出せれば打点としては十分であることやこのカードを使わずとも安全にリーサルを取れる試合も一定数存在するため採用は3枚に抑えている。しかし2枚以下に抑えるとマナに落ちないケースが増えすぎるため3枚以上確定としたい。

4.《飛散する斧 プロメテウス》 4枚

 5マナから7マナへジャンプしつつ《シューゲイザー》を回収、さらに《シューゲイザー》から出しても強力と鬼のシナジーを発揮する。試合後半では他カードの追従を許さない強力なサーチ札となる。このデッキの影の主役。
 4枚確定。

5.《フェアリー・ライフ》 4枚

 初動1種類目。シールドトリガーが非常に強力でトリガーすると多くの場合《シューゲイザー》の着地を1ターン早められる。ビートダウン対面では如何に早く7マナに到達し刻んできた相手クリーチャーを《シューゲイザー》+《キリュー》のコンボで殲滅するか、《逆転プリン》を絡めたリーサルを通すかが目標となるため除去トリガーより有効なケースも多い。
 4枚確定。

6.《ピクシー・ライフ》 4枚

 初動2種類目。序盤はブースト、中終盤は実質的な《シューゲイザー》となるぶっ壊れカード。特にハンデス対面では《プロメテウス》の効果で《シューゲイザー》ではなくあえて《ピクシーライフ》を回収することで例えハンデスされてもマナに《シューゲイザー》を残すことができる。
 4枚確定。

7.《霞み妖精ジャスミン》 1枚

 初動3種類目。初動枚数の補強という意味もあるが、《デスゲート》とのシナジーを見て採用に至った。
 2枚に増やしても良いが2コス初動9枚で不足しているとは感じなかったため1枚としている。

8.《戦攻妖精クルメル》 1枚

 準初動兼速攻メタクリーチャー。一般的な【白抜き4cシューゲイザー】で4枚投入されているケースが多い。実際筆者も最初は4枚確定だと思っていた。しかし2-4と動いた時のハンド消費が激しすぎるため【祝門】【ドロマーGイズモ】といったハンデス対面に大きく不利を取りやすい。また環境的に《クルメル》が刺さるビートダウンが少ないのも大きい。またビートダウン対策としては《フェアリーシャワー》トリガーからの《シューゲイザー》の方が有効であるため枚数を削るに至った。
 しかしながら速攻対面では強力な受け札であり、《シューゲイザー》からマナを削らずに出る防御札という点も評価して1枚の採用がベストと判断した。
 《シューゲイザー》から出し相手の《エンターテイナー》や《ファンク》を除去する動きは覚えておきたい。

9.《フェアリー・シャワー》 4枚

 準初動。《クルメル》と違い2-4と動いた時ハンドをキープしつつ質をあげることでハンデスへの耐性、動きの安定性を確保できるのが大きい。防御面については《フェアリーライフ》以上に早期《シューゲイザー》着地に寄与する。また《ライフプランチャージャー》とは異なり山札からマナゾーンに置くため《シューゲイザー》とのシナジーが非常に良い。
 一般的な【白抜き4cシューゲイザー】には1枚も採用されていないが4枚確定としたいカード。

10.《ドンドン吸い込むナウ》 4枚

 受け、サーチ、除去全てを高水準でこなすパワーカード。山札をかなり掘り進める構築のためボトムの順番が重要になる場面が稀にある。
 4枚確定。

11.《地獄門デスゲート》 3枚

 受け札兼メタカード。《Gイズモ》《ドラゴ大王》《アガサ》といった確定除去で対応したいカードへの回答として採用している。墓地に落ちた《シューゲイザー》を蘇生するムーブは一手で戦況をひっくり返すほど強力である。
 4枚としても良いが《プロメテウス》でマナから拾えることや刺さる対面など総合的に検討するとやや過剰と判断し3枚としている。

12.《嘘と盗みのエンターテイナー》 1枚

  【アガサ天門】【UKパンク】【シューゲイザー】【祝門】など広い範囲に刺さるメタカード。基本的にはシールドブレイク前に召喚することで相手のトリガーをケアしながら詰めていく。《カツドン波》に対して無力な点には注意が必要だ。地味に盤面を離れない《リリィ》《マドンナ》と好相性でアタック不可効果を永続させられる。
 【アガサ天門】【UKパンク】【シューゲイザー】が増えれば2枚としても良いが2面立てるメリットが薄いため基本的には1枚としたい。

13.《埋没のカルマ オリーブオイル》 1枚

 【墓地ソース】【UKパンク】に対するメタカード。その他対面でも《デスゲート》《ブラックライオネル》《世紀末HDM》の出力を落したりロングゲーム時に山回復したりと想像以上に器用なカード。貴重な単色青マナであることやトリガー持ちなのも嬉しい。
 しかし刺さらない対面にはただの2000バニラブロッカーのため1枚に抑えている。

14.《純潔の信者 パーフェクトリリィ》 1枚

 【ドロマーGイズモ】【祝門】に対するメタカード。具体的にはリンク後《Gイズモ》をタップしながら殴れたり、《スターインザラブ》の除去効果を貫通してリーサルを取れる強さがある。一度設置できればこれらの除去コントロール対面では無類の強さを発揮する。また【シューゲイザー】というデッキにおいて相手のクリーチャーをタップする効果が非常に強力なため汎用性も高い。《シューゲイザー》からの射出専用と見せかけて《マドンナ》をマナに埋めて手出しするパターンもある。
 1枚は確定、複数体設置する強さもあるため環境によっては2枚目の採用も検討したい。

15.《光器パーフェクト・マドンナ》 1枚

  この枠は正直なところ調整枠。1711まで盛り切る直前までは《涙の卒業プリン》を採用していた。《涙の卒業プリン》については「Ⅴ.不採用カード紹介」にて述べる。
 このカードは【ドロマーGイズモ】【祝門】など除去コントロール対面では相手のリーサルをかなり遅らせることができるが、【シューゲイザー】というデッキの性質的には《パーフェクトリリィ》の方が強い。このカードを採用した意図としては【ドロマーオラクル】の流行にある。元々の不利対面であった【ドロマーGイズモ】【祝門】【アガサ天門】に対しては前述のメタカードにより十分対等に渡り合えるデッキに仕上がった。しかし【ドロマーオラクル】だけは明確なメタカードが存在しないため相性差を埋めることが叶わなかった。それでもその差を少しでも埋められるかつ他対面でも汎用性を持たせられるカードとして《パーフェクトマドンナ》を最終的に採用するに至った。《ファミリアキナコ》がいなければ熱いカードだったと思う。

16.《シータ系統ビッグマナ偽装》(超次元ゾーン) 1セット

 《フェアリーシャワー》を採用していることで運が良ければ数ターンの間【シータ系統ビッグマナ】を偽装できるため採用。デッキの構造が全く異なるため上手くいけばケア外から突然のリーサルを仕掛けることができる。
 《パーフェクトマドンナ》《パーフェクトリリィ》がマナに落ちた時《ホワイトグリーンホール》を採用したデッキを連想させるために《勝利ガイアール》1枚を《勝利プリン》に入れ替えても良いかもしれない。 

Ⅴ.不採用カード紹介

1.《復活の祈祷師ザビ・ミラ》

 構築当初はサブフィニッシャーとして採用していたカード。《ヤヌス》のスタン落ちが気になる方も多いと思うが、このカードをプレイする場面では基本的に盤面に《シューゲイザー》が設置されているため効果起動時に《キリュー》を召喚することで擬似的な《ヤヌス》としての運用が可能となる。場合によっては《逆転プリン》で《死海龍》アンタップしながら全シールドをブレイクすることもできる。《プロメテウス》との相性も良くシナジーは十分だったがプレイするための条件が重すぎること、メタカードを絡めた《シューゲイザー》でも同じような条件を作れることから最終的に抜けていった。

2.《母なる大地》

 《プロメテウス》から回収する動きは強力だが《ザビミラ》が抜けたことにより役割が薄くなったカード。後述する《ヴィルヘルム》も最終的に抜けたことで完全にお役御免となった。

3.《偽りの王 ヴィルヘルム》

 マナ加速、ランデスも強力な効果だが確定除去としての役割が大きかった。刺されば強力だが運用するには《母なる大地》の補助が必要でスロットを悪戯に埋めてしまう点や多色であることがネックであった。
 現在の構築では確定除去としての役割を《デスゲート》に譲っている。《デスゲート》はシールドドリガー、墓地蘇生効果も強力で総合的に《ヴィルヘルム》より有効な場面の多いカードだった。

4.《超次元リュウセイ・ホール》

 途中まで採用していたカードだが不利対面だった【祝門】【ドロマーGイズモ】等ハンデス対面に対して《陰謀と計略の手》の存在により相性差が広がっている点、《プロメテウス》とコストが被っていることでプレイしづらい点が気になった。
 現在の構築ではハンデス対面での堅実なアドバンテージ確保と2-4の動きを重く見て《フェアリーシャワー》に差し替えている。

5.《「祝」の頂 ウェディング》 

 《キリュー》《逆転プリン》《ピクシーライフ》とのシナジーを見て採用を検討、発見した時は神のカードと確信した。しかし【シューゲイザー】と言うデッキタイプ自体が11マナ以上まで伸ばして《ピクシーライフ》で回収という展開になりづらく思ったより活躍の場面が無かった。ロングゲーム化しやすい【祝門】【ドロマーGイズモ】に対してもこのカードを出す頃にはリソース差が広がっているため相手のシールドをただ増やすだけになってしまう。除去耐性も《陰謀と計略の手》や《Gイズモ》のフリーズ効果で無効化される場面が多い。
 《ザビミラ》やその他ゼニスよりは強いが《シューゲイザー》から出せるクリーチャーの種類を増やした方が総合的な対応力が上がると感じた。

6.《世紀末ヘヴィ・デス・メタル》

 こちらもロングゲーム化しやすい【祝門】【ドロマーGイズモ】等ハンデス対面を見て採用を検討した。山札を堀り進める《プロメテウス》《フェアリーシャワー》との相性も良い。ロングゲーム時には《プロメテウス》から回収し直接2コストで投げることができる。しかし《Gイズモ》の除去耐性は貫通できなかったり、シールドに埋まった《祝門》の解除には寄与しなかったりとイマイチ噛み合わなかった。

7.《涙の卒業プリン》

 レート1711を達成した前日までは《マドンナ》の枠に採用していたカード。【UKパンク】の《ブータン》を盤面に固定し《カツドン波》のトリガーを緩和、《カツドン》を固定して追加打点形成不可に、【ドロマーGイズモ】の《オメガ》付き《Gイズモ》を無力化、《クロスファイア》のG0無効化など刺さる範囲は案外広い。《勝利プリン》との差別化点としてはアタックトリガー時にも起動するところにあり《キリュー》《逆転プリン》とのシナジーもある。
 しかしプレイング難易度が高く理論値を出すのが難しいカードだった。汎用札的強さもほとんどない。今回は【ドロマーオラクル】対面に少しでも勝率を出すために《マドンナ》に枠を譲っている。

8.《腐敗勇騎ガレック》

 苦手な【アガサ天門】【祝門】【ドロマーGイズモ】を見て採用を検討。《シューゲイザー》にハンデスという択を持たせられるのも大きい。最も刺さるのは【アガサ天門】だがこの対面は《エンターテイナー》《デスゲート》で十分と判断した。【祝門】【ドロマーGイズモ】対面はブロッカー除去の重要度が低くドローソースも豊富なことからあまり刺さらなかった

9.《青銅の鎧》 《正々堂々 ホルモン》

 9枚目以降の初動だが《デスゲート》や《フェアリーシャワー》の採用により明確に《ジャスミン》の方が強くなったため不採用としている。

10.《次元流の豪力》

 《四つ牙》でマナを伸ばしたり《勝利プリン》《ガガシリウス》といったメタクリーチャーを多彩に使い分けられるのが強み。カタログスペックは高いがメタカードとしては最大値が低く、5マナ時の動きとしては結局《プロメテウス》の方が強いため採用を見送った。このカード一枚のために超次元ゾーンが【シューゲイザー】模様染まるのも好ましくない。

Ⅵ.確定枠・選択枠について

1.確定枠

確定枠

 メインデッキ39枚が個人的な確定枠。ピンのカードもそれぞれ役割があるため抜けなかった。

2.選択枠

「5コストのクリーチャー」というだけで一考の余地がある

 筆者が採用を検討したカード群。基本的には5コストのクリーチャーを入れて《シューゲイザー》からの選択肢を増やすことをお勧めする。

Ⅶ.対面別の相性

1.【シータビッグマナ】 7割5分

 最も有利な対面である。理想は《キリュー》2枚+《逆転プリン》1枚を揃えて《シューゲイザー》を召喚しリーサル、余裕があれば《シューゲイザー》2枚を揃えてリーサルを狙いたい。有効トリガーが《ドン吸い》のみと仮定すると前者は約79%、後者は約99%リーサルを通すことができる。盾を刻むと《フェアリーシャワー》などのトリガーにより相手の行動が加速してしまうため基本的には5枚一気に割り切りたい対面。《声援》ケアも忘れないようにしたい。

2.【白抜き4Cビッグマナ】 7割

 ほとんど【シータビッグマナ】と同様と考えて良い。【シューゲイザー】はハンデス、ランデスが刺さるデッキのため《ガチンコジョーカー》《ヴィルヘルム》が存在する分やや苦手な対面となる。しかしながらリーサルの条件自体は変わらないため順当に進めば勝てる対面である。

3.【墓地ソース】 6割

 《オリーブオイル》を良いタイミングで出せれば8割型勝ちと言って良いが小型に殴り切られることも多いため油断は禁物。盾を殴る時《エンターテイナー》を立てておけばトリガー《クロック》《ロビン・グレート》さらに返しの《クロスファイア》まで無力化できる。《クロック》の存在により《シューゲイザー》単体でのワンショットリーサルを感覚的に仕掛けづらいかもしれないが、《クロック》条件に持ち込めている時点で勝率57.3%以上はある。ケアしようと逃げ腰になりすぎるとかえって状況が悪化することも多いためラインはしっかり見極めたい

4.【青単ジャバジャック】 6割5分

 相手の刻みに対して《フェアリーライフ》《フェアリーシャワー》をトリガーさせ《シューゲイザー》+《キリュー》のコンボで盤面を制圧する展開が理想。【墓地ソース】のような返された盤面を後続展開力に変換する力はないため若干やりやすい対面。《クロック》には注意して立ち回る必要がある。

5.【青白ジャバジャック】 5割5分

 同じ【青白ジャバジャック】でも《クロック》が入っている構築と入っていない構築に分けられる。《クロック》との選択になっているカードとしては《マイパッド》《サプライズホール》《シュライバー》《ガガアルカ》《クロスファイア》などが挙げられる。特に《マイパッド》《サプライズホール》は0枚or4枚のことが多いため両方入っていれば《クロック》のトリガー率はある程度低いと見て良い。
 【青単ジャバジャック】よりも小型クリーチャーが多いデッキのため除去が間に合わず負けてしまうパターンが増える。

6.【青黒祝門】【ドロマー祝門】 5割

 《エンターテイナー》や《リリィ》《マドンナ》を使いながら上手く相手の《祝門》を躱す展開になる。シールド操作されていない状況なら《祝門》が埋まっていない条件で突っ込むのも一つの手だ。《オレオレダークネス》のハンデスをまともに受けると勝ち目が薄くなるので、ある程度トップから引く前提でマナに条件を揃えることを目標に立ち回りたい。

7.【ドロマーGイズモ】 5割

 《Gイズモ》に対して《デスゲート》を当てて相手の動きを遅延している間にこちらの条件を整える。早期に踏んで怖いトリガーは少ないため相手の盤面に《Gイズモ》が立ってない間にある程度シールドを減らしておきたい。盾さえ削れていれば《オメガ》付きの《Gイズモ》が完成しても《リリィ》や今回のリストでは採用していないが《卒業プリン》を駆使して詰めることで十分勝算がある。

8.【白緑アガサ天門】 4割5分

 リソースが細いデッキなので《アガサ》に《デスゲート》を当てられればかなりの遅延を期待できる。その間に《エンターテイナー》《リリィ》など強力なメタクリーチャーを揃えてリーサルを仕掛けたい。《ミルザム》は下手に触らずリーサルをかける時に《リリィ》《逆転プリン》を用いてタップキル出来ると良いだろう。

9.【赤青UKパンク】 6割

 プレイングが最も難しい対面。そのためプレミ負けを多めに計算し6割としたが実際は7割近くある対面である。注意すべきは《カツドン》で、無闇に《シューゲイザー》を召喚するとドロンゴーを起動されてシールドが一瞬にして無くなってしまう。《キリュー》で除去しようにもバトルを挟むためさらに盾2枚を持っていかれる。また《カツドン波》は《エンターテイナー》ではケアできないため《オリーブオイル》で対応する、《ブータン》を盤面に残す、手札や墓地の無いタイミングで割るなど上手く対応する必要がある。《スーパーエメラル》が絡んでいなければトリガー貫通を狙うのも有効である。

10.【ドロマーオラクル】 3割

 現環境唯一の明確な不利な対面。対面した数こそ少ないが体感後手で1~2割、先手で4~5割といったところ。先手であれば《ドン吸い》を光臨クリーチャーや《ミルク》にあてながら《ゾロスター》着地を遅延することで十分に対応可能である。しかし後手を踏むと《ドン吸い》が間に合わないうえ手札が1枚多いという後手のアドバンテージを《ゾロスター》で一方的に剥奪されるためかなり厳しい展開となる。この対面に刺さるメタカードが存在するのであれば《パーフェクトマドンナ》と入れ替えたい。

11.【リースドラゴン】 6割5分

 実はプレイングがかなり難しい対面。《ライオネル》+《ヴィオラ》のコンボが強力で一度ハマると解除するまでにかなり時間がかかる。《エンターテイナー》が一応踏み倒しメタではあるが《ヴィオラ》や《ドラゴ大王》の効果で破壊されてしまうため過信はできない。しかし《ライオネル》が着地するまでは攻撃が通り放題で、仮に着地してもそれまでにシールドを2枚以下程度にできていればほとんど負けない対面である。

Ⅷ.テクニック・小技紹介

1.《ピクシー・ライフ》《フェアリー・ライフ》どちらを使うか

 序盤《ピクシーライフ》と《フェアリーライフ》両方が手札にある時、基本的には《フェアリーライフ》から使うことが正着となる。
その理由は以下の通りである。

①後々手札に残った《ピクシーライフ》を唱えて《シューゲイザー》を回収するプランを狙える。
②手札に残った《ピクシーライフ》をマナゾーンに置く展開になった場合でもゲーム中終盤マナゾーンから《ピクシーライフ》を拾う展開が狙える。

 特に【祝門】【ドロマーGイズモ】などのハンデス対面では《プロメテウス》の効果で《シューゲイザー》ではなく《ピクシーライフ》を回収することも多いため必ず意識したい。
 逆に《フェアリーライフ》をマナに置いた方が良い場合としては《オリーブオイル》《Nワールド》による山札回復が予想される展開だ。この場合でもマナゾーンに《ピクシーライフ》を残した方が良いパターンも多いため分からなければ《フェアリーライフ》打ちとしておけば良い。おおよその判断基準としては《ピクシーライフ》は2枚マナゾーンにあれば十分なため3枚目以降を引き込んだ時となる。

2.ボトムカードのメモを取る

 デッキの回転率が高いため《ドンドン吸い込むナウ》でボトムに送り込んだカードを引き直す展開も少なくない。対面が【祝門】【ドロマーGイズモ】など遅延してくるデッキタイプの場合だけでもメモを取っておくと活きる場面はあるはずだ。最悪ログを遡ればと思われる方もいるかもしれないが、《シューゲイザー》の効果処理が長すぎて過去ログがどんどん消えていってしまう。またガチンコジャッジが絡むとミスが起きやすいためメモを取った方が無難である。
 しかしトップ操作する術が少ないため優先度は低めだ。プレイングに慣れて余裕があればやってみよう。

3.《逆転プリン》の効果で《シューゲイザー》をアンタップしない択

 《逆転プリン》の効果は基本的には《シューゲイザー》をアンタップするために使うが例外も存在する。相手のクリーチャーをタップキルする場合と《シューゲイザー》以外のアタックトリガーを再使用する場合だ。後者は《パーデクトリリィ》や《涙の卒業プリン》が対象となるが、プレイングが難解になりやすい点には注意したい。

4.トップの条件を確認する

 《キリュー》《逆転プリン》1枚でリーサル条件が変動したり、ピン投が多い都合上試合後半において《フェアリーライフ》から〇〇が落ちたらプレイが変わるといった場面も多い。そのため今公開されている情報だけでなくトップからマナに落ちる条件まで考慮したプレイ必要が必要とされる。この話は前述の「ボトムカードのメモを取る」という話にもつながってくる。

5.よく分からなければとりあえずリーサル

 《シューゲイザー》でシールドを割りに行く時《クロック》《スパーク》《オラクルジュエル》などのシールドトリガーを踏んだ場合の条件を色々考えているうちに思考が纏まらず、全てが中途半端な択を取ってしまうことがある。仮にこれらのカードが4枚採用されていると仮定するとノートリ貫通できる確率は57.3%だ。例えその57.3%が通らなくても残り42.7%の中でも展開次第で勝つパターンも存在するため足し合わせてそれなりの勝率を出せることが分かる。下手に試合を遅延するとかえって条件が悪くなることも多く、よく分からない思考に陥った時はとりあえずリーサルを狙うと勝ちを拾いやすくなると思う。勿論思考を整理した上で別の択の方が勝率が高くなると判断した時は例外である。

Ⅸ.おわりに

 今回の【5cシューゲイザー】は当初不利とされていた対面も構築の工夫により克服することが出来、かなり満足のリストに仕上がった。バトルアリーナ10th公式配信にて松浦元気さんに本構築について触れていただけたことは夢が一つ叶った気分だ。
回していてかなり面白い構築なのでこの記事を読んで少しでも使ってみたいと感じる方がいれば嬉しい限りである。


最後にはなりますがここまでお付き合い頂きありがとうございました!
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ではまた次の記事でお会いしましょう。