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失敗しない通信制高校の選び方②

さて、今回は通信制高校の「公立・私立」についてです。

「公立・私立」で大きく違うのが、授業料です。
圧倒的に公立のほうが安くすみます。

では、なぜ私立の通信も人気があるのか……というところですが、公立では難しいところをカバーしてくれるのが私立なんですよね。その分高いというわけです。

教員として働いている現状で、公立通信→私立の通信制高校転校も結構あります。公立で卒業ができない子が結構いるのが現状です。

公立の通信制高校

公立の通信制高校のメリットは

  • 安い

以上です。本当にこれだけです。
皆さんいろいろ調べられて検索されていると思いますが、公立通信の卒業率は50%あるかないかです。
別の記事に載せた、3つの必要事項をクリアできずに卒業できない生徒が半数なのです。

私立の通信制高校

私立の通信制高校のメリットは

  • 卒業率がそこそこ高い

  • 色んなコースがある

  • システム的に難しいことを相談すれば検討してくれる

ですかね。ただ、授業料は高いです。とはいっても、公立の通信制高校を上回るサービスがあるのが私立です。あとは私学でも学校法人・学校法人ではない学校があるのでよく確認してください。
学校法人でなくても基本就学支援金は利用できると思いますので、学校でご確認ください。

公立と私学、自分に合った方を!

公立は卒業率は低いですが、自分できちんと学習できてスケジュールを管理できるのであれば問題はありません。

卒業率が低い理由としては、以下が考えられます。

  • レポートを期日までに提出できない。

  • スクーリングに参加できない。

  • テストで点数を取れない。

つまり、上記をクリアできる自信があれば公立のほうが安くすみますし、向いているでしょう。
例をあげますと社会人の方で、高卒を取りに通信制高校に通う方がいらっしゃいますが、公立はオススメできません。
なぜなら、仕事の都合は一切認められないからです。
会議がスクーリングにかぶっても、出席できなければ単位は認められないのです。

一方で、私立の通信制高校ですと、スクーリングの日程をたくさん組んでいる学校が多いので、チャンスが増えます。
(そうはいっても決められた日程であるので、参加できなければアウトです)

体調に不安のある生徒さんはこういった理由からも私学をオススメします。
公立は本当にキッチリ、決められたことをこなす。だけです。

学力のサポートですが、これはどっちもどっちかな、と思います。
学習のサポートを売りにしている学校も多いですが……実際教員は大手だと一人で150人~200人の生徒を担当しているのが現状です。
当たり前ですがつきっきりで一人ひとりのサポートなんてできません。

学習面で不安がある生徒は、通学制の授業がある通信制高校がいいと思います。

学習面でなく進路相談も同じことがいえますので、よく考えてください。

学習面・進路等サポートが欲しい生徒は私学で〇〇コースに入るのがおすすめです。通学式で担任制であれば、顔や性格を覚えてくれて話をする側としてもしやすいです。

自宅学習でスクーリングとテストでしか顔を見ない生徒さんの進路相談なんて正直難しいところです。そもそもスクーリングとテストは大人数ですることが多いので先生からしたら全くわかりません。

学習障害をもつ生徒さんたちも、ぜひ通学制にしてサポートを受けられる体制を整えるのがいいと思います。結果的に大手より、少人数の担任制が一番サポートが充実しますよ。

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