手足口みんな揃ったか
それはある朝の4時のことだった。ストロングゼロ一本でめちゃめちゃ酔うやんけと思っていると膝が痒いことに気がついた。蚊でもおったんけと膝を見るとそこには無数の蚊に刺されのようなものがあった。な、なんだこれはー!
仮説1蚊がめっちゃ刺すヤツだった。
仮説2毛虫に刺された。
仮説3夕飯のタコスのアレルギー。
頭に浮かんだのはこれらの仮説だったが、逆の膝も同じようになっていたので変だなあと思ったけど、朝の4時だったし、床で寝てた。
翌朝、洗面台から聞こえる母の声で目覚める。洗濯物にティッシュが混じっていたらしく、めっちゃふざけんなよーとなっていた。母の怒りのテンションを鎮めるために俺は洗面台へ行き伝えた。体がぷつぷつしてるんだと。
母はあらほんとだと関心がこちらに移った。「お父さんに見てもらいなさい」
「えー父ちゃん見たってしょうがないよ」
「お父さんに見てもらいなさい」
和室に行き父に見せた。
「手と足と口がぷつぷつなってんだよね。ほら」
「ほんとだ。あ!手足口病だ!」
「わー!」
蜘蛛の子のように部屋に戻る俺、ヒステリーが倍増する結果となった母、普通に父。
こうして俺の手足口病な日々が始まったのだった。
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