やっぱ、しあわせ(創作絵本ストーリー⑤)絵Patapataさん
ぼくたちは、ちょうどいいかんけい。
なかよしってことかな?
『ねずみくーん、あそぼ~!
はっぱのうえ?
はしっこだとあぶないよ!おちちゃうよ。って、ぼくがささえてるんだけど!』
『だいじょうぶだよ。なにしてあそぶ?ねこくん。』
『うーん………』
『ねこくん?あれ?……ねてる?』
こちょこちょ
くしゅん!
『ねずみくん、だめだよ、ねこじゃらしでぼくを、おこしちゃ。』
『ごめん、ごめん。
ねこくんがあそぼうっていったんだよ。』
『ねずみくんって、いつもいろんなあそびおもいつくよね?なんで?』
『なんでって…うーん。たのしい!っておもうからかな?』
『あのさ、ぼく、このあいだそらをみてたんだ。そうしたら、とりさんがとんでてさ。すっごくきもちよさそうだったんだよね。』
『ねこくん、とんでみたいの?』
『いいな~っておもって。』
『でもさ、それは、ねこくんからみたとりさんでしょ?もしかしたら、とりさんはとりさんで、ねこくんをみて、いいな~おもいっきりはしりまわれてって、おもってるかもよ?』
『そうなの?ねずみくんはとんでみたいなっておもわないの?』
『おもうよ。でも、ぼくそらとぶほうきもってるし。』
『えー!なんで?なんでもってるの?いってよ~。なんなんそれ~しらんかったわ~』
『ごめん、ごめん、こういうのってさ、いうたほうがよかった?あ、つぎなにする?とりあえずおどろっか』
『ねずみくん、ひとりでそらとんだりするの?』
『たまーにね。でもさ、ひとりでとんでると、なんか…たのしいってかんじしないんだよね。ねこくん、こんどいっしょにどう?』
『いいの?とぶ!とぶ!』
『ねずみくんってさ、なやみとかあるの?こまったな~っておもうこと。』
『んー、あるよ。ぼくちいさいでしょ?だから、たくさん、たべたい!っておもっていつもたべるけど、けっきょく、ちょっとたべておなかいっぱいになるんだよね~』
『ぼくはさぁ、あめがにがてでさ、ねこのけって、ぬれるとなかなか、かわかないんだよね~』
『このあいださ、うみがみたくなっていったんよ。やっぱり、うみはひろいね~』
『ぼくのけがなかなかかわかない、なんてなやみは、ちっぽけにかんじて、もうさ、どうでもよくなったよ。』
『ねこくん、これからとばない?』
『え?』
『そらをとんでみない?』
『うん!とんでみたい!』
………………………………
『じゃ、ねこくん、ほうきにまたがって。』
『こう?』
『ねこくん、しっかりつかまって。ゴーっていってごらん、ゆっくりほうきがうえにあがってとぶから。』
『うん!……ゴー!』
『うわ~すごいよ!ねずみくん、とんでるね!ねずみくん?
きこえてる?……えー!なんで?なんでねずみくん、はんたいむいてるの?』
『え?なんでって、ぼくむこうにいきたかったんだもん』
『それさきにいってよ。ぼくはあっちにいきたかったからさ。』
『じゃあさ、ねこくんがいきたいところに、さきにいって、それから、ぼくがいきたいところにいこうよ。』
『うん!そうだね。なんかさ、たのしいね!』
『ねこくん、こういうのだよ!たのしい!っておもえることがしあわせだよね。なんでもいいからさ、いちにちいっかいでもたのしい!っておもえたら、しあわせだよね~。ぼくらはしあわせだぁ~』
『うん!ほんとだね!ねずみくん。』
『ねずみくん。あしたはなにする?』
『あしたになって、たのしい!っておもったことしよう!』
『そだね!』
おしまい。
最後まで読んでくださりありがとうございました。😌🌸💓
今回は、わたしが大好きなPatapataさんの絵をわたしが見て感じて勝手に思ったことをストーリーにしてみました。
この2匹、それぞれ自由な感じがしたので会話がずれてそうでずれない関係ってことで😊
Patapataさんありがとうございました😆💕✨
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