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#1-3 そもそも心不全って何?


こんにちわ、心不全を専門にしている看護師です。
心不全の定義についてお話をしています。

⭐️ガイドラインとしての定義⭐️
「なんらかの心臓機能障害。すなわち、心臓に器質的および/あるいは機能的異常が生じて心ポンプ機能の代償機転が破綻した結果。呼吸困難・倦怠感や浮腫が出現し、それに伴い運動耐容能が低下する臨床症候群。」

⭐️一般向けの定義(わかりやすく表現したもの)⭐️
「心不全とは、心臓が悪いために、息切れやむくみが起こり、だんだん悪くなり、生命を縮める病気です。」

日本循環器学会 / 日本心不全学会合同ガイドライン

急性・慢性心不全診療ガイドライン(2017年改訂版)P.10 表6より引用・改編


 今回は、心不全の定義の中で「心ポンプ機能の代償機転が破綻した結果」という文面があります。この心ポンプ機能って?代償機転って何?ということをお話しさせていただきます。

心ポンプ機能って?

 心臓の働きは、血液を全身に送るポンプの機能を果たしています。心臓が拡がって血液を補充し、縮むという動きで全身に送り出す動作を一日におよそ10万回も繰り返しているのです。働き者ですね🧐一緒に感謝しておきましょう。「私の心臓さんいつも知らないところで働いてくれてありがとうございます🥹」

代償機転って何?

そもそも、代償っていう意味はなんでしょうか?🤔
代償とは、本人に代わってつなぐという意味です。つまり、代償機転とは、心臓が疲れている時に、代わりにエネルギー全身に送る手助けをしてくれるということです。

心臓くんに手をさしのべてくれる仲間たち

しかし、心臓も疲れてしまって、代わりに手助けをしてくるものも疲れて機能しなくなる状況が、代償機転の破綻という意味です😱

手をさしのべてくれた仲間も疲れてしまった状態

今日は、心臓のポンプ機能と代償機転の破綻についてお話しさせていただきました。
次回は、心不全の症状についてお話をしていきます😊

何か気になることやご意見がありましたら、気軽にコメント欄へ記載をよろしくお願いします☺️

それでは、みんなで、心不全患者さんが望む生活ができる世の中にしていきましょう!

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