フォックスエンジン・DECIMAエンジン製ゲームの何が推せるか
一言でまず言えば超近景・近景・中距離・遠景の距離感の処理だ。
距離感でテクスチャの荒さを変えて処理を軽量化・人の目から見るものに近い情報量にしているのと、超近距離での透過処理をさり気なくテクスチャ処理にして可愛く仕上げている事。
実写的でも、ノーラン監督作品のような、まるで情報量が多いフィルム製の映像に近しい仕上がりを見せてくれる。
アンリアルエンジンは高機能だしレンダーされる画質も良いが、シェーダーの違いでツヤが出過ぎてテカテカしがちなのに加えて、これらの細かいところの処理の気遣いが上より弱い・無いので映像のタッチ的にまだ弱い。
私は断然前者派であり、後者は小島監督の描き出したい情報量にあまり向かないと考える。ファン作品ならともかくだ。
しかしまた、DECIMAというものは従来のフォックスエンジンに比べてこれまた独特なものになったと思う。映像を出力するマシン側の性能が変わったのは大きいにせよ、なんというかフォックスエンジンが戦場を描くのに特化しているのであれば、DECIMAエンジンはSF作品を描くのに特化している傾向を見せてくれている。
まだまだこれから進化していくのが目に見えるので、正座して両手でスプーンとフォークを携え机でビートを刻みながら期待するしかない。
素晴らしい特徴について、特筆すべき項目が浮き出てきた時に加筆するかもしれない。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?