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損切りは狩られる…けど損切りしろ

お久しぶりです!!2記事目まで一ヶ月空いちゃいましたがなんだかんだ元気です。

円高への転換も期待しましたが結局2ヶ月弱で160円に迫るところまで戻しましたね~。スイス円なんかは素直すぎるほど上がっていて入れませんでした。
ビットコインもそろそろ上昇かと思いきやまた下落し、ゴールドは波動5波目が終了していよいよ下落トレンドか、または上昇を継続するかの調整の期間が続いているというこの頃です。

さて、今回の話題は私がデモトレードで痛いほど味わって、もう完全にFXの理(ことわり)だと理解した【損切りは狩られる】についてのお話となります。
勿論リアルマネーでも味わったのですが、偶然という可能性もありましたので、デモトレードで何度も検証してみたんです。使用したのはMT4のPC版とスマホ版でそれぞれでエクスネスのデモ口座とXMのデモ口座にて検証しました。

その結果判明したのが、設定した損切りはまるで操作されているかのように高確率で狩られる(笑)という事実でした。この現象は実際にFX界隈では広く知られており、【ストップ狩り】という名称にて存在する現象のようです。特に狩られやすいのが自分が入ったポイント=プラマイ0のポイントで、ここに損切りを置くと損切り貧乏になる運命が待ち受けています。。。

FXは丸裸のマネーゲーム

そもそもこのマネーゲームには我々個人投資家以外に大口の投資家や各国の中央銀行、ファンドなどの機関投資家も参入している紛うことなき””戦場””です。個人投資家だけのプールで戦っているわけではないのです。しかも我々個人投資家の資金比率は数%程度でしかなく、どちらかと言うと機関投資家の値動きに乗っかっているだけの金魚のフンのような存在が、我々なのです。

そんな彼らからすれば我々を蹴落とすなど造作もない訳で、むしろ安易に設定されている損切りを狩りに行くのは当然と言えるでしょう。注文が集中しているであろうポイントを目指すのは必然的という訳です。
他にもFX会社がスプレッドを操作して本来の価格よりも広げて損切りを狩りに行く場合も有るようで、どちらにせよ損切りというのは我々からすれば安全装置ですが、彼らからすれば美味しそうなぶら下がった餌なのです。

するとここで疑問になるのが、『じゃあ損切りは設定したら駄目なのか?』という事なんですが、結論から言うと『設定した方が良い』となります。そもそもこの損切りは狩られるというのは勿論100%の事象ではありませんし、FXにおいて最重要な課題は前回の記事でも解説した通り資金管理となります。

それでも損切りはしろ!!

そもそも損切りとは自分の予想が外れたから、もうこのポジションを自分が持つ意味は無になったと判断するラインのことです。そのポジションに入る前にFXトレーダーはリスクリワードを計算します。リクスリワードとはそのポジションの損失リスクに対する利益の期待値で、一般的にはこれが2倍以上だと良いとされています。

つまり、損切りのラインに触れている時点でそのリスクリワードは不成立となっており、仮に戻して利益が出たとしても1倍、またはそれ以下であればリスクリワードの悪い取引だったという事になります。

こちらはドル円の一分足で緑のラインを根拠に買いエントリーで入った様子。

例えば上記ドル円の画像を参考にすると、直近で下降していたトレンドが上昇に転じた為、直近高値を抜けた緑のラインを根拠に買いでエントリーしています。しかしその後すぐに根拠となった緑のラインまで落ちてきてからまた上昇をしており、最終的にはここから一円弱も戻す事無く上昇しています。

このように損切りを近くに設定しすぎるとそこを刈り取るように戻って来る性質がFXには有り、結局はそこに触れる程度で持ち直すという現象が起きるため、『うぎゃああ!誰か俺を見てんのかあ!?』となる訳です。
因みに紫のラインは直近の安値としてそこも根拠にしていたのですが、今回は運良く狩られていません。しかしこの辺も割と危ないイメージです。

なら一方で損切りはしないという戦法なんですが、実はこちらアリだったりします。私がYouTubeにて参考にしている【FX初心者ch】 by ユーちぇる社長というチャンネルがあるのですが、この方は損切り反対論者で損切りはしたら負ける!とまでおっしゃっております。

それも実際にそうで、そもそも理論上損切りしなければいつかは値を戻して利益に反転するということは小学生でも分かると思いますが、そうまで極端な理論でなくとも機関投資家達の損切り狩りを回避するという意味での損切り無し戦法はある種有効だと思います。

ですが現実的にそうもいかないのも事実で(笑)、我々は命の金を使ってこのマネーゲームに挑んでいるわけです。そこで口座の資金を全て晒してまでそのワンポジションに賭けるのはそれこそリスクリワードが悪いと思います。ですが考え方の一つとして、機関投資家達の安易な損切り狩りを回避出来るくらいの資金運用が出来るような体力が身につけばアリな戦法だとは思います。

やっぱり損切りは設定してリスクリワード通りに利確が一番

では我々はどうしたら良いのか?という事なんですが、こちらも結論から言うと腹八分目でさっさと利確しておけって事になります。昨今のクロス円のようにずっと上昇していれば良いですが、一般的にドル、ユーロ、ポンドなどは大きなレンジを描いています。つまりある程度で戻ってくるのです。そうなると長期間保有していてはやがては赤字に転落するため、良いところで利確をしなくてはなりません。

そもそも根本的なところに立ち返ってみると、このFXというゲームは誰かが損をしているから誰かが得をしているのであり、またその逆も然りというゲームです。大きなファンダメンタルズによって長期的な円安が続くこともありますが、その中でも小さなトレンドでは攻防が行われているわけなのです。

そして最大限気をつけてもらいたいのが、プラマイ0のポイントに損切りを設定することです。下の画像でもちょうど買ったポイントに価格が戻しているのですが、FXにおいて往々にこういう事はございます。むしろ基本戻って来ると考えて良いくらいなので、プラマイ0なら損も無いじゃん!って損切りに設定しているといつまで経っても勝てないという現象に陥ります。実際にはスプレッドの分がありますので、少額の負け越しが続いて損切り貧乏になってしまうのです。

直近買いで入った一分足のユーロポンドはすぐマイナスのポジションまで下落。ここでプラマイ0のところを損切りにしていたら速攻で切られている。

なので最も大切な資金管理を念頭におき、自分が根拠を持った通りに動かなければ速攻リスク回避で逃げ、損切り貧乏は低ロットでの長時間取引で回避する事がまず出来る対処法となります。そして資金的な体力が出来てきてから初めて損切り狩りを受け流せるようにあえて損切りを設定しないという戦法が使えるんですね(根拠通りに進んでいる前提として)。

結局はスキャルピングをせず、テクニカル分析の通用しやすいデイトレードやスイングトレードがオススメです。安易なスキャルピングに挑もうとするほど、最終的にはリスク回避のはずの損切りで負け続けるという仕組みになっているんですね。

今日はこの辺で。



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