携帯電話の電波で困ったときの対処法(音声通話編)



こんにちは、電波男です。
今回は携帯電話のご利用中に電話で話しているときに、電話の会話がうまく聞こえなかったり、突然電話がきれたという時の原因とその対処方法をお伝えします。

まず初めに、音声が途切れたり相手の声が聞こえなかったりする現象は電波状態が弱いことが原因であることが少なくないのですが、それ以外にも原因はあります。
例えば、携帯電話の故障やSIMカードの不具合、家の構造や周囲の環境的な問題などがあります。

どのような症状がでているのか?症状別に分けて解説していこうと思います。

① 途切れて聞こえる  計測値  -110db ~ -120db

相手と音声通話をしていて、ときどき会話の途中で会話が途切れて聞こえてくることがあります。これは、電波状態が若干弱いため、家の中などで、電波状態が弱くなりがちな、トイレ、バスルーム、キッチンなどで起こります。
これらの場所では、音声通話は控え、リビングで使えばちゃんと使えるはずです。
また、相手の声が途切れて聞こえる場合は、相手が建物の地下やコンクリートに囲まれた部屋から通話しているか、トイレやバスルームでも途切れが発生する可能性があり、相手に電波の良い場所で音声通話をするようにお願いしてください。

② こちらの声が届かない(方通話) 計測値 -120db ~ -130db

音声通話を利用していて、こちらの声が相手に届いていないため、「もしもし、もしもし」と相手が何度も言ってきたとしたら、それはこちら側の電波が弱いため、電波がうまく送信できていない状態です。
この状態を改善するには、今いる場所を電波のよい場所に移動して音声通話を利用してください。
例えば、家の中ではリビングや窓際が一番電波がよい場所になります。
自分の部屋で音声通話を利用する場合は、窓ぎわに移動するか窓を開けて利用してみてください。

③相手の声が届かない(方通話)  計測値  -120db ~ -130db

音声通話を利用していて、相手の声がときどき聞こえずらくなって、こちらから「もしもし、もしもし」「聞こえる?」とかいう状態になることがあります。
相手のいる場所が地下だったり、密閉された空間(トイレ、バスルームなど)にいる場合、電波がかなり弱いため、声がこちらまで届かなくなることがあります。
これを改善するには、相手がいる場所を移動してもらい、室内にいるのであれば、窓がある部屋かリビングに移動してもらうか、ベランダや外で電話をかけてもらうようにしてください。

④ ②、③両方  計測値 -130db ~ -140db

音声通話を利用していて、自分の声も相手の声も聞こえずらいという場合、お互い電波の弱い場所にいる可能性があります。
例えば、田舎に住んでいて周りを山に囲まれているとか、建物の地下で連絡をやり取りしているなど、お互いのいる場所が電波の弱い場所にいることでお互いが方通話になってしまい、音声通話をするには困難な状態になることがあります。
家の中でも、トイレ、バスルーム、キッチンなどの水を使う場所、マンションに住んでいる方は玄関側の部屋は、このような状態になることがあります。
この状態を改善するには、光回線やケーブルテレビ回線を契約して、WIFIを利用したLINE通話などのIP電話(データ通信やWIFIを利用した電話)にを利用するか、でんぱを発声させる機器を導入する必要があります。
リモートワークで、お客様から電話が来て、お互いの声が聞こえない状態では、取引先にも会社にもたいへん迷惑をかけてしまうので、早急に対応したほうがよいです。
また、携帯電話が故障しているかもしれないので、一度携帯電話をショップに行ってみてもらうこと、SIMカード(携帯電話を利用するために携帯電話に挿入するチップ)を交換するか入れなおしてもらうということをやってみてください。

⑤話している最中に電話が切れてしまう 計測値 -135db ~ -140db

音声通話中に、急に電話が切れてしまった(切断)、という状態が頻繁にあるという場合、電波塔からの電波が携帯電話まで届いていない状態なので、この場合ベランダに携帯電話用のアンテナを設置しても効果がない場合があります。
解決策としては、光回線か、ケーブルテレビ回線を契約して、携帯電話で使う電波を発声させる機器を家の中に設置することで、家の中では音声通話を利用することができます。ですが、もともとの電波塔からの電波が弱いので、外に出ると音声通話が途切れたり、聞こえなかったりということは改善していません。
それを改善するには、家の近くに現在利用中の携帯電話会社の電波塔立ててもらう必要があるのですが、いろいろな条件があるので、すぐに建ててもらうことは難しいです。
また、この電波塔が故障してしまっても、このような状態になります。
自分が使っている携帯電話が使えなくて、他社の携帯電話は使える。違う場所に移動したら使えるようになったという場合は電波塔に設置されている機器の故障である可能性があるので、各携帯電話会社に確認してみてください。ホームページなどに記載されていることもあります。
また、最近の携帯電話はどの会社もSIMカードを入れても、だいたい使えますが、やや古い携帯電話を使っていて機種変更をした場合、例えばA社の携帯電話をつかっていて、B社のSIMカードに対応している携帯電話を購入して、A社の携帯電話にSIMカードを入れても音声通話やモバイルデータ通信が使えないということもあります。外国製の携帯電話を購入して利用する場合、携帯電話が契約している携帯電話会社の周波数帯(BAND)に対応しているか、必ず確認してください。
さらに、ある方は、マンションに住んでいて、外の電波状態は良好で窓の外に障害物もなく、携帯電話を使う環境としては問題ないのですが、音声通話をしていると電話が切れてしまうという事象が発生していました。
その方は、床に直接布団を敷いていて、布団の中で寝ながら電話を利用していたようで、実は、そのマンションは築年数が浅く、鉄筋構造で建てられていて、床のすぐ下に鉄骨が敷きつめられているマンションでした。
鉄が電波をはじいてしまうため、携帯電話の電波状態に影響を与えてしまっていました。
電波を測定したときに、床に置いて測定したときと、測定器を持ち上げて測定したときでは、持ち上げた時のほうが測定値は明らかに良かったのです。
この場合、携帯電話をじかに床に置くと着信に気づかないというようなことも出てくるので、机の上に置くようにするか、寝ながら利用するのであればベッドを購入してくださいとアドバイスをしました。
テレビ台の上は、テレビが電磁波を出しており電波に影響を与えることもあるため、あまりおすすめしません。
その他、ネットワークの設定の影響によって急に圏外になり、電話が切れえしまうということはあります。頻繁に起こる場合は、携帯電話会社に相談するか、専門家に相談してみてください。

主に起こる症状としては今説明したような症状です。それ以外にも症状が出ているという方、解決法がわからないという方はコメントか概要欄のメールアドレスまで、ご連絡ください。
今回の動画はこれで終わります。また次回の動画でお会いしましょう。


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