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人に寄り添い、家と生きる|イエノコトチーム

2022年3月21日に、福岡の大学生22名と筑紫地区の9企業による産学連携プロジェクトがスタートしました。このnoteでは、各チームの進捗やSNSでの発信を共有をしていきます。他のチームも参考に、担当企業の魅力発信に活かしてみてくださいね!

本記事では、イエノコト株式会社(以下、イエノコト)チームへのインタビューをご紹介します。インタビュイーは福岡大学のHさんです!

ーそれでは先ず、どんな企業なのかを教えてください。

Hさん:
イエノコトのメイン事業はリフォームですが、その他にも片付け教室、家事セラピスト講座や古民家再生など幅広く事業を行っている会社です。

イエノコト

ー大宰府でのキックオフから今日まで、チームではどんな活動を行いましたか?

Hさん:
以下の日程で行いました。

4月  7日:企業訪問(企業について)
4月23日:古民家訪問
5月13日:企業訪問(1日密着)

ー1回目の企業訪問ではどのようなことをしたのでしょうか。

Hさん:
1回目の企業訪問では、事前に調べたことをもとに「なぜ様々な事業を行っているのか」をお聞きしたのですが、その理由は淀川社長の理念に基づいているとのことでした。元々、淀川社長は建設会社で働いており、その際に気付いたことがあったそうです。それは「家だけ建てても暮らし方が変わらなければ居心地がいいとは言えない」ということ。そこで、暮らしを手がける会社をつくろうと決心し、様々な事業を展開する今のイエノコトができたそうです。

ー人の暮らしに寄り添う会社なんですね。4月23日には古民家訪問を行っていますが、古民家ではどのようなことをしたのでしょうか。

Hさん:
古民家訪問では、多彩な事業の1つである古民家再生事業で行った新崎アパートにお邪魔しました。新崎アパートは元々空き家だったのですが、家主さんより「人が集まるようにしたい」「壊したくない」と相談されたことから、現在ではお店が入っていたり、レンタルされていたりしています。

テナントで入っているワインやハーブのお店の方にお話を伺ったり、腐食絵のライブペインティングを見せていただいたりしました。新崎アパートの魅力は、人と人との縁が生まれているところにあると思っていて、それを実際に体感することができた訪問になりました。訪問した様子をインスタグラムにアップしています。

古民家新崎アパート

ー2回目の企業訪問で1日密着を行ったそうですが、具体的に何をしたのでしょうか。

Hさん:
2回目の企業訪問では、1日社員の方に密着し、仕事の見学をしました。事業を幅広く行っているため、実際どういう風に働かれているのか、外から見る人は想像しにくいと思ったので仕事見学をしました。

リフォームの現場に顔を出すところや、お客様に挨拶するところ、さらに事務仕事まで一緒に回らせていただきました。仕事の流れもわかったのですが、それ以上に社員さん方の雰囲気等など数値ではわからない部分がすごく見えたので、それをもっと発信してブログやインスタグラム以外のところでも発信していこうと考えています。

1日密着した時の様子

ー企業訪問を行って、感じたことはありましたか?

Hさん:
企業訪問をする前は、イエノコトは大きい会社でないにもかかわらず、なぜ様々な事業をされているのかと疑問を抱いていました。そのため、なぜこのように幅を広げていったのかを聞きに行った結果、理念という深いところまで行き着けたのでそれは正解だったかなと思います。

また、イエノコトはまだ新卒を受け入れたことがないそうで、新卒に何をどういうこと求めていますか?新卒の人はどんな仕事をするんですか?と社員の方に聞いたときに、決まってないと答えられていました。私たちが調べたところによると、中途で入る方や、主婦で家事が好きで入る方がすごく多かったです。、

小さな会社だと、例えば「経理だけを専門的にやる」というより、バイプレイヤー的に動かないといけない部分が多々あります。新卒についてなど、イエノコト内でもまだ曖昧な部分をどう具体的に発信していくかは、私たちが想像して補わなければならず、難しかったです。

社員さん同士はとても仲が良く、社員さんみんなでお昼ごはんを食べていました。私たちも食事に誘っていただいたり、カラオケにも行きました(笑)。社員さんたちがアットホームな雰囲気なので、親戚の子が遊びに来た感じで歓迎していただきました。
淀川社長を呼ぶときは淀川さーん!と、ラフな感じです。

ー1日密着して新たに見えた部分はありましたか。

Hさん:
本当にバイプレイヤーだなと思いました。私が密着した方は建築の知識があるわけではないのですが、リフォームの営業をしています。お客様の要望を聞いて、じゃあこういう風な設備があればいいんじゃないかということを考えます。インタビューをして想像し考える。そしてその考えたものを知識を持った人にどうやったら実現できるのかすり合わせをします。そこから工事現場に挨拶しに行ったり、金額の資料作成もします。その他に家事セラピスト講座の講師もしていて、本当になんでもやるんだと思いました。でもリフォームの仕事全体が見えるということでもあるから、一人のお客さんがこういうことに困ってますというのを解決して喜んでいるところを全部一人で見れる。それってすごいやりがいだと思いました。だからすごいと思ったし、自分でもそういう風に役に立てる実感を持てる仕事につきたいなと思いました。

ーターゲットは定めましたか。

Hさん:
初めは、意味を求める人にすごく向いているんじゃないかと思っていましたが、それでは「起業したい」みたいな熱量がある人ばかりが対象になってしまうのかなとも思いました。1日密着してみて、小さい会社ゆえに全ての仕事をまとめて見れる達成感を抱いたり、直接感謝の言葉を受け取れる会社だと気付きました。さらにフィードバックを得られることでやりがいも感じられるため、ちょっとターゲットを広げることにしました。

実際働いている方もアグレッシブな意識高い系みたいな感じではなく、主婦として家で働いていたのを、そのまま仕事で活かすという感じで、忙しさとやりがいを両立していると感じました。イエノコトで働くお母さん方は、仕事に来る前にご飯を作って、仕事から帰った後もご飯を作って…というルーティンを行っているのですが、それをこなしつつやりがいも感じられる職場だなと同時に感じました。

ーターゲットが広がったというのはどういう風に広がったのでしょうか。

Hさん:
今回のオンライン説明会が新卒向け、大学生向けなので最初は起業したい、24時間働きますという人をイメージしていましたが、起業するほどの体力や気力はないけどやりがいを無視したくないみたいな中間層もターゲットになるなと感じました。

また仕事に意味を求める人だといいのかなと思いました。ワークライフバランスではないですが、仕事も生活も自分を犠牲にしないで働くというのがイエノコトさんではできると思います。

ー現在行っている取り組みや、今後行いたい発信はありますか?

Hさん:
タイミングよく講師デビューする社員さんがいるので、7月から講座のインタビューをしようと思っています。その方は、今まで子供たち相手で親子お手伝い教室という講師をしていたのですが、大人向けの家事セラピスト講座の講師をすることになったそうです。そのため、その方にインタビューしたり、その講座の様子を取材したりしてより実際に働いている姿をイメージできるように投稿していこうと思っています。

新卒で講師デビューするまでにはちゃんとステップがあるようで、そのステップを踏んだ上で自分のやりたいことやアイデアを持っていたら応援しますという姿勢だったので、そこも投稿していこうと思います。

ー講師デビューまでの流れはどのような感じなのでしょうか?

Hさん:
入社してからセラピストの資格をとって、社内で淀川社長が行う講座を見学して講座の進め方や話し方などを学び、子供相手の講座を実施した後にデビューという感じですね。

ー最後に、プロジェクトに対して今感じていることや今後への想いを教えてください。

Hさん:
一番驚いたのが、働くのが楽しいという人が本当にいらっしゃるんだということです。忙しいのと楽しいのとを両立できる会社が福岡にもあることにも驚きました。就活前に実際にいいなと思える職場の雰囲気を知ることができたので、就活で会社を選ぶときに比較材料にもなりますし、自分の求めている像が想像できるので、それが良かったと思います。

また、私はゼミでインタビューの練習をしているときも「話しながら考えて聞く」ことがすごく難しいと感じていてインタビュアーが苦手です。しかし、社員さんに取材していたらずっと「話しながら考えて聞く」をやらなければならず、仕事現場にいる間はとてもいい訓練になっています。

このプロジェクトの最終日はオンライン説明会ですが、オンライン説明会に来てもらうためのアピールはしなくていいのかな?と思いました。オンライン説明会をやり遂げればいいのか、集客までSNSに含まれているのか。最初は両軸だと思っていたのですが、いつの間にか集客の方が消えていて、人が来ないと意味ない気がすると思いました。だから成功がどこになるのかわからないので、イエノコトの方々が喜んでくださるというところを目標にしています。

ーHさん、貴重なお話をありがとうございました!


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