イタい、ホワイトデー

なぜ彼女の家に行けることになったのか、それは
母の世話好きが高じて仔犬の様子を見に行くと言う話に、これはチャンスと僕が運転手になのりをあげたからだ。
彼女の両親はマルチーズを見た行った際、仔犬が2匹産まれていたことに、
「この2匹を離してしまうのは可哀想だ」
と、予定では1匹のつもりだったが2匹共連れて帰ることにした、
それで今までとは違う飼育環境に母にいろいろと相談をしていた。
母は今までコリー、マルチーズ、ヨークシャテリア、チワワとたくさん犬を飼っていて、仔犬も自宅で産ませたりと、相当な犬キチである、
だからそんな相談を受けたり、自らややこしい話に首をつっこんでは大騒ぎをしている。
いつもは冷めた目でみているこの状況だが、今回は僕も違うところでお熱だったので、しめたものだ。

彼女はあきらかに僕より歳上だと思う、もちろん年齢なんて聞いてないけど、落ち着いた雰囲気や服装から想像して、4つ、5つくらい上な気がする。
そんな女性にチョコのお返しに何をしたらいいのかわからない。
もらったチョコは表面がでこぼこしたゴルフボールくらいの球体で、一つ一つ金色の紙で包装されており、高級そうだ、2段になってて16個入り。
お返しの相場は3倍というから、、、予算は1万円くらいでいいのかな?
ここは職場のメリットを活かし、閉店セールをしていた管理店舗でマネキンが着てる総額3万くらいの品々を1万円にて購入。
気持ちが重いと思われないか心配だったのでみんなのいるところで、安く買えたと強調して紙袋いっぱいのホワイトデーを手渡した。
こんなにしてもらったら困ると言っていたが、もう買ってしまったのでと、無理やり置いてきた。
相当ひいていたように思う。

だけど、仔犬の写真を送ってほしいからという口実でメールアドレスを交換することはできた。

家に帰ると早速、仔犬の写真が送られてきた(すぐにメールが来るなんて、これは僕に気があるに違いない)(妄想w)

次の作戦はもらった写真からワンちゃんの絵を描いて彼女の気を引く…

僕は日ごろ、事務所に出入りする人の飼犬や猫のイラストを描いて遊んでいたので、それくらいしか次の手を思いつかなかった。
あと、まだ最大の確認事項が残ってる、彼氏はいるのだろうか…実家暮らしだったから結婚はしていないと思うんだけど…

つづく

次回、デート?