令和6年度 技術士第二次試験(建設部門ー主に道路)地道に攻略

配点を知る

問題Ⅰ・・・・40点
問題Ⅱ-1・・10点(専門知識)
問題Ⅱ-2・・20点(応用能力) Ⅱ-1、2合わせて、18点以上
問題Ⅲ・・・・30点(問題解決能力)

このことから
問題Ⅰは意地でも24点以上は取る(テーマが比較的マンネリなので楽)

問題Ⅱ-1(専門知識)は出題予測できないため、とにかく半分は埋めて5点/10点は取る。足りない分はⅡ-2で挽回する。
書き方は「教科書を書く」イメージで行いましょう。この問題に限ってはマスを全部埋めることなく、全ての設問が網羅できたら、原稿用紙半分でも上出来です。

問題Ⅱ-2(応用能力)は、アタマの中で、自分が現場監督や、市の担当者になりきって市街地、工事を思い出す。道路の場合は、自分の身近な道路で
どんな車両が通っているか・・を思い出そう(工事現場、路線バス、クレーン、ラバーコーン、鉄道、宅配自転車、電動キックボード、車椅子、外国人・・いろいろ出てきませんか)
また、この問題は「リーダーシップ」「マネジメント」が採点対象なのもお忘れなく!ここを忘れて落とすケースが多いようです。

問題Ⅲ(問題解決能力)・・30点満点だが、最も得点しやすい国の政策に特化した問題。問題ⅡがBだったとしても、問題Ⅲで80点近くをマークできれば余裕で挽回可能。なお、採点する人が違うので、解決策等は問題Ⅰとかぶっても全く問題ありません。

つまり、時間が無い中での目標はABA合格です。
問題Ⅰ・・・・6割   (国策中心に!)
問題Ⅱ-1・・4~5割 (わかるものを選択、わかる範囲で!)
問題Ⅱ-2・・6~7割 (自分を脳内で現場にワープさせて解く!)
問題Ⅲ・・・・7~8割 (国策中心に!)

・・・ここ数年口頭模擬試験をやってますが、実際の受験生からのヒヤリングでは、最近は記述問題について問われたケースが無いらしい・・。

予測される主なテーマ


「働き方改革2024問題」
これは、中央建設業審議会資料を確認するとよいでしょう
働き方改革により、時間外労働規制、週休2日制など罰則が強化されました。 

「物流2024問題」
トラック業界でも、時間外労働の罰則規定が設定されました。
今のままでは、物流が回らなくなり、国として機能しなくなります。
最も問題にしやすいテーマです。

「インフラの定期点検3巡目」
定期点検が義務付けられてから10年、3巡目の点検が回ってきました。
国道などはともかく、地方自治体は苦しいようです。
こちらは、トンネル科目や鋼構造及びコンクリート科目にも応用が利くと思います。

審議会資料の見方


審議会資料の例

配布資料と、議事録がありますが、「配布資料」は、国交省が財務省へ予算要求を行うための資料です。非常にわかりやすいので、こちらをベースに勉強しましょう。
より深く知るには「議事録」を読み、どのような話が出ているか・・を読みましょう。書き出しのヒントがみつかります。

骨子法を使おう

いきなり文章を書き始めるのではなく、問題に書かれた「聞かれていること」を図表にし、単語をひとつひとつ整理することによって、起承転結がまとまります。書きながら進めると、最後で詰まってしまい書き直し・・になります。この骨子作成は、論文を書くよりも時間を費やしてよいです。

骨子の一例

それでも文章に自信がなければ

理系の試験なのに、ほとんどが国語の試験なので文章が苦手な人が多いのも合格率の低さに影響しています。
あくまでヒントですが、文章を書けるツール「文章書ける君」をご用意しました。有料となりますが、あなたの力になるはずです。

試験まで残りわずかですが、助力になれば幸いです。

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