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色々話し合い、葉月と三輪家の墓に訪れた。 「嫌いだったのか」 「選挙のことはよく覚えているけど、 藤堂君って副会長になった人なんだけど 彼に言われたの、あれは問題だ。報告すべきだって」 「そんで、お前いじめられたんだろ。 藤堂って奴は…」 「知らん顔。最低限、フォローしてくれたのは小野寺君」 「クソヤローだな」 「そんなもんだよ」 「しかし、水原って客はまだ来んの❓」 「かなり長い付き合いだからなぁ。 いい人なんだ…でもまず、話してみる」 まさか三輪長女の旦那とはな…
※このストーリーはKindle「猿と猫」、 シーズン2最終章「デルタ」読了後を オススメいたします。 あたしと葉月は部屋を片付けていた。 結局「星岡」は閉店することにして 親父さんは故郷の小樽に戻るそうだ。 レシピと顧客リストをまとめて、「星岡団」にいる弥生さんに渡しに行っている。 父親なりの愛情なんだろうか… あたしにはよくわからないな。 葉月はテキパキと分別を行い、 あたしはここでのバイト生活に思いを馳せる。 頭を悩ませたけど、仕事自体は楽しかった。 引退したら
「星岡を潰すなんて…絶対に認めない。 必ず私が復興してみせる」 そう宣言して弥生は顧客リストとレシピを 受け取り、また出ていった。 「弥生…俺は小樽にいる。気が済んだら帰ってこいよ」 その言葉になんの反応も示さず、出ていった。 葉月の顔を見た瞬間の宣言だった。 それまでは団家に「星岡団」の存続を 懇願していた。 「悪いが帰ってくれんか。アンタたちとは これ以上、付き合いたくない」 万太郎はそう吐き捨て、さっさと追い出された。 「少し歩かないか?」 「うん」 葉月と上大