学年主任って何をする人ですか?


「来年度は学年主任をお願いします。」


4年前、校長先生の一言で「こんな私が」学年主任をすることになった。
当時私は、今の県に採用されて2年目
講師歴は10年もあるが
教諭歴が5年目…
年齢だけ上だが、中身は何にもなく自信がなかった。
大卒で採用された先生はいろんな研修されているのだろうな
私は何もない「こんな私」である。

今までお世話になった学年主任はどんな仕事をしてたっけ?
いろいろな方の顔が思い浮かんだ。

「全て合わせていきましょうね!」という学年主任の下での1年間は、
地獄だった・・少しでも個性を出したら叱られた。
そんな学年主任にはなりたくないな・・

「先生の好きにやっていいよ」と言ってくれた学年主任。
2クラスだったが楽しかった。
でも彼が何をしてくれたのか・・・・記憶にあまりない。

後は・・・と思い出すが
学年主任が学年通信を書いていたくらいの記憶しかない!
何をすればいいのか、さっぱり分からない。
あせるだけで頭に???が、いっぱいだった。

教員歴10数年。そのうち10年は講師という経歴の私。
まだまだ学びたりない!と思っていた矢先に
まさかの学年主任!
「こんな私」ですがいいのでしょうか・・・・

自信もなく、
よく分からないまま新年度がスタートした。

学年主任としての数々の失敗の始まり

(ここに書いたことはほんとにほんとに失敗の一部です。)

自分のクラスのことで手一杯だった学年主任1年目
それでもがんばらねば!
クラス経営は順調とまではいかないが、
いろいろあって楽しいと感じることが多かった。
しかし、学年経営は難しいものに感じられた。
年度当初の教材選定や学年の方針
昨年並みでと思って決めているのに
学年主任の責任だけが重いように感じられた。

初めての学年主任はたった2クラスの学年部だった。
なぜ難しかったのか?
余裕のない自分だったからだ。
そして
「学年主任がお手本で学年主任が前を行かなければならない」という
よく分からない考えに凝り固まっていた。
自分のクラスのことだけでも結構しんどいのに
学年のクラスの事なんて把握できるわけがない。
でも自分が先を行かなければ!と思って焦っていろいろなことを
勝手に進めていた。
そもそも自分の気持ちにも余裕がなかった。

1年目の学年主任(私)は
隣のクラスに事あるごとに口を出し
なぜ言う通りにやってくれないのだろうとイラつき・・・
すっかり「うざい人」になっていた。
(今思うとそれじゃ伝わらないよね・・という伝え方だった。)

肝心なことは何も見えていなかった。

そんなある日
ある件で教頭先生にお叱りを受けた。
「主任なのに○○先生の▲▲のこと、知らなかったのですか?」

本当に知らなかった。
私は自分の考えだけ、おし付けて、
全くその先生のことを分かろうとしていなかった。
見ようとしていなかった。
聞こうともしていなかった。
あたりまえにできていると思っていて、
肝心なことは何も言わなかった。

伝わるはずもない。
多分、その先生も、主任に話してもムダ・・と思っていたのかもしれない。だから自分一人で何とか解決しようと思ったのか・・
そういうことに限って「こと」が大きくなってしまう。

私は自分の失敗を棚に上げ、
単級の学年の担任だったほうがまだ気楽だとさえ思った。

本当にごめんなさい・・・分かろうとしてなかったのは私です。

その件は教頭先生の指導で、なんとかなった。
その1件から、学年のクラスに目を配ることや
今日のことを何気なく話すことの大切さを感じた。

こんな失敗から始まった1年目、
2年目からは
今日あった「子どものいいところ、授業でうまういかなかったこと」いろんな話を自分からするようにした。
特に自分の失敗したことや子どもに反抗されたことなんて
今までの自分だったら言えないことだった
(プライドだけは高かった・・嫌な奴でした。)
「え?どんちゃん先生でもそんなことあるんですか?」
あります。あります!毎日あります!
うまくいった日がありません!!
そんな話が笑ってできるようになった。

学年主任は○○をする仕事!

今年で学年主任4回目になる。

これとこれが主任の仕事!
こんなふうに簡単に言えれば、楽なのだが
そういう単純仕事ではないことだけは分かった。
数々の失敗を経て
今、学年主任として大事にしていることは3つある。

①計画
自分が年間見通しをもって過ごすことは「余裕」を生み出す。

②機嫌よく過ごす
忙しそうに眉間にしわを寄せて
振る舞っていると話しかけづらくなり
その結果、「相談したくてもできない」状態が生まれる
だからいつも自分をご機嫌にしておくこと!

笑顔が何気ないコミュニケーションを深めていくはず。

③学年の先生のすてき見つけ
息子と変わらない20代の若者先生も
私と変わらない40代先生も
もうすぐ60代の先輩先生も
個性があり「ここはすごい」と思うところが必ずある。

そこを必ず本人+学年全体に広げる。
「○○先生が☐年部の先生でよかった!」を毎日実感!
なにがあってもこの学年部のメンバーなら何とかなる!

学年主任の仕事はこれだ!

ここまで書いていて気付いたこと
それは
担任として自分が大事にしていることとほぼ同じだった!


学年主任の仕事はきっと「こんな私」でもできそうです。

ここまで読んでいただきありがとうございます!

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