読書会を始めた理由と目的・ビジョン

こんにちは、JOJOです。

今回は私が読書会を始めた理由と目的・ビジョンについて書きます。

【読書会を始めた理由】
私が最初に読書にハマったのは大学生になったときでした。
通学で電車に乗っている時間が長かったので最初はゲームをやっていたのですが、「本でも読んでみようかな」という気になりました。
そこで選んだのが京極夏彦『姑獲鳥の夏』でした。
あまりにも面白くてシリーズを一気読み。ミステリというものに魅了されて、綾辻行人『館シリーズ』、森博嗣『S&Mシリーズ』、エラリー・クイーン『国名シリーズ』、など様々なミステリを読みました。

友達にも読んでもらって語りたい!と布教をしたのですが、1,2冊くらい読んであとは「……時間があったら読むよ」と言われてしまい大学時代は一人で本を読んでいるだけでした。
結局、読書は一人だけで楽しんで、誰かと語るということなく29歳になってしまいました。
しかしここで転機が訪れました。メンタリストDaiGoさんという方と出会ったのです(実際に会ったわけではなく、本を読んだりニコ生会員になったり)。
DaiGoさんが「30歳になる前に自分が最も苦手だと思うことに挑戦した方が良い」と仰っていたのです。
この時私は29歳。私が最も苦手だとしているのは「コミュニケーション」でした。幼いときから私は内向型で人付き合いは苦手でした。20代半ばにもなると大学時代の友達と会うのも年1,2回くらい程度になり、それ以外の交友関係が全くありませんでした。
人の輪に溶け込むというのが壊滅的に苦手で、オフ会や読書会などそういったものに参加しようにも全くできませんでした。

「DaiGoさんは30歳までに最も苦手なことに挑戦しろと言っている、もう数ヶ月で30歳になってしまう、この29歳というタイミングでなにかコミュニケーションを取るような場に参加してみるか? 本が好きだからせっかくなら本好きな人たちと交流を取れるようになりたい。でもダメだ自分にはそういう場に飛び込む勇気がどうしてもない……。そうだ、すでに作られている場に溶け込むことができないのなら、自分で最初から作ればいいんだ!」
と思って最初の読書会を始めたのです。

それが2017年7月でした。
無謀にもそれまで読書会に一切参加したことがないのに、主催という立場になったのです。しかも14名も集まってくれました。
コミュニケーションが最も苦手だと自覚しているのに、14人を引っ張らないといけない。本当に逃げたくなりました。開催地は神保町。三省堂書店前集合。集合時間前に私は三省堂にいました。あまりにも緊張しすぎて頭は真っ白状態。もう失敗してもグダグダになってもいい。とにかくやってみよう。皆も本が好きで本が好きな人たちと交流したいと思って来てくれるんだ。とりあえずなんか本の話をすればいいんだ。よし、行くぞ!
そう奮い立たせて集合場所へ赴きました。最初の一歩という言葉があります。今思い返すと私が読書会主催者として活動している最初の一歩がこの瞬間でした。

集合時間になり、参加者の方が集まってくれ始めました。最初はカラオケ店での読書会。皆お互いを伺う様子でどんな風になるのかなと思っていたことでしょう。何しろそれまで一切の接点がないのにいきなり大勢が集まったのですから。緊張していたのは私だけでなく皆もなんだ。自分がしっかりしなくては。
私の読書会のスタイルとして「参加者に他の方に訊いてみたい本・読書関連の質問を紙に書いてもらい、それをくじ引きみたい引いて、その引いたテーマを全員が順番に話す」という感じにしています。
例えば引いた紙に「好きな作家・ジャンル」と書いてあったら、一人ずつ好きな作家やジャンルを話します。一周したらまた紙を引いて「読書を始めたきっかけ」とあったらそれについて話す、というのを時間がくるまで続けます。
そして最後に本の交換会。皆がオススメの本を持ってきて交換する。自分が全く知らない作家さんの本を貰ったりすると新しい世界が広がったりします。
第一回目の20代読書仲間オフ会(現在は20・30代読書仲間オフ会)はこのスタイルでやり、現在も「皆に訊きたいテーマ読書会」「本の交換会」を続けています(我ながら最初にやり始めたこの形式が良かったかなと思っています)。

二次会は居酒屋でやり、話足りない人は三次会まで参加したりとお昼過ぎから深夜まで楽しみました。

終わってから私はこう思いました。「面白い! またやりたい!」と。私が最初の会をやろうと思ったとき二回目なんて全く考えていました。一回だけやることしか想定していませんでした。一回目のメンバーに苦手な感じの人がいたらそれだけで心が挫けていたかもしれません。今では一回目のメンバーには心の底から感謝をしています。あの時、ものすごく楽しかったから次もやりたいと思ったのです。

2017年7月に第一回目をやってから毎月必ず、何かしらの会をやっています。今ではもう読書会を開催するのが生きがいとなっています。

【読書会の目的】
読書会の主催者なら何かしらの目的やビジョンは持っているかもしれません。参加者も「この本について語りたい」「本が好きな人たちと交流したい」という目的はあるかと思います。

私が最初に読書会をやりたいと思った目的は上記にも書いてありますが、「本が好きな友達がほしい!」というものでした。
そもそも最初は何かしらのコミュニティに属したいと思っていました(コミュ障でもそう思うことがあるんです。。)。それが本が好きな人たちだったら最高だろうなぁ!と思って、読書会を始めました。
そして何回か開催してくると少し意識の変化が出てきました。「これを続ければ自己成長ができるかもしれない」と。私は読書会を開催する前は年に1,2回友達と会う程度でそれ以外の人との交流はありませんでした。読書会だとたくさんの方と話す機会があります。人前で喋るという訓練もできます。また主催という立場だと場のセッティングや進行、参加者への対応など様々なことをやります。こういったことを今までやった経験がなかったので、これを続ければ昔の自分より成長ができると実感したのです。
こうして私が読書会をやる目的に「本が好きな友達がほしい!」「自己成長」という二本柱が出来上がったのです。

私が最も自己成長したなと思ったのは「読メ10周年記念オフ会」というイベントを開いたときでした。
これは2018年に読書メーターがサービス開始から10年を迎えるのでそれを記念するイベントをしよう!というものでした。
当初、最大でも参加者は30名くらいだろうと思っていたのですが、あまりにも反響が良く、結局最終的には51名も参加してくれました。
結果として大勢の参加者が集まってくれたのはとても嬉しかったのですが、開催までの過程では正直言って苦しかったです……。

それまで最大でも15人くらいの会しかやっていないく、読書会はカラオケ店でやって二次会は居酒屋でやるというものでした。
50名規模となるとカラオケ店でやるのは不可能。どこか会議室みたいのを借りたいといけない。でもそんな経験なんてない。居酒屋で二次会も多くの人と交流するのは無理。どこか貸し切りで借りてみる? そもそもこんな大人数を主催するなんて自分の能力を超えすぎている……。
多分参加してくれる方は「大人数の読書会楽しそう!」という気分でいてくれたかもしれませんが、私はその裏でプレッシャーが凄まじかったです。
最初に第一回目の会を開いたとき以上に、辛かったかもしれません。

でもこの時、私には第一回目の会をやったときと一つだけ違いがありました。
それは「仲間」がいたのです。
これまで読書会を何回か開いてきて、参加してくれた方たち。その仲間が手伝ってくれたのです。
「何か手伝わせてください」そう言ってくれる方がいたのです。本当に嬉しかった。
私は自分だけが頑張って会を開いてきたと勘違いしていました。皆が一緒に会を作ってきて今があったのだと気づいたのです。

今までやったことがない50名規模の会ともなるとなんでも一人でやるのは不可能です。そこで一部のメンバーに手伝ってもらうことにしました。
正直最初は「ちゃんとやってくれるかな?」という不安もありました。そもそも私自身がちゃんとやれるのかという不安もかなりありましたが。

そうして準備を進めていって2018年5月。
読メ10周年記念オフ会を開催。
一部は大きな会議室を借りての読書会。
二部は立食パーティー形式での交流会。
参加者の全員が100%満足できたとは思えません。何しろ大勢の方が参加してくれているので全員が楽しめることをやるのは私の実力では無理。
でも精一杯、自分の能力の範囲でやれることはやれたと思います。
手伝ってくれたメンバーも自分の想定を遥かに上回る結果を出してくれて本当にありがたかったです(この時のメンバーには今でもお世話になっていつも色々楽しめることを考えてくれています)。

自分の能力を超えるイベントを主催することになって、メンタル的にかなり落ち込んだ時期もありましたが、無事やり遂げ、この会のおかげかなりの自己成長を感じました。

私は読書会を通じて、自分自身を成長させていきたいと思っているので、様々な会をやっていきたいと思っています。今までも色々やってきました。
今後もまだまだ考えていることがあるのでそれらを実現させていきたいと思っています!(それらも今の私の能力を超えているのですが、皆を巻き込んでなんとかやりたいです!)

【読書会のビジョン】
2018年に読んだ本で樺沢紫苑『アウトプット大全』という本にものすごく影響を受けました。
樺沢先生の本はそれまで何冊か読んでいて、youtubeでの動画も見たりして私の知識・情報源としてとても参考にしていました。

樺沢先生はこの本で「ビジョンを掲げろ!」と仰っています。
ここでいうビジョンとは理想のイメージ、他者貢献などと定義されています。
私は読書会をやる目的として「本が好きな友達がほしい!」と「自己成長」がありますが、ビジョンと言われるとハッキリしたものがありません。

ビジョンについてあれこれ考えているとき「酒宴&読書会」というイベント開催することにしました。
これはレンタルスペースを借りて、読書家たちが集まってホームパーティーみたいに楽しむ!というものでした。料理が出来る人は料理をして、紅茶を入れるのが好きな人は紅茶を入れて、ゲームをやってくれる人はゲームをやって、読書会をやってくれる方は読書会をやって、何かを開催することはできないけどとにかく楽しみたいという人は全力で楽しむ、という個人個人が好きなことをやったり・能力を発揮できる場となりました。

私にとって読書会とは「本が主」の場ではありません。「人が主」の場という思いでやっています(「本が主」だというコンセプトでやっている主催者を批判している訳ではありません。考え方、コンセプトの違いです)。

酒宴&読書会を開催して色々な人が色々なことをやってこう思ったのです。
「読書家たちの交流の場を作りたい!」
これが私のビジョンとなりました。

私は先頭に立ってリーダーシップを発揮して皆を引っ張っていくタイプではありません(私をご存知の方はわかっていると思いますが笑)。
でも場を作ることはできる。「場は作るからあとは何かやりたいことがある人はやってくれ!」というコンセプトで今は読書会をやっています。
なので私の会では色々な方が色々なことをやってくれています。私はその中の一つの役割である場を作ることに徹しているだけです。


私が読書会を開催している目的とビジョンのまとめ
「本が好きな友達がほしい!」
→これはかなり達成でている。読書会を開催する以前では0人だった読書友達が現在は何十人もいる。

「自己成長」
これも以前と比べてかなり成長しているが、これからももっと成長していきたいので今まで以上に楽しい会を作っていきたい。

「読書家たちの交流の場を作りたい!」
→まだまだ発展途上。もっともっと皆の好きなこと・得意なことを発揮する場にしてもらいたいし、この記事を読んでくれているあなたにも参加してほしいです!

以上、とても長くなりましたがお読みくださってありがとうございました!

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