オクトパストラベラー2クリアしました

オクトパストラベラー2クリアしました。年度末で忙しいのもあってクリアするまで時間がかかってしまったけど非常に面白いゲームでした。
前半はゲーム全体の感想、後半はキャラ運用とかシナリオネタバレ感想雑に書いていきます

プレイ時間:65時間(裏ボス倒してないのでレベル上げ入れると+5時間くらいになりそう)
プレイ環境:PS5

良かった点

前作から変わらずのHD-2Dによる美しい背景とドット絵の融合による世界観の構築。今作は昼夜の演出もありキャラの配置やイベントの有無などマップが実質2倍になったので新たな世界を旅する、探索の楽しみが増しているしワンボタンで昼夜が入れ替わるの非常に快適。この手の時間移動って大体コマンド選択か宿屋じゃん?時間経過によって解決するイベント、手に入るアイテムもあるためワンボタンが罠に場合もあるのは面白いな~って思いました。勿論演出も強化。掛け合いがかなり増えておりブレイク後に仲間を褒めたり回復、強化でお礼を言ったりパーティ皆で戦ってる感が増しています。また、ボス戦で敵が動く技が増えたり、ブーストでのオーラ演出、フルブースト時のカメラアングル変更攻撃などゲームとして気持ちよくなる演出が増え、なおかつ見やすい(演出がうるさくない)のが素晴らしいです。

BGMも相変わらず素晴らしい。前作の曲が良すぎたのでハードルが高くなってましたが今作も非常にクオリティが高く、昼夜によってBGMが変わったり切り替えボタンでシームレスに違和感なく繋ぐ技術凄すぎるな?と思いました。今回もフィールドを進むごとに雑魚戦のBGMが変わるのはわくわくしたし、各キャラのテーマソングは印象に残るしボス戦への導入は最高のイントロから入り最高のボス曲で盛り上がるので最高のゲームです。

戦闘システムも前作で完成している弱点を突きブレイク、一気にたたみかけるシステムがブラッシュアップされており底力システムによる味変要素や、前作では各職1人しか就くことが出来なかったのが条件次第で複数人数就くことができるようになったのは戦略が広まって面白かったです。商人×4による獣人攻撃は金が残ってる限りゲームが終わります。

そして肝心のシナリオ、主人公8人の旅は変わらず個人のシナリオではあったけど2人で問題を解決するクロスストーリー、そして個人シナリオ、クロスストーリーをクリアすると解放されるエクストラシナリオが追加されていたのはRPGとしてしっかりと「旅の終わり」を作ってくれたので前作の尻すぼみ感は減っていると思います

残念だった点

シナリオは強化されたとはいえ前作の方式なので合う人、合わない人ははっきりと別れそう。前作駄目な人は今作も駄目だと思います。
パーティーチャットがヒント無しなため攻略を見ないと何処で何が発生するか分からない。
戦闘システムそのものは変化していないので飽きる人は飽きそう。
酒場でしか行えないパーティ編成。最後の最後でどこでも変更できるようになるけど他の部分が快適な分気になってしまった。





ネタバレ込みキャラクター・シナリオ雑感

パルテティオ

剣士→発明家、魔導士

君を主人公に選んで良かった。全体的に暗い話が多めなゲームなので善性の塊のような男が夢を語って真っ直ぐに進む姿に元気づけられるし周りも信じて助けてくれるよね。ちゃんと800億リーフを貰って蒸気機関の権利を買い付けるシーンは固有システムを上手く使ってるし戦いが終わった後に1リーフ(銀コイン)でロックを雇う演出はあまりにも粋だな~~~~って嬉しくなっちゃった。町人の銀コインソローネで盗んでごめんね
異世界の産業革命を起こしてみんなが幸せになる未来、希望が見えるし旅が終わって皆とお別れしちゃったけどパルテティオが作った線路と蒸気機関車でいつでも会いに行けるし繋がってるんだなあって。
オリちゃんどうなったの?って思ってたらエンディングで一番後ろにいたので少しでも希望を持てたんだな、パルテティオが光を見せてくれたんだなって。幸せにしてくれ…

戦闘要員としては商人というジョブが強すぎた。絶対に腐らないBPパサー、前作より消費倍になったけど関係ありませんでしたね…。傭兵呼びはデバフのならずもの、ブレイク&火力の獣人、超火力の古兵でなにもかも破壊するのが強い。更に固有コマンドのスケジュール調整で金が必要になるけど相手のターン奪い取れるのは終わってる。サブジョブが解禁されてからは中盤まで剣士でのサブ火力、終盤は発明家で補助or魔導士での拡散全体化でゲームを壊しました

ヒカリ

狩人→ウェポンマスター

パーティ火力担当兼超調べるの弱点狩り王子。ク国を取り戻すためかつての仲間を探して右往左往しながら血の呪いと戦っていく王道シナリオだった。前作と似たシチュエーションで突っ込まれたのか武道大会は試合を活かしたシステムになってたり大事な所で試合というシステムを使うのは面白い試みだと思った。まあ全部無法カウンターで破壊したんですが。あと買収はチュートリアル以外で使った記憶がほぼない。全員2コマンド考えるのは難しい影響出たのかな…。
お父さんの闇の血(後で気づいたけどジゴ=クで地獄なのは狙ってるんだろうなあ)とお母さんの光の血で結構本筋と絡んでいたりカザンが全体の黒幕だったりと主人公的ポジションなのかな?ラスボス戦の啖呵は全員変わるので周回したい気持ちもある。

戦闘に関してはブランドを覚える前から陰の力での火力、飛燕華→補助でBP回復→ブランドの瞬間火力によるボスキラーとして非常に重宝しました。なんとなくステ補助の狩人、ポンマスにしていたけど本人の性能高かったし盗賊、薬師辺りでの足りないステを補助する育成でも面白そう

アグネア

薬師

アグ姉美しいべ…。オクトパストラベラー2二大光のストーリー女性部門。何も知らない田舎娘が純粋さと親譲りの才能、そして何より血の滲むような努力で皆を魅了していくストーリー(ガバも多めだけどそれはそれでよし!!!)。ドルシネアも本人そのものは努力の結晶だし喋り方の威厳があるのに妙に愛嬌があるところとかドルシネアランド建設とかいうアホみたいな名前で憎めないボス戦になったのはいいよね。なんであんなに強いんだろうね…踊りって凄い。話の本筋とは一切関わらないけど黒幕側が明日、未来を望まない事に対しての踊りでみんなの夢、楽しさ、明日を生きる活力みたいな対比のシナリオとして全部終わった後に振り替えると良かったなあって思います。アグネアと会った人皆笑顔になってるんだもん。
クロスストーリーはヒカリくん♡とデートじゃねーか!!!!!なんだ後半のアレ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

戦闘面は底力の全体化を活かして薬師の全体健全化!!!対戦ありがとうございました!!!が強すぎたね…スタッフも分かってたのか後半は割と健全化で防げないデバフやバフ消しで対抗してきたけど刺さる敵はこれだけでゲーム終了になるレベルで凄い。誘惑のシナジー効果は理解すれば強いんだろうけど誰が強いのかを探す手間や殴り、特技を優先しがちなので腐ってました。おねだりは神コマンド。新しい街についたらとりあえず夜にして全部貰うよね。

オズバルド

神官or魔導士

冤罪から始まって決意の脱獄…と思ったら何雪に埋まって死にそうになってるんだよ!と笑ってしまった。妻も娘も殺されて絶望の中復讐のために突き進む姿がお辛い…妻の因子と戦わされておつらぁい…娘が生きてた!でも洗脳されてるが生きてる!取り返すぞ!で暗い話が段々明るさ、希望が見えてくるのがよかっ…いや最後の子安の演技がヤバすぎて印象の大半が塗りつぶされてるぞ…絶対ディレクションでDIOって言われたでしょこれ。子安のハイテンション演技と対比して静かに熱く燃えている中田譲治さんの演技が映えるラストバトルに燃えた。究極魔法がただ娘を想って出たってのもいいよね。普段は物静かだけどパーティチャットでは食い意地が張った所を見せたり酒で壊れちゃったり年長者として真面目な面を見せたりとかなり印象が大きく変わるキャラでした。エピローグ見る限り娘の記憶も戻った?みたいなのでお幸せに…

戦力としては前作のサイラスがやりすぎた影響か色々ナーフされてて使い辛くなってた気がする。序~中盤は燃費が悪すぎてなあ。神官でのエルフリックによる補助、魔導士になってからは火力とサポートでサブ火力担当みたいになってました。固有コマンドの強奪は基本使わないけど一部強装備を持っているキャラが他コマンドでは敷居高いのでなんでこんなに弱いの?って場面で活きる事が多くてちゃんと考えられてるなと。


ソローネ

踊り子→剣士

1~3章と4章の空気違い過ぎない?毒薬のシナリオが妙にレベル低いと思ったら一切戦闘が無かったりレベル的にマザー→ファーザーの順で戦う人が大半なのを狙っただろうシナリオ構成とか導線が面白いなってなった。ファーザーは元々人殺しの不適合者なんだろうけどあれだけ辛い事があってもちゃんとソローネの事は本当の娘だと思って接していただろうって思ってしまって辛い。だからこそ戦闘の時の狂った演技が素晴らしい。今回フルボイスになって良かった1,2を争うシーンだと個人的に思う。ロストシードにたどり着いてのホラー演出からの真実公表、クロードとの戦闘、これまで失うものも多かったけど本当の自由を手に入れることができて良かったね…
クロードは他の黒幕より一つ格が上の印象があるしたまたま黒蛇だったけどやろうと思えばこの世界好きにできたよなって目的が目的で助かった…
シナリオは辛い場面ばかりだけどパーティチャットや踊り子のおはだけの台詞、掃除屋でーすみたいなお茶目でノリのいいお姉さんでもあってどんどん好きになっちゃうよね。明日を盗んでくるは流石に惚れちゃうでしょ。

戦闘は中盤までは補助役に徹してたけどエベルを覚えてからはパーティ内でも屈指の火力担当として全てを破壊してもらいました。全体99999は壊れ。地味に不意打ちでの雑火力も出るし足の速さと底力を活かしたパーティ立て直しにも優れていてSPが少ない以外は非常に使いやすいキャラ。今作も盗むは強装備の確保に重宝したし闇討ちは試合めんどい時の便利コマンドとして重宝しました。


テメノス

学者→祈禱師

協会に蔓延る闇を石田彰みたいな顔から石田彰の声がする異端審問官新人ながらも真っ直ぐ真面目な騎士クリック君とのタッグで解決…とはなりませんでした…。どうして殺したの…。正直単独行動始めた時点で嫌な予感しかしてなかったけど案の定亡くなって悲しい。テメノスの周りの大切な人皆死んでないか…?こいつ失ってばかりじゃないか…?その後のシナリオでオルトのイベントなのほぼ接点ないし他人行儀なのがアレだったけどエピローグを見る限りこの二人も結構いいタッグになれたみたいで安心した。前作と比べると聖火の威光が広まってないのは文明が進んで神様がだんだん必要じゃなくなって来たって事なのかなって思ったり。ミントさんは探った時点で不穏、テメノス4章ラストで不穏、CV上田麗奈(推定)で不穏のトリプル不穏で最終的に殺しちゃったのも悲しい。テメノスの事はあっちも本当に気に入ってはいただろうしこのゲームその手の悲劇が多すぎる…

戦闘面では完全補助役でブレイク要因になりながらエルフリックbotと化していました。あんまり語る事がない。魔力を強化した状態でのマダンテがとんでもないことになるらしい。固有コマンドの導くは暇な時に補助キャラをだしたり暴くはそもそもブレイクがめんど…いやこれ底力使えばいいじゃんと気付いたのは終盤も終盤で腐らせてました。今考えたらウェポンマスターもアリだな…


オーシュット

剣士

どこまでも純粋な獣人。平野綾の声久しぶりに聞いたけど無垢な印象と非常にマッチしてて良かったです。人間の負の欲望と本能、善性で活きてる獣人の対比が印象的…ってこれも理由がちゃんとあるのかと終盤ネタばらししてくる展開は痺れた。思考は自分たちとも若干違うけど誇りで腹が膨れるのかよ(意訳)のシーンは凄く良かった。選んだ相棒によってラスボスが変わる面白い展開、最後の夜に元凶を匂わせる謎の敵の大量発生…そして暗躍する黒の狩人とついに相対…しないのかい!!!!!!一発殴らせろ!!!!!!

戦闘面は前作不遇だったけしかけるが嘘のように使い勝手がよくなりローコストでの多段攻撃、いらなくなったら店売り上位互換のアイテム作成と隙が無くねんちゃく矢などの絡め手も充実。奥義が割を食ったのは仕方ないね。基本は剣士でのブランドで火力を出し底力があればそちらで火力を出す。
終盤以降はみんなでけしかけるで1ターンブレイク要因として異常な強さを発揮するゲームバランス崩壊要因として大活躍でした。


キャスティ

商人

おふくろ。好きです。真っ直ぐに人助けをする姿に周りも怪訝な目で見てたはずなのに影響されて少しだけいい世界に変わっていくのいいよね…エイル薬師団の面々も覚悟が決まりすぎてて高潔な精神を感じたしわざわざキャスティを知ってる人と会話してるのにパーティチャットが発生しない理由とか記憶を取り戻す時のノイズ描写とか演出面も面白かったなあ。トルーソーが狂ってしまった直接的な理由にクロードが関わっていたりやっぱりあいつボスの中でも格が違うんだよなあとかトルーソーも病んでるけどトリアージした結果殺すことにしたのかなとか(ギュ)。しかし謎の薬師が王国に易々と潜入して雨を降らせてるのはなんでやろうなあ…オリちゃんはどう思う?
本筋では辛い事だらけだらけだったけどクロスストーリーやパーティチャットでは可愛らしい一面も多くてズルいな…この人…

戦闘面では地味に高いフィジカルによる体力、火力で安定した戦いができるし何より調合は無法の極み。序~中盤は底力を活かしたリソース無限の供給、後半は金の力で一生強化でゲームを破壊するのがヤバすぎた。底力は終盤になると逆に弱く感じるのがインフレを感じる。
職業は商人にして暇な時にデバフしたりBPパサーしたり獣人で壊したりで隙がない。荒療治が相当火力出るらしくて今度試してみます。


総評

前作はたくさんの魅力がありつつもストーリーの薄さなど残念な点も多かった。今作はストーリーを筆頭にしっかりとバージョンアップ、正統進化した続編でした。前作以上に主人公8人の旅に繋がりを感じ最後の戦いに向かうのはRPGとしての醍醐味を感じラストバトルの8人参戦から別れ、エピローグもちゃんと書いてくれて非常に満足しています。まさか泣くとは思わなった。ガルデラはまだ倒せてないのでレベル上げして頑張ります。


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