ジョンホン身辺雑記_46
どうも、こんばんは。ジョンです。
先週の水曜日、07/24に難病ALSで札医大病院に入院していた母が、新札幌パウロ病院へ転院した。
母は「要支援1」→「要介護5」になった。
二度に渡る手術を終えたため、急性期病院である札医大病院から慢性期病院へ転院しないとならないシステム。
兄が自分の家の近くの病院を母の転院先に希望し、兄の家の近所の新札幌パウロ病院へ移る運びとなった。
転院当日、俺も兄と一緒に母の転院手続き等を行なった。
新札幌パウロ病院は大きく綺麗ではあったが、母が入院する病棟にはもう末期の人工呼吸器をつけた寝たきりの患者しか居なかった。
担当医師と7病棟師長 兼 看護副部長から兄と俺はICを受けた。
札医大でも言われた、母はもってあと二年云々……である。
「今まで観てきたALS患者で回復した方は居られますか?」
「居りません」
医師は正直にそう答えた。
「母は回復して社会に復帰するために命懸けで胃ろう手術をしました。慢性期病院ではまともにリハビリもしてくれないと聞いたのが懸念です。どうか、毎日リハビリをしてくれませんか?」
「お母様の場合ですと、毎日リハビリを受けることは可能です。わかりました」
また、俺が札幌へ戻って母を介護する形で一緒に暮らすつもりだと言うと、現実的に次男さん一人だけでお母様の介護をするのは無理だと言われた。
24時間付きっきりでなくてはならず、訓練を受けた介護士でも精神・肉体を大きく削られるとのこと。
24時間ずっと一緒に何年も母と居るのは不可能だ。
俺も介護を甘く見ていた。
新札幌パウロ病院に転院して二日後、母からSOSのLINEが届いた。
「この病院に来たの間違い。
毎日リハビリをやってもらうと約束したのに全然してくれない。
風呂も一週間に一度しか入れてくれないと言われ、一度もまだ洗ってくれない。
(母の入院先は)障害者病棟で、(同フロアの入院患者は末期の人工呼吸器をつけた寝たきり患者ばかりで)夜はうめき声がいっぱい聞こえてきて眠れない。
変な時間に栄養を入れられる。
看護師の母への接し方も札医大と比べ酷い」等々。
つい先程、札幌の医療従事者の知り合いから連絡がきた。
「パウロ病院はヤバいよ。
地元の医療関係者なら誰でも知ってる(原文ママ)」
あそこに居たら、死を早めるだけだ。
新しい母の転院先を探します。
母は俺に「あなたはあなたのことをやりなさい」と言う。
「自分のために息子に迷惑をかけたくない」と。
人様に迷惑さえかけなければ、何しても良い……的な美談をよく聞く。
俺は声高々に言いたい。この世に、(家族を含める)他者に迷惑かけずに生きている奴なんて存在するのか?
俺がどれだけ母親に迷惑をかけてきて、どれだけ無償の愛情をもらってきたか。
正直、兄には母を任せられない。
俺が東京にいる一カ月弱の間、一度も札医大に見舞いにも行っておらず、相変わらず祖父のレガシーを食い潰して旅行している奴なんか信じられねえよ。
ちょっと酒も入り、言葉が荒くなりました。
何度も言うよ。「お金」の本質を見間違えると人は狂う。親族でさえ殺し合う。醜いよ、人間は。でも、そんな醜い人間を受け入れ、肯定していくのが映画を初めとする創作物なのかもしれない。
うす。
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