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【ソーシャルワークのFileMakerカスタムアプリ入門2】旅の案内図


はじめに

こんにちは。
クライエントにもっと寄り添うソーシャルワーク実践を増やしたい増井です。

前回の記事では、FileMakerに触れていく前に、頭の隅に置いてほしい考え方について触れました。簡単に言うと、「私たちの目的は実践にあって、FileMakerは手段に過ぎない」ということでした。


今回の記事は、ガイドマップのような形でこの講座の全体像を説明したいと思います。どのよう方を対象とするのか、対象の方たちをどこに案内しようとしているのか、どのように説明を展開していくのかについて触れます。

どこに行くのか、確認しよう

どのような人が対象か

この入門では、以下の方たちを対象にしています。

  • ソーシャルワーカーさん

  • FileMakerを触ったことがない方

  • FileMakerを触ったことはあるけれど、自分でカスタムAppを作成したことがない方

つまり、ソーシャルワーカーでFileMakerの初心者さんです。既にカスタムアプリを自作したことがある方や、一つでもプログラミング言語ができる方は、他により適したものがありますので、そちらをご利用いただけると良いかと思います。ここは初心者さん大歓迎なので、初心者の方は安心してくださいね。

何事も、はじめの一歩から

どこに案内しようとしているのか

ゴールとしては、次のようなところをイメージしています。

①簡単なカスタムアプリを自作し、業務に役立てられる。
②他の人が作成したFileMakerシステムを現場で使いやすくするために、簡単な改修なら自分で行うことができる。

まだここでは、「そうなんだ」程度に漠然と捉えていただいて全く問題ありません。できるかな?と思われる方、大丈夫です。できます。

①では、簡単なケース記録を自作できるようになっていただきます。機能的にもうちょっと欲張りたい方には、追加のコンテンツも用意します。

②は、実は①を深めていくことで身についていくスキルです。一歩一歩、段階を追って進めるように案内していきますので、安心してお付き合いください。

どのように進めるか

FileMakerは個人が使用する家計簿のような簡単なものから、チームで使うさまざまな業務システムを作成できる機能と拡張性を持っています。

FileMakerは多機能ですが、そのすべてを覚えないとシステムを作成できないかというと、そんな事は全くありません。ある程度限定した機能を組み合わせるだけでも、ソーシャルワーク記録システムとして十分に実用的なものを作ることができます。

一般的な教本を使う方法では、どんなことができるかの紹介、基本的な機能の説明、複雑な機能の説明というふうに全体を網羅的に解説していて、これを読みながら学んでいきます。これにチャレンジするには、それなりに力が必要です。本がぶ厚かったりすると、尚更です。FileMakerの教本は各社から様々なものが出ていますが、Claris社から出されているもので基礎編が432ページ、実践編が692ページもあります。ページ数だけで腰が引けてしまう方もいるのではないかと思うほどです。

なのでこの入門では、全体を網羅的に解説していく方法は採りません。まず、基本を習得できる小さなソーシャルワーク記録システムを、一緒に作ります。そこで、カスタムアプリを作成するのに最低限必要な知識に絞り込んで習得していただき、基礎固めをします。そうして基礎の土台をしっかり固められたら、新たな機能の追加にチャレンジするのが良いと思います。分厚いテキストは、こちらのステップ・バイ・ステップガイドで学んでいる最中はリファレンス的に使うと、より理解が深まって良いのではないかと思います。FileMakerは触っていくといろんな機能に目が行きますが、まず一つの完成品を作る。これが、最も早く達成感を味わうことができるし、効率的な習得方法だと思っています。

3回目の記事では、実際に作成するシステムのイメージをしっかり掴んでいただきます。これから取り組む事は、このゴールに繋がるという事を覚えていただきたいと思います。

そして、歩幅の短い跳び石を一つずつ踏んでいけば完成👍、というふうにしたいと思います。

「3人のレンガ職人」という例え話(※)をご存知ですか?「目標をしっかりと認識するなら、結果は大きく変わる」というものです。そんなふうに進んで行けたらと思います。


さあ、出発しましょう!


<余談>

※「3人のレンガ職人」はイソップの寓話として紹介されていますが実際はそうではないようです。しかし、例話のエッセンスはとても頷けるものです。

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