JOG(497) 冷戦、信長 対 キリシタン(上) ~ 信長の危機感
信者を増やし、キリシタン大名を操る宣教師たちの動きに
信長は危機感を抱いた。
■1.「盗賊にして何かを得んと欲するか」■
天正8(1580)年、信長は安土城において、いつものように多
数の家臣たちを同席させて、宣教師オルガンチーノとその弟子
ロレンソ(琵琶法師から宣教師の弟子になった盲目の日本人)
と3時間にわたって宗教論議を楽しんだ。
その後、信長は二人を別室に招いた。そこには、以前、宣教
師から献上された地球儀があった。信長はオルガンチーノに乞
うて、ヨーロッ