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バテレンの侵略から日本を守った信長・秀吉・家康の戦い

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大航海時代、ポルトガルとスペインは、キリシタンを尖兵として、世界侵略を進めていました。中南米、フィリピン、マカオなどがその例です。その危険性に気づいた三英傑が日本を守りました。
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#スペイン・ポルトガル

JOG(982) ヨーロッパとの出会い

 キリスト教宣教師を尖兵として世界を植民地化しようとする西洋諸国に、日本はいかに対峙したか。 ■1.「ポルトガルとスペインの世界分割」  16世紀にイスラム文化の影響によって天文学や地理学が発達し、羅針盤や帆船の技術が進むと、大西洋に面したスペインとポルトガルが競って海外に乗り出した。その様子を育鵬社版の中学歴史教科書は次のように記述する。 __________ ポルトガルとスペインの世界分割 ポルトガルとスペインは,軍隊や商人,宣教師をアジアの諸地域と南北アメリカ大陸

JOG(154) キリシタン宣教師の野望

 キリシタン宣教師達は、日本やシナをスペインの植民地とすることを、神への奉仕と考えた。 ■1.「立ち帰った」キリシタンたち■  寛永14(1637)年10月、島原有馬村の二人の百姓が、天草へ行き、そこで「天の使」として布教を始めた益田四郎という16歳の少年(天草四郎)に帰依して、キリシタンが礼拝する絵像を持ち帰り、村人を集めて布教を始めた。  四郎は習わぬのに文字を読み、キリシタンの講釈を行い、また海上を歩いて見せたという。そして、次のような檄文が流布されていた。 _

JOG(3) 悲しいメキシコ人

 日本がスペイン領になっていたら ■1.メキシコ人とアメリカ人の反目■  テキサスからカリフォルニアにかけて、アメリカとメキシコとの国境沿いに、マキラドーラと呼ばれる保税地域が点在している。アメリカ側から部品を無税で持ち込んで、メキシコの安い労働力で組み立てし、またアメリカ国内に出荷するという形で、多くの企業が集まっている。  テキサス州のエルパソもその一つで、メキシコ側のファーレス市とリオ・グランデという川一つ挟んで、隣接している。エルパソから、ファーレスに入ると、道