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PLR vol.3 よかったな〜ってかんじのつぶやき

※オタクの感想文です。妄想が入っている可能性が多分にあります。Twitterの感想と被るところもあり。
※自分で描いた下手な絵があります。

1景 早乙女らぶさん
    スーツ姿に仮面、ダンスもカッコよく、ビジュアル最強!初めてストリップを見る人の先入観を一旦机ごとひっくり返す最高の導入。バックダンサー陣のアドリブソロパートもストリップというステージのガチさを印象づけつつ、オチを付けたりらぶさんが再登場時に乗っかったり、本当に飽きさせないステージでした。
    らぶさんはずっと目の奥がメラメラ燃えていて、手拍子煽りや立ち上がりであのアツい目線で煽りまくられ、観客も、盛り上がるしかないじゃん!と本当にロックライブ会場みたいなテンションに。1回目のポーズも前奏に乗せてゆっくり脚を上げていくのが、舞台の奈落から迫り上がる形でバンドメンバーがゆっくり登場してきた時のような高揚感がありました。間違えて武道館ライブに来たのかと。
    らぶさんといえば、私はあの腕のラインやポーズを切った時のあの独特な身体のひねりが好きで、それが唸り捻るようなロック調の曲にメチャクチャ合うと思っています。今回のM4がまさにらぶさんの真骨頂よ!と思う見事な立ち上がりでした。

可愛い顔しちゃってさ
リボンのバシッと感もいいのよ

2景 豊田愛菜さん
    扇子使いが印象的な2景。めちゃくちゃ観たのにどの技も何一つ、どうやってるのか分かりませんでした。投げて一回転キャッチとか一番訳がわからないのですが、見る度どんどん精度を上げていった愛菜さんの本気度のうかがえる舞でした。
    ストリップの演目に起承転結があるとしたら、私はベッドが「転」だと思っていて、あの花魁が脚を大きく高く開いた時から立ち止まっていた物語が前に進み、愛する人との距離がぐっと縮まった、というふうに解釈していました。ベッド以降の動きは終始映画みたいなスローモーションで、実時間にしたら数秒間で起こった心の動きを、一瞬ごと丁寧に織ってゆくように描いているように見えました。あのロックバンドの、大きな愛で包み込むようなアツい歌声と歌詞を全身に浴びて、やっと想い通じたような眩しい笑顔でポージングをする姿は世界一美しかったです。。
    これは誰目線の景なんだろうとかストーリーは何なのだろうとか考えていましたが、余計なものを全部取っ払い、ロック曲と女ひとりだけで表現する花魁の人生 という形にROCK魂をビシビシ感じました。やはり浅草のソロ景はソロでやる意味がある、と改めて思う景でした。

あのデカくて重そうな鬘を被っているという特大ハンディのことを完全に忘れてしまう。

3景 ALLIYさん
    言わずもがなスーパースター景。本当に初共演か疑うような息ぴったりのトンチキビジュアル三人組がどんどん愛おしくなる。お着替え中の2人の盛り上げ方も、いつのまにか始まったお客さんとのサングラス交換も、毎回ワクワクする瞬間だらけ。
    ベッド曲は、簡単に言うと、みんなに職を賞賛されるけど本当は宇宙が寂しい宇宙飛行士の歌。スーパースターであり孤独なエル○ンの姿と重ねられる曲です。一方、ALLIYさんは寂しげな表情を見せるけど、打ち上げられる(盆が上がる)前にはニコッと笑って決意したよう。たった一人で宇宙に出たら大きく大きくポーズを切る表情が、宇宙に出る大きな意義を見つけたみたいに見えました。立ち上がりでは移動盆で一人一人と目を合わせ、胸をとんと叩いてから最後のポーズ。みんなの愛も(🐤も)連れて行って、これからも一緒に宇宙で輝くよと言ってくれているみたいでした。これがALLIYさんの表現するスーパースターなのだと、最後までじんとくる景でした。

この世のサングラスは全部あんたのものよ
楽日限定出演の🐤も、誇らしげでした

4景 沙羅さん
    『死神』というテーマ以外なにも語られなかった4景は、人によっていろんな見方ができ、スーパーロングという期間の中で時間をかけて研ぎ澄まされていったようにも、見え方が変化していったようにも思います。セトリに書かれていない最初の歌をM0として、M2→M3→M4→M0→M1の時系列ではと初めは思ったりしつつ、最後はなんやかんやで順番通りに考えるのが私個人的に一番しっくりきました。
    沙羅さんの好きなところで沙羅さん特有だなあと思うのが、ふっと口を開く瞬間があることです。意外と、喜怒哀楽の表現以外で口を開くことって少ないと思うんです。沙羅さんからは喜怒哀楽には分類されない、安堵感とか呼吸をしている感覚とかを感じられて、しかも振り付け的な固定でなくふとした瞬間に出るのが、あぁこれが生のステージだと痛感させられる所ですよね。
    特に好きなシーンは立ち上がった後こちらに手を差し伸べるところ。この時の表情も優しく笑っていたり、冷たい表情に見えたり、その時々によってほんの少し違うのが良かったです。宗教的な知識の浅い私は、死神って鎌持った怖いヤツと思っていましたが、たぶん身近な感覚に置き換えると「仏様が迎えに来てくれる」みたいな有難い一面もあるのかもと思いました。時には後光がさした救いの存在にも見えるし、まだ死にたくないのに連れていかれる恐ろしい存在にも見え、その時には背後の赤い照明が怖く思えたり。。とにかく想像力掻き立てられる素晴らしい4景でした。

TLのスト友さんが後光カチューシャ(?)を特定してくださっていたおかげで描けました。こっそり感謝。
ブオン好きだよ

5景 春日えなさん ㊗️初乗り
    リクエスト公演で映像だけ紹介されていた『浅草暴走族』。観れて嬉しかったし、映像だけでは分からなかったこの景の良さが、リクエストが多かった所以がvol.1〜3まで沢山詰まっていました。
    春日さんについて特筆すべきはベッドの自由さ。暴走族のみんなとお別れして、某アキバ系アイドルになってヤンキーソング歌うって...そんな展開ある?!これまで、テーマに対して1stから3rdそれぞれのお姉さんの解釈と表現を観るのが面白いと思ってたら、景タイトル変わるレベルの演出を出されてその発想の自由さに脱帽。ベッドショーものびのび元気に、何にもとらわれないパワーを感じてこちらもにっこり( ◜◡◝ ) 髪型はエクステかと思いきやコロコロ変わったり、最後の方はファンサが飛んできたり、ココアシガレット持ってきたり、その読めなさが楽しめました。
    個人的に印象的だった楽日最終回、本当に寂しそうな総長の表情とベッドからの今を本気で楽しみたい元気なお顔が、今までで一番いい表情でした。楽日挨拶の言葉も熱く、これからもっともっと素敵な踊り子さんになられるのだろうなぁと勝手ながらに思いました。

ハルヒポーズ、好き
機材トラブル回。総長、なんでココアシガレット持ってきたの?

6景 武藤つぐみさん
    はちゃめちゃに見えて下手なお芝居劇にはしない前半、後半も自由な時間が多く、景自体に演者の高い技量が求められたように感じた6景。武藤さんの出演が決まった時からこれは大変なことになる、と(おそらく誰もが)思っていたのが軽々と予想を超えてくる。ちょっとした振り付けの隙にも何か仕込んでくる武藤さんにこの自由度の高さは相性が良すぎましたね。
    前半のスタイリッシュさは勿論のこと、あの短い尺でのボタン掛け違え+メガネずらしは芸術レベルのコミカルさ。ベッドでは女子がドキッとするような仕草を随所に仕込み(それもわざとらしくなく、さりげなく)観客をメロメロにしつつも、本当に何しているのかわからない謎行動をイケメン風にやってみせるなど、なんやかんやで私はずっと肩を震わせながら観ていました。
    武藤さんの本当に好きなところは、「たまたま」から生まれるアドリブです。たまたま最後にペンが服から落ちてそれをレイバックで取って見せたり、ベッドで落ちたペンをうまく掴めなかった時に「メガネ探してる人風」にアワアワ探してキメ顔したり(伝わらなさそう)。なんで咄嗟にこんなことができて、面白くかつショーとして成り立たせることができるの!?ということに遭遇するたび、これこそが生のショーだと思うし、今日観に来てよかったなあと心から思わされます。おそらく日々の研究努力と地の面白さ・発想力の掛け合わせで成せる技なのだろうと推察します。武藤さんへの畏怖の念をあらためた6景でした。

パンツの柄迷ったけどこのご機嫌なやつが好き
沙羅チャンまじでこの眉毛になる時あるかわいいね

7景 五十嵐清華さん ㊗️デビュー
    初日1回目から「デビューなのにこんなにできるの!?」とびっくりさせられた本景。本当に沢山教わって沢山練習して来られたのが伝わってきて、とても嬉しかったのがまだ記憶に新しいです。しかし見る見るうちに「デビューなのに」「〇〇なのに」なんて言葉抜きで、本当にいいステージを作り上げて来られたことに感服します。
    特に表情が素敵で、愛しい人を見つめる優しい表情、切ない表情と、歌詞に想いよせるように心を込めて丁寧に丁寧に表現され、研ぎ澄まされていっていました。ご本人が発信されていた心境の変化がステージに如実に表れていたようで、本当にステージにはその心が反映されること、ストリップは心まで裸になるのだと改めて教わりました。五十嵐さんの真摯な心が映ったベッドショーは本当に眩しくて、もう早くもミラーボールの似合う踊り子さんになっておられまいかと。。
    春日さん同様、これからもーーっと素敵な踊り子さんになられるのだろうなぁ(ご本人の「次回」の言葉を信じて)とじんわり心温まりながら観劇した景でした。

可愛すぎて、、実娘、、(狂気オタク)
いい表情してたのよ

    公演全体的に、景のイメージはありつつも、観客と目を合わせてお互いがコミュニケーションし合う、インタラクティブなショーをされる方が多かった印象。DOYOUBIやバンダナ振りなどのパートと非常に相性が良く、まるでロックフェスに来たような感覚がありました。
    素晴らしいステージを21日間魅せてくださった皆様に心から感謝を。

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