記事一覧
LL.M.出願校の選定(2023年改訂版)〜ロースクール2校を修了して〜
はじめに:2校卒業して分かった出願基準 私は、2022年にカリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)のLL.M.を修了、翌年2023年に同大学アーバイン校(UCI)を修了しました。この留学開始前の段階で、以下の記事を書いています。
自分自身、どのように出願校を選んで良いか分からない中、手探りで書いた内容です。2校のロースクールを卒業した今、改めてこの内容をアップデートしたいと思います。たいぶ
バッファローの歩き方
はじめに:バッファローはただの受験地にあらず
別途記事にしましたとおり、ニューヨーク州バッファローで3回、同州の司法試験を受けました。毎回数日前には現地入りしたは良いものの、過酷なプレッシャーから逃避するように、また試験後は開放感とともに、随分とこの街を歩いたものです。自分で言うのもなんですが、これほどバッファローの土地勘を得た日本人弁護士はなかなかいないのではないかと思います。控えめに言って、
NY Bar不合格体験記と合格体験記〜進捗管理AI活用のススメ〜
はじめに
先日の合格発表で、2023年7月のNY Barを突破していたことが分かりました。実は私、これが3回目の受験でした。ネット上には大変優秀な方々が書かれた華麗なる一発合格体験記が多数ありますが、残念ながら不合格体験記はあまり見られないようです。よくあるビジネスの成功体験記に言われることですが、成功には数多くの方法ある一方で、失敗のパターンは大抵決まっているそうです。ここでは、何故私が2回も
細かすぎる英文契約解説(第2回)〜ワンセンテンス・ワンミーニング〜
はじめに今回は、やや抽象的ながら、契約条項作成の一般論に視野を広げてみたいと思います。そもそも契約契約の一つの目的は、当事者の合意の明確化です。そうであるとすれば、出来上がった各条項に複数の解釈が成り立ってしまうことは厳に避けなければなりません。
私のような純ジャパが漫然と長めの条項を英文で書くと、しばしば曖昧な文章になってしまいがちで、実務でも相手方や上司にこの点を指摘されることがありました。
UCLA留学記②サマースクール(オンライン留学のメリット/デメリット)
LLMプログラムの中には、その開始前にサマースクールを用意している学校もあります。サマースクールに参加する目的はそれぞれだとは思いますが、①授業に耐えうる英語力と基礎的な英米法知識のインプット、それから②参加メンバーとの人脈形成が挙げられるのではないかと思います。
私の場合、そもそもサマースクール参加がUCLA入学の要件でしたので主たる目的はどちらでもないのですが、せっかく時間とお金をかけて参加