なぜWordPressでポートフォリオを作ったほうがいいのか

WordPressのインストール方法とか、スクショ画像を交えながら説明するのがいいっていうのはわかってるんだけど、めんどくさい 笑。早くその情報が知りたいって人もいるだろうけど、今回はWordPressを導入するメリット・デメリットを解説しようと思います。

【メリット】

1.WordPress入稿が増えている

MATCHBOX、Dribbble、Behanceなどポートフォリオを作成できるウェブサービスは沢山あります。それは、それで利用したら良いと思います。ただ、WordPressでポートフォリオサイトを作ったほうがいい理由がいくつかあります。

特にライターさん、編集者さんにとって最も重要なポイントがこれ。

「WordPress入稿」の案件が増えているということ。

入稿のツールは、ここ数年で大きく変わっています。以前は、Wordによる入稿がほとんどでしたが、近年はGoogleドキュメントを使った入稿のほうが増えているように感じます。

それと並行して増えているのがWordPressによる入稿。クライアント側が運営しているメディアサイトのWordPressで、寄稿者や編集者などの権限を与えてもらい、WordPressの投稿・固定ページ編集画面に直接入稿するというものです。

こうした案件では<h1></h1>といったタグ付け(マークアップ)も、ライター側のタスクとして課されることが多いです。WordPress以外のCMS入稿の案件もありますが、WordPressの操作に慣れていれば、基本はそれほど難しくない。

せっかくスキルがあるのに、入稿形式で案件を選択する幅を狭めてしまうのはもったいないですよね。

日本でのWordPressのCMSシェア率は非常に高くて、84.2%(2017年12月時点)もあるのです。もちろん、CMSを使っていないウェブサイトもありますから、日本全体のサイト数全体だと、WordPressが使われてる率はもっと下がると思います。しかし、外注ライターさんが特に必要なオウンドメディア系のサイトなどは、管理のしやすさから、大半がWordPressであるといっても過言ではない(はずw)。

ということで、ポートフォリオがWordPressていうだけで、入稿スキルの証明になるわけ。これだけで十分、WordPressでポートフォリオを作る意味がありますよね。

2.コストが少ない

紙のポートフォリオは、プリント代、送料などコストが嵩みます。僕も最初は、仕事に結びつくかわからない会社にでも、けっこうな送料をかけてDM的にポートフォリオを送っていましたが、無駄に終わることが多かった。

自宅に余っている雑誌のバックナンバーや、そのた実績となる記事をコピーしファイルに入れたものなどを同封して送ると、だいたい300円前後の送料がかかります。イラストのポートフォリオだとカラーコピーが地味に高い。

募集等でポートフィリオを郵送してくださいという会社もありますが、今はその時点で、こちらからお断りすると思います。確実に仕事をもらえるなら、紙のポートフィリオの郵送でもいいんですけどね、たぶん大切に作ったポートフォリオも、何年か保管されて捨てられてしまう可能性が高い。

いまどき、PDFやURLを送ってくださいという会社でないと、地雷案件である可能性が高いですしね。ただ、一部の出版社さんを除いて、ほとんどデジタル化されているので、今は紙で郵送は、あまりないかな。

また、面談する際にもポートフォリオでなく名刺を渡すだけでよくなります。そこに、URLやURLにつながるQRコードなどを載せておけば、その場でアクセスしてくれることもあると思いますよ。

3.見てもらえる可能性が高い

これはWordPressに限ったことではないですが、デジタル化されたポートフォリオは、紙のポートフォリオよりも見てもらえる可能性が高いはず。クリックするだけですから。

僕は最近、複数案件に応募した翌日に、Google Analyticsを開きっぱなしにしてたのですが、かなりアクセスがありました。閲覧されてるのも実績を載せているページだったので、相当な確率でポートフォリオは見てもらえてるのだと実感しました。

ただ、採用に結びつくかといえばそれはまた別の問題ですが(笑)、チャンスは格段に上がりますよね。けっこうスキル面までしっかり読んでくれて返信をいただいた企業さんがありました。

3.データサイズは気にしなくていい

データで送る場合、PDFでポートフォリオを送付するというケースが多いと思うのですが、けっこうPDFのデータサイズって大きくなってしまうことが多いんですよね。

カラーの雑誌記事や、カラーイラストの画像をまとめたりすると、メールで送付するにはちょっと大きすぎるサイズになったりする。そこから、圧縮をかけたり、サイズを小さくするのもなかなか面倒です。

紙媒体の場合は、雑誌で執筆した記事のPDFをポートフォリオとしてまとめたものを送ることもありますが、僕はWebのライティングでも実績が増えてきたので、今はポートフォリオの実績一覧ページのURLを添付して送ることがほとんどです。イラストに関してはギャラリーで作品一覧をお見せしています。

署名にもポートフォリオのURLを入れていますが、本当に簡単に実績が伝えられるので、かなり重宝しています。

4.自分のメディアを作れる

けっこう大事なのが、創作のはけ口になるということ。どんなに権限のある立場で大きな仕事をまかされていても、それがクライアント案件である限り、自分の思い通りにはなりません。特にWeb媒体は、ライティングや編集といっても、実質セールスライティングやWebマーケティングに近いところで記事を作成したり、編集したりしなければいけないので、本当に文章を書くのが好き、メディアを作るのが好きという人にとっては、いろいろと精神を消耗してしまう場でもあるんですよね。イラストも同様ですね。

それもWordPressで作った自分のメディアを持つことで解決できます。感覚的な問題かもしれませんが、これは他のブログとかポートフォリオ作成サービスと、WordPressを使ったポートフォリオが一線を画する部分のような気がします。結局Webサービスは、借家みたいなものですからね。WordPressは持ち家とよく例えられますが、本当にそうだと思います。

僕は、本当に自分の書きたいこと、好きなこと、将来やりたいことを記事にしたり、趣味や練習で描いたイラスト画像をアップできる場があるだけで、仕事は仕事として割り切れるようになりました。


【デメリット】

1.初期費用、ランニングコストがちょっとだけかかる

初期費用が少しかかります。前の記事でも伝えたとおり最低5,000円程度はかかるかな。年間の維持費も、5,000円以下で収まると思います。

2.それなりに勉強が必要

やはりそれなりにHTMLやCSSの知識がないと、思う通りに編集できない部分があります。ただ、それを勉強すること自体、ライターや編集者としてプラスになるので、結果的にはもとが取れると思います。

3.トラブルシューティングが大変

トラブルが起こると割と大変です。ただ、コードをいじらなければ、めったにトラブルは起こりません。あとはプラグインを沢山入れすぎないように気をつければ、ほとんどトラブルは起こらないんじゃないかな。

僕は、それなりにサイトをカスタマイズしたいという欲が強くて、コードをいじり、何度か、画面が真っ白になるトラブルに会いました。しかし、WordPressの情報はネットで沢山提供されているので、なんとか自力でリカバリーできました。使っている人が多いとトラブルを解決するための情報も多い。もちろん、学習するための情報も多いので、探してみてください。

心配な場合は、バックアップについては十分な対策をとりましょう。プラグインを使ったり、サーバーの方でバックアップできるサービスを使ったり、ローカル環境でもWordPressを編集できる環境にするとか、いろいろあります。

最悪、バックアップがあれば、インストールし直して復帰できるので大丈夫。企業のサイトを運営しているわけではないので、仮にトラブルがおきたとしても、ドンと構えましょう。

どうせ、普段からアクセス数が少ないサイトです(笑)。数日サイトが閲覧できなくなったとしても、ほとんど困ることはないです。それよりも、チャレンジすることが大事だと思います!


まとめ

ポートフォリオは、正直アクセス数とかSEO対策とか、ほとんど気にしなくていいと思います。だからこそ、気軽にチャレンジしてみましょう。某ブロガーさんのように「サイトで稼ぐ」必要はない。数を稼ぐのであれば、むしろTwitter、Facebook、InstagramなどのSNSでフォロアー数や友達の数なんではないかな。それらの流入経路を拡大しておくことのほうが大事だと思います。

インストール方法の解説とかは、次あたりかなぁ(笑)

いつもご拝読ありがとうございます!神殿で転職ばかりしているので器用貧乏です。少しでも経験値とゴールドをためれたらと思いnoteをはじめました。これからもよろしくお願いします!