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【英語】非常事態って伝えたいときに「TSUNAMI」て【あるある】

 ちょっと前に第一報が出た話。

 米人気ドラマ「ディス・イズ・アス」のせりふで「Nagasaki」が「破壊する」「つぶす」という意味の動詞として使われていた。製作側はなぜこの表現を使ったのか。背景に何があるのだろうか。

 日本人並感的にはNagasakiて、って感じですが、うーん。

「おそらく脚本家がキャラクターの暴力的な性格を表現するには、広島では弱いと思ったんでしょう」
 -弱い…
 「長崎への2発目の原爆投下は、対日戦の戦略上必要のない、道義的にも許されるべきではないものだったので。徹底的につぶすと言うときに広島ではまだ表現が弱い、だから『ナガサキ』だったんでしょう」

「ナガサキする」映画評論家・町山智浩さんの見解は? 「背景に米国社会の現実」
 リンクが埋め込め?ないというかいつもみたいにならないので、これで失礼。

「脚本家のダン・フォーゲルマンさんはまだ40代で、作品歴を見るとピクサーのアニメ映画を多く手掛けています。弱者の立場に寄り添った作品を作ってきた人。ですから、悪質なキャラクターを強調するため、普段言わない特別な言葉をあえて使ったんでしょう」
 「ただ長崎の認知度は以前より高くなっているとは思います。映画『ウルヴァリン:SAMURAI』(2013年公開)にも長崎への原爆投下シーンがあって、興行的にも当たってるので」
 -製作側は原爆投下を肯定する立場ではない?
 「悪人ですから、言った人は。情け容赦ない悪い人の言葉ですよ。『ナガサキするぞ』という言葉はものすごく悪のものとして、批判的に描いていると受け取れます」

 これ、どう評価するかは解釈次第みたいなところがありますよね。

 西日本新聞は電話とメールでNBCに取材、表現の意図をただしたが、同社広報担当者は回答しなかった。NBCの発注でドラマを製作した米国の20世紀フォックステレビジョンは取材に対し「プロデューサーは、エピソード自体に語らせることを望んでおり、残念ながらそのことについて話すつもりはない」と回答した。

 うーん、難しい。まあ悪い人というか悪すぎるっぽい人が使ってるうちはそのキャラクターの人格の強調、みたいになるのかもしれませんが。

 それにしても、海外ドラマを見てると「TSUNAMI」とかけっこう(?とりあえず同じドラマ内で複数回目撃した)出てくるので、それを思い出します。むろん津波がくるという意味ではなく非常事態を知らせるメッセージとして用いられていて、最初はびびったというか、スラング化してるのか....とは思いました。(今思えば、メインキャストに日系の方がいるというのも関係してる?のかも???)

 そして、どうせなら「津波てんでんこ」とか使ってほしいとか思ってしまうジャパニーズ(※個人の見解です)。いやそれじゃあ長いってのもわかるけど。

 てんでんことは各自のこと。海岸で大きな揺れを感じたときは、津波が来るから肉親にもかまわず、各自てんでんばらばらに一刻も早く高台に逃げて、自分の命を守れ-という意味だ。

 NagasakiにしろTSUNAMIにしろ、日本語を母語として日本で暮らす日本人からするとうーんって感じではあるけど、それを言ったら逆もあるんだろうとは思うし、何とも言えない\(^o^)/とりま現状、良心的な監督さんがきちんと何らかの意図を持って使った可能性が濃厚っぽいと考えると、やたらめったら批判はできないっすよね。

 ただ、Karoshi(過労死)とかは不名誉ながらまあ文字通りの意味でなら英語になってても気にならないけど、象徴としてのNagasakiとかTSUNAMIだと何とも言えない気分にはなるという。言語ってむずかしい。

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