再度のご報告とお詫び

学びの記録の続きを書く前に、自分の権力性への無自覚による行いについてもう一つ反省すべきことがあり、今回の投稿はその報告とお詫びとさせていただきます。再度のお詫びとなったこと、自身の行いを振り返るのに時間がかかりお詫びまで時間が空いてしまったことも申し訳ありません。

前々回の投稿で謝罪をさせていただいた6月の私の一連のTwitter投稿に端を発し、面識のあるAさん(仮名)とのTwitterのダイレクトメッセージでのやりとりの中で、自分の立場や権力に無自覚に圧力をかけ、大変失礼で傷つける発言をしてしまいました。深く反省すると共に謝罪いたします。

経緯としては、私の一連のTwitter投稿直後にタイムラインに流れてきたAさんのTwitter投稿を読み、私の投稿に対する批判だと思いました。そして私の投稿内容が、当時Aさんが糾弾していたハラスメント加害者を擁護するものだと誤解されていると思い、弁明のつもりで以下のダイレクトメッセージを送りました。

“僕に対してのリプだと思いますが、Aさんの憤りには同意しています、だからこそ今劇団B(先述のハラスメント加害者が主宰する劇団)に対しても業界としても何とかしようと必死に動いていることを腐さないでください。Cさん(私とAさんの共通の知り合い)と直接どういうやり取りをされているのかは知らないのすが、部外者がSNSでなにか発言したりということはここまでの劇団Bのやり口から最終的な解決にはならないとは思ってます。Aさんが発言し続けることの効果はかなりあると思ってますし、Aさんや関係のある方を応援すること唯一の具体的な関わり方です。”
※個人名は伏せ、( )で説明を加えています。誤字脱字については当初のままにしています。

まず自分への直接のリプライではない発言に対して、表に出ないダイレクトメッセージを送ることがAさんにとっては圧力で、メッセージでの”業界を腐さないでください”という発言も、そもそもAさんは業界を腐しているわけでもありませんし、自分の年齢や立場を考えてもAさんにとっては強い圧力を感じさせてしまうものだったと反省しています。ハラスメント反対の発言に対してのトーンポリシングにもつながる間違った発言でした。
Cさんについては、AさんがCさんへ相談している可能性を踏まえたつもりでしたが、Aさんより立場が上であるCさんの名前を出すことでまた非常に強い権力性を感じさせる発言だったと反省しています。

「業界としてもなんとかしようと必死に動いていること」、という発言については、自分の周りで舞台芸術業界のハラスメント問題撲滅に動いている人のことや、この数ヶ月でハラスメントガイドラインを導入する団体が増えてきていること、該当のハラスメント加害者の主催する劇団について問題視している方も自分の周りにも多くいることが頭にあり、自分達も頑張っているんだから批判しないでほしいという気持ちからそう書いてしまいました。実際はこれまでの舞台芸術業界の取り組みが不十分だと問題視されている現在において何の真実性もない発言で、見当違いで自分本位な恥ずべき発言でした。

「Aさんが発言し続けることの効果はかなりあると思ってますし、Aさんや関係のある方を応援すること唯一の具体的な関わり方です。」という発言も、当時は具体的なハラスメント案件に関して当事者以外の発言は被害者の意思を尊重し慎重であるべきだという、舞台芸術界の平等性の傾きが見えていない間違った考え方をしてしまっていて、自分は何もしないということを伝えたかったわけではなかったのですが、当事者にとってはそう受け取られて仕方のない、Aさんを傷つける発言でした。被害者の意思を尊重するのは当然ですが、さまざまな方が声を上げることが、当事者だけが声をあげ矢面に立たされ続ける状況を改善するためにも必要なことだと自分自身を反省し行動を改める所存です。

さらにその後のメッセージのやりとりで、Aさんの投稿は私の投稿に対してであり、私の投稿はとても残念であり理解もできないということや、前述した私の「Aさんが発言し続けることの効果はかなりあると思ってますし、Aさんや関係のある方を応援すること唯一の具体的な関わり方です。」というメッセージに対して、Aさんはフラッシュバックも抱えながら活動していることも認識して欲しいということを伝えられました。

そのやりとりの後、当初の私の問題の投稿の背景にあった、昨今のSNS上でハラスメント問題を扱う際に第三者からの声を強制的に求める動き「〇〇さんはコメントをすべきだ」などの名指しや攻撃的なやりとりについて、ハラスメント対応にとして逆効果となるのではないかという危機感と、Aさんの私の投稿へ対する批判ということを繋げてしまい、もしかしたらAさんも例えば先述したCさんなど上の世代の演劇業界の方が声を上げないことについての思いがあるのでは、という大変失礼な勘違いのもと「Cさんが発言しないことに対しての批判ではないですよね?」という趣旨の発言をしてしまいました。Aさんの投稿は私の投稿に対するものだと言われていたにも関わらず、大変失礼な発言でした。Aさんも即座に否定されましたが、特定の人の名前を出しその人の権力を利用して批判を取り締まるような圧力を与える発言だったと深く反省しています。

そしてその日のメッセージのやり取りでは、自分が権力に無自覚に圧力を与えていることに気付かず、Aさんとしては権力を感じる立場である私とのやりとりを穏便に収束しようと丁寧に受け答えしてくれていただけだったことにも気付かず、この件については双方の中で解決したと全くの勘違いをしてしまいました。自分の過失に気付くのが遅れ、お詫びが遅くなってしまったことも改めてお詫びいたします。

今回の事態の反省としましては、自分の方が強い立場になりうる相手との関係について、非公開な場所でのやり取りでは相手に圧力や恐怖を与えうること、「〜しないでください」などの言動を制する表現は圧力や恐怖を与えうること、権力勾配のある関係では冷静で丁寧に見える返答が解決や和解の意思とは限らないこと、という点については特に考えを改めて行いを改善していきます。そして特定の人の名前を出し圧力を与えてしまったことについても猛省いたします。

このお詫びにつきましても、投稿に至るまでさまざまな方からご指摘や助言をいただき、決して私一人の力で書くことができたわけはありません。自身の力のなさと自身の行いが周囲に与える影響を改めて痛感しております。引き続き周囲の方からの意見も取り入れ、自らも学びながら反省と再発防止に努めたいと思います。 

Aさんに対しては直接の謝罪も考えましたが一対一のやりとりを再度強いることは避け、謝意を表すには自分の失敗を公開し改善していく姿勢を示すほかないと考え、noteでの報告と謝罪とさせていただきました。

この度は本当に申し訳ありませんでした。

今後のnoteの投稿につきましても、いかに学びの記録として運用していくか、試行錯誤になるとは思いますが、より意義のある形を考えていこうと思います。

追記:Aさんには第3者を通じて私の謝意を伝えていただいており、Aさんからは私の反省と更生を望まれていることを伝えていただいております。

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