イリイリスト転職ノート2/12

1、どのような流れでその決定に至ったのか
2、その決定をするために、どのようなエビデンスを使ったのか
3、その決定により、どんな結果を期待しているのか
4、自分の決定にどのような感情を抱いたのか


彼女は今日、1年以上ぶりに筆記試験と面接試験を受けに行った。同じ職場の若い同僚が東京に就職するために行くという話を聞き、かねてから三月までには辞めると考えていた彼女は、いよいよ重い腰をあげて就職活動を再開したようだ。
今回彼女が受けたのは以前から登録していた逆求人型就職サイト経由でオファーが来ていた税理士法人だ。
土日祝休みで、他の事務所に比べて残業の少なさなどワークライフバランス面で安心出来そうな記載があったこと、また給与が18万あることや、デジタル系に強そうな印象に好感を持ったようだ。
彼女は大学時代簿記の勉強をしており、唯一持っている資格で、かつ勉強は嫌いだが簿記は学ぶ意義をかんじられていたため、その分野の延長で、今はない専門性を身につけたいと考え、税理士法人に応募したようだ。
彼女は税理士法人について知りたいため、専用の書物を購入し、なんとなく税理士法人での仕事の流れを掴んだと同時に、自分が持つ程度の知識でやっていける不安をいだいていた。
今日は面接当日だったが、彼女は事前準備がとにかく苦手で、面接用に話すための準備も面倒にかんじ、結局大好きなメンタリストDaiGoの本に書いてある、面接では本当のことはわからないことを言い訳に、フィジカルで手軽に実践できる方法をとりあえず頭に叩き込み、メンタル向上のため筋トレをして、面接へ向かった。
筆記試験対策は3級の途中までをYouTubeでしていたが、結局2級レベルの問題が出題されたため、歯が立たず、自信を喪失し半ば諦め状態で疲労した。
面接では話すことが元々苦手な彼女はやはりそこまで上手く話せなかったが、持ち前の聞き上手と受けの良い筋トレネタで雑談として和やかな場にはなっていたようだ。とりわけ担当した面接官が3人とも頭脳派で感じの良いタイプだった影響も大きいだろう。
彼女は面接後疲労していたが、とりあえず一歩進めたとポジティブに考えるようにした。が、帰りの車内では何故か涙がとまっていないようだ。悔しさもあったのだろう。面接官は優しかったが、落とす前提でただ残り時間を楽しく過ごそうと雑談を主に降ってきたように感じたことや自分の不甲斐なさへの涙だったのかもしれない。
帰宅後もあまりいつものように長時間はゴロゴロせずに、現在科学的な適職を読んで、今度道筋を掴もうととしているようだ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?