礫河原【技術士】

礫河原で繁殖する鳥は、捕食動物や人間などの危険に遭遇するリスクを低減させている。一方で礫河原は出水などの自然環境の脅威に曝されるリスクは高い場所である。さらに子育てには植物が繁茂した環境も好まないため、一定以上の冠水頻度があり植物が成長しにくい場所が繁殖場に選ばれやすい。
気候変動により集中豪雨の頻度が増加しており、河川水位が上昇しやすくなっている。そのため繁殖場に適している礫河原で子育てを進めてても、巣立ち前に流されてしまうケースが増えている。
礫河原であって、植物が少なく、外敵が少なく、流されにくく、、、そんな繁殖に適した場所が自然に継続的に確保される数は少なく繁殖場が限定されてしまうので、最小限の人為的な整備をして治水上の安全性を確保したうえで、生物生息環境を整備するべきである。

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