フレデリックのDIY STUDIO vol.2 再放送をみた

例によってフレデリックのおかげで生きていけている話をする。

世界情勢は最悪。何が最悪って、これ以上の最悪があるかもしれないことが最悪だ。どうしてこんなことになるんだろう。なんでみんなでいろんなものと幸せとそれから悲しみも辛さも分けあって一緒に幸せを目指せないんだろう。

とりあえずできることは募金と、声を上げられるところで上げるくらいしかない。声を上げるのだってこのご時世、あまり集まったりすることは控えたい訳だし、結局SNSで何かを発信するくらいしかない。いち一般人の私には大した影響力もない。自分と自分の大切な人たちの生活が脅かされないよう、慎重に彼らと言葉を交わしながら、自分のこのささやかな幸せと大きな辛さが同時に訪れる日々を何とか守るしかない。

別件になるけれど、私は今大きな試験を抱えていて、それが4月からの進退に大きく関わっている。
それから単純に体調が悪い。先週ずっとキリキリしていた胃の痛みがとうとう十二指腸まで広がって胃薬を飲まないと寝れなくなった。新しく変えた低用量ピルが合わなくて不正出血で下腹部も痛い。多分それもあって常にうっすらイライラしている。あと歯が欠けた。全てに試験のストレスが重なって精神状態も最悪。肩こりもひどい。眼精疲労と相まって頭痛が常に吐き気と一緒に襲ってくる。

見なければいいのだろうけど気になって現状をSNSで確認してしまう。自分の大切な人が同じような目に遭ったらと思うと居ても立っても居られない。いろんな人の発信を見て不安になる。知っておかないといけない義務感もある。自分が母親だったら、恋人だったら、娘だったら。きっと見送ったりできない。自分が見送られる側だったら。強くあれるだろうか。強くあるのは素晴らしいけれど、強くある必要のない世界になって欲しかった。怖いに決まっている。誰も理不尽に命や住処や明日から続く生活や家族を奪われていいはずがない。どうしてこんなふうになるの。

こんな具合で常に情緒不安定である。すごく個人的なことを混ぜてしまって申し訳ないのだけど、みんな同じような感じじゃないだろうか。自分の生活を人生を生きなきゃいけないけど、居ても立っても居られない出来事が現在進行形で起きてしまっている。怖い。
自分の生活に目を向けたって問題は常に大量に転がっている。どこを見ても、怖い。


今、もう終わったけれど、フレデリックがDIY  STUDIOの再放送+未公開映像の公開をしてくれた。見ながら勉強していた。
未公開映像で歌ってくれた歌が、「愛の迷惑」だった。私がフレデリックの中で一番好きな曲のうちの一つだ。ライブのたびに歌ってくれないかな、と少し期待している曲。
「あなたに出会えてわたしはとっても迷惑なんです とっても迷惑なんです 心ゆらゆら迷惑なんです 返し返されゆりかごのように揺らされて とても迷惑なんです 幸せの迷惑なんです」
フレデリックの曲だなあ、と思う。少し昔の曲だけれど、こういうリズム感にこういう歌詞をのせて健司くんがいつもの少しくせのある歌い方をする。フレデリックだ。
フレデリックに出会えて、わたしは幸せの迷惑をしている。なんて素敵な曲なんだろう。
「バケツの中覗いたら 溢れ出す愛の贅沢に 気づいた僕は歌うから」
本当に、贅沢な愛を、贅沢なまでにバケツに入れられている。穴が空いていたはずのバケツの穴が塞がっている。愛が溜まっている。愛が溢れている。

とても大好きな愛の曲だ。愛の曲はこの世に溢れているけれど、こういう曲は少ないと思う。
こんなふうに世の中を見てこんなふうに言葉にできる康司くんの世界観が、わたしは大好きだ。
こうやって大好きなものが、人生を救われるような、ずっと心にあった何かを掬ってくれるような何かが誰にでもあるはずで、あなたにもあるはずで、わたしの嫌いな人にもあるはずで、今逃げている人たちにも、怖いことを起こしている彼、その周りの彼らにもあるはずなのだ。
なのに、なぜ。どうしてこんなことになるんだろう? 世界中の人がここ数日何度も心の中でした問いだと思う。

言いたいことは特になくて、わたしの大好きな曲をこんなにわたしが沈んでいるタイミングでフレデリックがYoutubeに流してくれたことがとても嬉しくて、だからやっぱりみんな幸せであってほしいという話だ。
わたしは基本的に厭世的で人があまり好きではなくて、何か愚かな出来事が起きるたびに絶望するし、人間滅びたらいいのにななんて考える。そういう時の方が多い。死ぬのが怖いから死んでいないだけで、楽に死ねる方法があるなら死にたいと思う。動いたって動かなくたって世界はあまり変わらないような気がするし、生きていたらいいことがあるなんて言葉をかけられるたびに腹が立つ。いいことの方が少ないし、いいことが起きるからって傷ついたり絶望したり死にたくなったりするような辛いことと向き合わないといけない世界が嫌だからだ。

だけど動かないと世界は変わらないし、わたしの大切な人たちは懸命に生きている。わたしの数少ない生きる理由になってくれているフレデリックが、今日もわたしに音楽を届けてくれている。

だから、頑張ろうと思った。
4月から、少し、彼らに会いづらくなる環境になる。そもそも多忙になるのに加えて、新しい環境はコロナによる影響が大きい。
だけどこうやって彼らが動いてくれるなら、わたしもそれに報いたいし、彼らが差し伸べた手を握れるように前を向いていたいと思った。
今日もありがとうフレデリック。いつも、こうやって必要なタイミングに私に音楽を届けてくれる。
これからもずっと好き。
ありがとう。

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