ポンコツたぬき

お仕事に、人に慣れ始めた頃にお仕事も増え出し
自分で『これはこうしたら如何でしょうか』
意見を出しつつお仕事内容を増やす作戦

私は‘’いちおう‘’働いてます的な茶番は性に合わない
みな、背中を丸めてコソコソと仕事をしているフリ
時間が勿体無いと思った
どうせなら楽しくお仕事をしたかった

先ずは汚い備品を整理
小さな鉛筆がごっそり残っていた
構わず廃棄、カサカサの消しゴム、劣化した輪ゴム
これを整理していたら夕方になった
暇な人々が寄ってきた、捨てるのは勿体無いと言って拾う

ゴミだな色んな意味で(苦笑)

次の日は共用の冷蔵庫掃除
自分が使うのでとても嫌だった
5年前のドレッシングが入っていた
干からびた得体の知れないものが入っていた

これまた電子レンジもかなりの汚さ

掃除をしていたらかなり時間が過ごせた

掃除をしながら人間観察も出来た

私は何処に居ても自分の世界を作るのが上手と言われる
自分では分からない
それ故に真反対の人間には煙たがられる
どうでもいい、だから人間関係は煩わしい

友が居ないわけではない、浅く広くのお付き合いが苦手なだけ
ましてや会社で深く付き合う気は更々無い感情

話が逸れてしまった
私が時間潰しにお掃除をしていると部署内の数少ない女性が
手伝いを買って出た、しかし彼女は自席が汚い
先ずはそこを片付けて欲しかった、流石に言えない

彼女は見た目は普通の良い人
悪くは無いが心の中を見せないタイプ
ハッキリ言えば見栄っ張りの良い人ぶってるタイプ

派遣先からは評価が高い、仕事はうーん自分で判断が苦手らしい

見た目体裁が悪いので手伝いを買って出た
やんわりお断りした、私の仕事が無くなる
いや、1人でやりたい二度手間になるから

決して中が悪いわけでは無いが当たらず障らずが丁度良い

部署が段々と綺麗になっていく
気持ちが良い、すると仕事量も増え出し充実して来た

そんな中、新入りさんが来た
この部署は人数合わせで人件費が決まるらしい
私も早々に時給を上げて頂きありがたく働ける

しかし、新人さんは遅刻が多い
欠勤も多いが誰も文句は言わない
『体調が悪いから仕方無いよね』これ又良い人発言

私は仕事量が増えても黙々とこなすだけ
彼女と2人きりになった時間があった
話しかけて来た、煩わしい
言い訳が言いたかったらしい
家が遠いから仕方無いと言われた
黙っていた、関わりたく無いから

私は要領が掴めて繁忙期以外も忙しくしていた
PCのお勉強をしていた
ここは3年契約、早目に御暇しようと考えていた
時間が勿体無いから
その位、時間が時空が止まっている職場

そんな時、横からなにやら聞こえる‘’ごぉー‘’って
イビキが聞こえる田中さんの課長さんのイビキ

そーっと机に近づく、固まってしまった
彼の机の上には書類とマーカーが散乱している
仕事が無いので不要なデータをプリントして勝手にマーカー引いて
画面の文字を書き込んで自分で手書きの表を作成している
何処からも依頼はされていない

私が不思議そうに眺めていると他の人も集まって来た
田中さん起床、驚いて「何ですか」って
それはこちらのセリフである
とても平和な職場ですとても

書くことが楽しくって読んでいただけて更に嬉しぃ