ポンコツ部

不思議なやる気

欠勤女の不思議なやる気
最後の出勤月になった彼女
契約満了で退社らしい
これも派遣担当の‘‘ご配慮‘‘で彼女は感謝していた

最終月には毎日、出勤してきた
頑張っていた
会社のフロアー移動で大忙しだったのであまり覚えていないが
彼女は残業までして頑張っていた
しかし、パソコンが得意ではない彼女は苦戦していた
色んな人にやり方聞いていたが分からず苦戦
私に聞くことは流石に出来ず
だって『派遣が派遣を教えるなんておかしい』と
私に苦言して来た位だから、頑張れー

わたしごと


私だってこの会社に入ってからかなり勉強した
この会社のシステムが少し変わっていたので
ハッキリ言えばこの会社はやり方が遅れている
でも、上を目指してシステムを変えるがチグハグだった

時間があったのが幸いして勉強が出来た
私も分からない事だらけだった
貪欲に聞いて回った
自分で調べた
前任者の資料を閲覧して勉強した

時間があり、お時給が頂ける環境で
スキルアップが出来た事は感謝します

やたらと表が多かった
毎月、同じ事の繰り返し
なので計算式を入れてみた
仕事が早く終わった、また時間が余る

過去資料をファイリングして整理
またもお手伝い志願が来た
正直、迷惑であった
やっと探した時間潰し(お仕事)

私はごく普通の社会人スキルで仕事をしたまで
不思議なものでお仕事が苦手な人はそれをマウントと言う

そんな陰口叩くお暇があればお勉強すれば良い

最終日

遅刻・欠勤女の最終日
彼女のハートは強かった
派遣なのに皆さんにお菓子を配っていた
社長にご挨拶まで
派遣ですが、私達
正直ドン引きする行為で最終日を迎えた

あと少しで終了時間
廊下で彼女とすれ違う
呼び止められた彼女に
色々とすみませんでしたと
一言だけ言わせて貰った
分からない事は素直に聞いた方が楽ですよと
彼女は真っ直ぐに目を見て来た
『貴方も人に聞きながらやってきたんですか』
そうよ、今でも聞くけどね

小さな声で「えっ」戸惑いの声
当たり前だ自分で解決出来る事には限りがある
どうやら自分が仕事が出来るからって偉そうだと陰で言っていたらしい
忘れないで欲しい、貴方が居ないから貴方の仕事した事を
さようならお元気で

私は普通だ、特別に仕事が出来るなら派遣で働いてはいない筈
これは後に同じ類の人が現れたその話は後程ね

自分に自信がなく人を欺く人種は何処にでも居る
この派遣会社は多い気がする
ここへ引き寄せられたのは奇遇か必然か意味があるのか
良い思い出としておこう
ポンコツたぬきの皆の衆

書くことが楽しくって読んでいただけて更に嬉しぃ