舞台、裏切りの街を観て

小学生の作文のようなタイトルしか思い浮かばず不甲斐ないです……。笑

先日無事に大千穐楽を迎えた舞台、裏切りの街。わたしも観劇してきたので、せっかくだから感想をここに大ネタバレしながら書き残しておこうと思います。

事前情報としては、不倫もの、髙木くんがかなり脱いでいるらしい、というかなりセンセーショナルなものだけで、特にそれ以外のネタバレも見ずに観劇当日を迎えました。

終わってからまず率直に思ったのは、「やっと終わった……」でした!笑

休憩込みで3時間を超えることは把握していたのですが、会話がメインだし内容もループしてるし出てくる人たち全員ぐずぐずしてるし、想像以上に時間を長く感じました。

でも多分この作品はそれであってるんだと思います。

一応あらすじを書きます。

髙木くん演じる菅原は、バイトすらまともに行かないフリーターで、彼女が働いたお金で生活している所謂ヒモです。彼女、友人はいますが、うまく社会生活を送ることができていない自分に疎外感を感じつつ、テレビを流しっぱなしの毎日を送っています。そんな彼が同じく社会とあまり関わりを持っていない主婦とマッチングアプリで出会うところから物語は始まりました。

ってかTinderをモデルにしてるであろう最初のマッチングアプリの画面の描写からやけにリアルで気持ち悪かったです。笑

顔がかわいい人、色々ゆるそうな人だけ適当に選ぶ菅原はとにかく会える女性を探してたし、アプリが有料になる寸前のターンまでで会う約束を取り付けるし。

で、会ったら速攻ホテルにでも誘うのかと思いきや相手が誘ってくるのを待つし。なのにそれを友達に武勇伝みたいに語るし。彼女に食わしてもらってるくせにプライドが高くてまじで最悪、と思いましたよ。笑

でも、一概に菅原のことをクズ男って片付けてしまうことはできませんでした。

冷静に考えてみると自分の中にも菅原みたいな部分ってあると思うんです。大事なことは自分で決断したくなかったり、先延ばしにできることはどんどん先延ばしにしたり。だからこそ、菅原の彼女が浮気してると分かるシーンでは若干同情しました。そこにぐさっと切り込めないのは菅原のだめなところですよねー。

でもまあ現状維持できることならそのままでいたいと思うのが人間だから、菅原はものすごく人間らしい人なんだと思いました。

あと勝手に、もっと脱いだり過激だったりするのかと思っていたので、そこは思ったより見やすくて良かったです。艶かしいラブシーンと言うよりは、惰性の行為の1場面という趣だったので。非日常じゃなく日常の中にある脱衣シーン的な感じで…。

あと全然そこはこの作品の良いところではないというか、もっと大事なシーンが色々あるのに、脱いでることだけがセンセーショナルに取り上げられるのってなんか古いなとも感じます。

ジャニーズはマッチングアプリ使わない(というな使えない)し、女性に食わせてもらうこともないし、なにより髙木くんはあんな猫背でも足を引きずって歩くような人間でもないので、あんなにっちもさっちも行かない話を長期間演じ続けたことに尊敬の気持ちしかありません。

まあとにかく!人に大事にされたいならまずは周りの人を大事にしないといけないし、主導権を握るべきときには掴みにいかなきゃいけないし、現状に甘えてちゃいけないなーってめちゃくちゃ思いました。おわり!

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