NOROSHI2020準決勝の話。
なんか最近タイトルにこだわり出したら、ちょっとイタさが増していってしまったので、ここら辺で一度落ち着かせました!
ほんとはジャンプとかで連載されてそうなタイトル付けたいけどさ、、、
まじでもう思いつかないよ
俺ジャンプ世紀末リーダー伝たけししか読んできてないのよ。
とりあえずよく耳に届く、読者の方々の人数の割にはnoteやツイートのいいね数が全然ないのはなんなんだい??
運営が俺に調子を乗らせないようにいいねを見せないようにしているのか?
だとしたら、正しいよ。
俺はいいねがたくさんつくまで面白いnote書いてやるからな!!!
大金星
予選が全て終わった。
後輩たちもそれぞれの戦いを終えた。
1年生は訳もわからず終わっていった戦いだと思う。だからやっぱりこの時ばっかりは2年生の事を思い出してしまう。
孔雀(青春パンぷキン、おにぎりパーク、玄武)はとんでもなく悔しかっただろうなぁ、自分が彼らの身になったら悔しいの言葉じゃ終わらなかっただろうし、
チャップリン(シリアルナンバー、紅、ユーラシア)が3組ともめちゃくちゃハネたって話は素直にすごいなって思った。番犬ぴよぴよでピンいかなくてよかったなぁ。
そして大金星。チーム結成からオーディションに出れずなど、様々なプロセスを経て予選に臨み
2年だけのチームで敗者復活に進出。
大金星っていうのはもともと
大相撲に由来する語で、客観的に見て勝ち目が薄いと思われていた、格上の相手に対する勝利を意味する。
名に恥じない戦いを見せた。
俺らは繰り上がりだったから、実質2年だけのチームでちゃんと勝ったのは大金星のだけだね。
もっと上の先輩は知らないけど
チャップリンがウケたのとか色々思うところはあったと思うけど、やっぱりこのチームが敗者復活に上がるべき理由は何かあったんじゃないかなって思う。
それをみんなが感じれたり、彼らが伝えられたかはまた別の話としても、僕はあったと思う。
なにより、大金星が敗者復活に残ってくれたおかげでみんなで戦えるポイントが増えたわけだ。
ベスボのピンが前日になってこれじゃあダメだってなって、みんなで練ってたけど、みーんな脱落して寝落ちして、最終的に俺とまぐろだけ残って投げやりにふざけていたのは今となってはいい思い出だ。
ふと寝ちゃって朝起きたら、ベスボが不安すぎて全く別のことやろうとしてた時は流石に焦ったけど。
彼らはチームの名に恥じぬよう金星をあげようと戦った。
けど、敗復の壁は厚かったな。
本当の大金星ってやつは俺が見せてやるよ。
そう思いながら、敗者復活戦の方南会館を後にした。
番狂わせ
いよいよ準決勝の戦いに焦点を合わせる時が来た。
ここまで、後輩や同期の負けを全て背負った。
残ったのは僕ら山桜しかいない。
最初に誰が予想したんだろう。
いや予想はしてたかもしれない。けど僕らは周りから現役生からは特に、冬に一緒に戦っていくチームとしてはカウントされてなかったんじゃないかな。
4年生ばっかりのチームってことももちろんある。
近よりづらい。
なぜ戦うのかよくわからない。
なぜこのチームである必要があったのか。
聞きたくても疑問に思っても聞けないことがたくさんあっただろう。
けど、そんな僕らでも今は
創価大学落語研究会の最後の砦となった。
全員の思いをもってルミネに立つ使命があった。
1月まで今年日本一取れる訳ないって嘆いていた奴なんて心の中にもういなかった。
絶対勝つ。
よし今日からネタ練りだ。
衝撃だった。
3組ともネタがなかった。
厳密にいうと、アップカミングはあったけど、予選のウケ方を受けて大幅に練り直しが必要だった。
僕らは戦場画家だけをひっさげてこの冬の戦いに乗り込んだ。
あんな隙のないネタを超えるネタをこの短期間で書ける気がしなかった。
わせお☆ミレニアムは何してんねん。
こうしてまた、3組がそれぞれで苦しむ日々が始まる。
チームとしての士気や目標は予選の勝利からまとまった。
さらに戦いが終わった現役生たちが僕らの戦いを共有しようと手伝ってくれようとした。
嬉しかった。
最初は自分たちが楽しくルミネでネタが出来ればいいと腹を括ってスタートした山桜に、みんなが今年をベットしてくれてる。
だけど、足立光治も中村桜も宮澤正伸も人がわちゃわちゃいる空間でネタを書くタイプじゃなかった。
僕らは仲間が増えていく喜びを噛み締め感謝しながらも、ネタが進まない歯痒さを感じていた。
だから完全にそれぞれを信じて、それぞれでネタを仕上げることに決めた。
相方のたけしですら、僕が題材を決めるまで何日も待ってくれた。
彼は決して急かさなかった。
僕が
「そろそろ題材決めないとやばいよな?」
っていうとぽつりと
「まぁねぇ」
って返すだけ。
何も考えてねーのかなこいつ。
前までだったらそう思ってた。
けど違う。俺のこと信頼してくれてるんだ。
短い期間だけど、たけしと戦えば戦うほど彼は僕を成長させてくれた。
もう一回こいつと楽しいコントすれば勝てっかな
ふとそう思った。
おーんなじことしよーっと
戦場画家とほぼ同じフォーマットで戦国の戦のネタを書いた。もちろんキラーフレーズも一緒に。
題材が決まるとすらすらネタが書けた。
楽しいことだけ詰め込んだ。
アップカミングもみねさんが最大限に輝くネタを仕上げたようだ。
それが3人が1番楽しい関係性なんだ。
わせおさんは流木大先生のお陰で、ほんとに前日になんとか、なんとかネタが仕上がった。らしい。
らしいというのは、もうこのネタに関してはギリギリに完成すぎて、みんな見ることなく当日を迎えたから。
けど、ボケを出してる流木さんがとんでもなく楽しそうだったから良しとしよう。
なんとかネタは出来たな。
たけしと2年の時に初めてチームを組んだ時に、舞台で楽しむってことを初めて実感した。
楽しむってこんなに客席に伝染するだってことも。
1年後、僕らそのことだけ大切にネタが作れた。
戦国武将のネタだったので、甲冑が必要だった。
後輩や同期、裏方が進んでその作業を夜通し行ってくれた。
どんな細かい注文をしても、文句も言わずに、
なんなら笑顔で
一緒に戦わせてくれてありがとう
って言うんだ。
僕はその作業が行われているレオの家からネタ練りのさんがわさんの家まで自転車を漕ぐ間
号泣した。
人から感謝を受けていいほど出来た人間じゃなかった、、
でもこの団体が少しはそれに値する人間に育ててくれた。
感謝をくれたし、感謝する心もいただいた。
泣くのはこれがラストだ。
もう笑顔で勝とう。
いや、日本一取って流す涙もいいなぁ。
そんなこと考えてたらあっという間にさんがわさんの家に着いていた。
ダサいけど仲間ということ
予選上がった時も、準決までの期間も、こまめにチームMOTHERのラインは動いていた。
山桜が上がった時に喜んでくれた。
マザーがいきてる!!って素直に喜んでくれた。
赤組の前日。ぱんぱんが強く応援してくれた。さんぽうも。気まずいだろうにあのカーテンですら「今から三唱する」ってLINEをくれた。
赤組負けた後だってみんなで勝とう!って
喜びだけじゃなくて負けも共有した仲間ってやっぱりいいな
準決の前日
ぱんぱんは高熱に侵されながらも、僕らにエールを送ってくれた。
ぱんぱんの嫌なところならいくらでも挙げられる、腹立つところとか、生理的に嫌なとことか
けど、こんなエピソードひとつで十分彼が愛される理由があった。
僕が夏に引きこもった時、こいつはたけしと一緒にただ友達でいてくれた。
さんぽうもこの時、体の病気の方が結構マックスまで酷くなっていた。
そんな中でも僕らの結果に力をもらってる!って明日頑張れ!って言ってくれた。
執行始まって大失敗が続いた時、何も言わずに隣で支えてくれてた奴に、僕はこんなお笑いの結果で僅かな力になってやることしかできなかった。
色々あるけどさ、あいつにも感謝してるよ。カナディアンロッキーなかったら今の僕はないから。
そんな感じで1年間かけて、それぞれがさまざまな壁にぶつかって、らしくないような励ましのLINEを送り合う 仲間 って感じになれた。
ゴッドマザーでルミネ行ってくる。
それだけ伝えて前日目を閉じた。
GIANT KILLING
こんなに晴れやかな気分の朝はないな。
負けたらどうしようなんていう不安は1ミリもなかった。
この日決めてたことがあった。
早稲田のチーム テリー・ザ・キッドをぶっ潰す。
予選で%でぼろ負けした強敵。
早稲田だし、同期もいるチームで、創価落研が日本一を取るために絶対どこかで倒さないといけないチーム。
みんなこのチームが有力候補だと思ってる
俺らなんて、予選上がったとはいえ、ここまで負けまくってる。
創価落研の代表とはいえ、大学お笑いの中じゃ落ちこぼれだ。あくまでチャレンジャー。
俺らが喰う。
全員俺が呑み込んでやる。
そんな思いを高めるためにまた英雄を聴きながら会場へ。
会場の広さと場当たりの緊張感に自分が飲み込まれそうになった。
だけど、昨日みんなが作ってくれた甲冑を大切に持ちながら、直前で渡されたメッセージを何回も見直して冷静になれた。
期待を背負ってる。だからこそどこまでもチャレンジャー精神でいこう。
予選と同様に出番までカラオケで練習。
出来て日の浅いネタを何度も何度もリピートした。
何度も最初から。MOTHERから世話になっているオペレーターのサブも嫌な顔ひとつせずに練習に付き合ってくれるから
俺が目一杯嫌な顔をしていた。
けどたけしは「も一回いい?」の繰り返し。
挙句には俺が休憩してる間に一人で練習を始めた。
隣でわせおさんはずっとカラオケで歌っていた。
会場に戻り、出番が迫る。
練習をせずに俺は士気を高めていた。
と言う感じを装い、全力で緊張をほぐすため音楽を聴いていた。
何か一言発したら、自分の緊張が全て吐き出て取り返しのつかないことになりそうだったから
その間もたけしはサブと練習をしていた。
わせおさんは出番の終わった浅沼さんと相撲していた。
「チーム山桜さん移動してください!」
やっとか
やっと緊張から解放してしてくれるか。
そう思いながら袖まで歩いた。
袖でしばらく待つと、去年聞いて以来憧れていた、ゆらゆら帝国の発光体が鳴り響いた。
やっとだ。ここまできた。
先輩たちのネタ楽しみだな。
アプカミ姉さんたちが、爆笑を作っていく
みねさんがデブをいじられ返す度に会場が湧く。唯一無二の女だな
すげぇ
くらたさんもやえばさんも楽しそうだ
わせお先輩
最初のセリフで拍手笑いが起こった。
予選に引き続き、いやそれ以上に理解できない圧倒的な演者力。
その後も爆笑を掻っ攫う。
よしこのまま後半行けばもっと…
あれ
こいつ飛ばしてるな
あたふたしてるぞ
完全に飛ばしてるわ
何で練習せずにカラオケしてたんだよ
何で練習せずに相撲してたんだよ
とんでもなく暗い舞台からとんでもなく暗い顔の先輩が帰ってきた。
僕らの番だ。
うん。たのしい!見える景色が全然違くて、僕らが楽しんでることを楽しんでくれて
応援してくれる落研部員の笑い声もわかって
とにかく幸せな舞台だった。
ウケ量は予選より落ちちゃったけどね。
出番が終わり、控え室に帰る。
結果発表までとんでもなく長かった。
この世の終わりのような顔で落ち込むわせおさんをアップカミングが励まし
俺とたけしは、味わったことない舞台を終え放心状態だった。
いよいよ、出演者全員が呼ばれて結果発表。
1位!
呼ばれない
2位!
呼ばれない
けど不思議となんかあのときはダメかもって感じなかった。
3位!創価大学落語研究会 チーム山桜!
よっし
あれ
思い切り喜ぼうとした矢先、真っ先にわせおさんが号泣していた。
もし勝てなかったら自分のせいだと思っていたのだろう。安心と喜びでぐちゃぐちゃになった感情と共に顔を濡らしていた。
それみてなんか笑っちゃった
MCのマヂカルラブリーさんもイジって笑っていた。
野田さんあなたその年M-1優勝して泣きますよ。
控え室に帰るとサブが嬉し涙を浮かべながら迎えてくれた。
あーはやくMOTHERの3人に報告したいな
良くも悪くも
この準決勝はギリギリの戦いだった
3組とももっともっと楽しんでルミネに立つチャンスを残してくれた。
テリー・ザ・キッドを倒す使命も決勝へとお預けになっただけだ。
後輩にルミネでネタをやるところ見せれる!
家族に胸を張ってお笑いをやってきたことを見せれる!
どんなに辛くて、無理だって思ってても口に出し続けたことが実現する!
応援に来てくれた落研部員一人一人に感謝しながら、決勝に向けて僕はワクワクしていた。
帰りの電車を待つ時間、ぱんぱんに
「次はルミネだわ!まぁサクッと日本一取ってくるわ!」と伝えた