3年初顔ライブの話

お久しぶりになってしまって申し訳ない。なぜこの期間投稿をせずにいたかというと、今年の夏の芸会が無くなったからだ。
今年の夏芸会がスタートするまでに3年のNOROSHIの話まで完結させようと思っていたのだが、それに向かって急ぐ理由がなくなってしまった。
だから僕はサボった。noteも、他のすべてを。

今日までの自分の怠惰を後悔するのはまた別のノートにしよう。

それでは本題に…


すごい前にも書いたが、僕らは執行のスタート、初めて執行を担当した初顔ライブを失敗させてしまった。あの時の悔しさは7期全員が覚えていると思う。
ライブ作りに対するモチベーションの根源をつくってくれたライブだった。
こんな言い方すると、失敗したライブも意味があった的な意味に聞こえそうだけど、決してそんなことはなくて、今でもずっと後悔してる。

あの時の失敗を取り返せるわけがないんだけど、この時は今回の初顔ライブを成功させて、一年前の初顔の失敗を取り返してやるって思っていた。

延長を決意したライブ。
失敗させたライブ。
2個下のデビューライブ。
僕らのエンジンはかかりきっていた。

初ネタ見せは確か同期ライブと被っていて、映像ネタ見せであったと思う。

NOROSHIでインパクトを残して、猛者揃いの同期ライブにお呼ばれした。創価落研代表。
新歓でも外ライブでもやり尽くして、練りきったネタで、僕たちは最下位を取った。

久しぶりだった。最下位は。
最悪の2年の12月を思い出した。
あの時は何もなかったところから何も結果を得ることができなくてもがいていた。

比べて、今回はステップを踏み出した時に、突然階段が消えた。急に落とされた。ダメージはあの時よりも深かった。

だけど、あの時と違うのは、悔しさを共有できる人がいた。

打ち上げも終わり遅くに八王子に着いて、ウーパンを家まで送ったあと、初めて相方と長い道のりを帰った。
互いに落ち込んでいる姿は見せたくなかったから強がっていたけど、次はどんなネタしようか、なんで結果出なかったんだろう、絶対に夏は勝つ。そんな話をしながら僕の自転車の後ろに相方を乗せて帰った。

初ネタ見せは映像でも結果は良かったっぽかった。まぁ完全に3年補正。カナディアン補正であったとは思う。正直あのクオリティのネタは3年の完成度ではなかった。
一年生が最初になんとなくコンビニとかの安直な題材でネタするだろうとか思って、当て付けのように決めたコンビニの題材。上手く広がるわけもなく、なんとなくウケそうなボケや所作を散りばめられたネタになっていった。

ネタ見せ・本番ウケてしまった。
これは鼻につく言い方かもしれないけど、ウケてしまったが1番正しい表現だと思う。
ウケてはいけないネタだったと思う。

分かりやすさ・声量・覇気・動き・顔

だけでウケた。
僕があまり好きじゃない3年生。
毎年こういう補正で苦しむ3年生はたくさん出てくる。
ただ僕らは補正がかかるのが僕らしかいないせいで、その分補正のかかり方がえげつなかった。
順位は1位。けど、これほどまでに空っぽな1位はない気がした。

そのライブで1番お客さんを満足させたんだからそれは良いことじゃない?って思う人もいるかもしれない。僕も今はそう思える。
けど、日本一に盲目になっていた当時の僕は、ウケてもスベっても不安になるだけだった。

49期は意外と気にかけてた。
特に、好奇心は僕が暗躍して、善ちゃんとそんたを組ませたくらいだったからだいぶ気にしてた。2人ともオーラがでまくってたから、絶対に2人でネタをやって欲しくて、こういうことあんまり3年生が部長がやっちゃいけないんだろうけど、組むように仕向けた。
初顔期間いろいろ悩むことはあったみたいだけど、今でも2人が立派に落研を続けてくれていることを本当に感謝してる。
ただオオモリジャパン、スリーメンと同様に僕が生み出したせいで自分のネタに異常に悩まされるコースには乗ってしまったとは思う。

初顔で彼らがウケた時は自分のネタより嬉しかった。

他の49期も全員どんなネタやってたか覚えてる。そりゃハタハタの天才感をみんなが感じたあの空気も覚えてるし、達者な生産者とか、粗品なハードボイルドとか、いろいろ
クロサイを初めて見た時は、タータンと比べたらいけないって直感的に思った。それは変な意味じゃなくて、今までの関西校からきた漫才とは全く違うコンビだったから。すごく褒めてる。

演者数に応じて初顔を2日制にしたのはやっぱ好判断であったと思う。
集客数とライブのボリュームを濃縮することができたし、なにより三日目の呪いを断ち切れた。三日目の呪いは知らない人がいるかもしれないから一応言うと、初顔3日目に出演していた一年生のコンビは解散するというジンクス。どうか昔の香盤をみて確認してみて欲しい。


ライブが終わって、そりゃもちろん本人たちのウケたスベったの多少の幅はあったにせよ、確実に2年の時の初顔とは手応えが違った。
自分の勘違いだったのかもしれない。実際にミスをしてしまって泣いて電話してきてくれた人もいたし、全員が満足したかは定かじゃない。けど合格点。

執行スタートをつまづいた僕たちの亡霊には打ち勝ったと思う。

この時、執行期として同期として7期に対して少し信頼感が増した気がした。

ただ一つ、やんわり抱え続けている自分達のネタの不安は拭えなかった。
おそらく前期ずっとこの目に見えない不安と戦い続けないと思うと、苦しかった。

そして夏芸会に向けての最後のライブが1番高い壁だった。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?